月別:2010年12月

記事一覧
  • モノクロ写真年末クリアランス

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 唐突にモノクロ写真を撮り始めて、そろそろ2ヶ月になる。いくつかの小さなきっかけがあったのだけど、ふいにモノクロ写真の良さに気がついて、自分でも撮りたくなった。撮ってみると、カラーとは違う面白さがあって、もっと撮りたい気持ちになっている。特にストリートの人入り写真との相性の良さを感じる。 折に触れて撮ってきたものがまた溜まった。年末ということで、モノクロ写真のクリアラ...

    2010/12/31

    モノクロ(Monochrome)

  • 空コレ2010 ---下半期

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 / 55-300mm f4-5.8 今年も残り少なくなったところで、空コレ2010下半期をお届けします。 ここ最近、あまり印象的な空に出会ってなくて、空を撮っている印象が薄い。夕焼けの風景は撮っても、空だけを撮りたいシーンというのはそれほど多くない。 それでも、半年も経てばそれなりに枚数は溜まる。ここで一気に全部出してしまって、また来年もコツコツ撮り溜めていくことにしよう。 これは確か...

    2010/12/29

    空(Sky)

  • 尾張旭と矢田川の冬景色

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 / 55-300mm f4-5.8 クリスマスが終わって一段落したら、ふいに目標を見失った。次に何を撮ろうかと考えたとき、季節ものの被写体が思い浮かばない。初夏からずっと季節の風物詩を追いかけてきて、ここへ来て追いかけるものがなくなってしまった。 冬といっても、雪が降るわけでもなく、次の目標として思いつくものといえば、初詣くらいのものだ。初日の出を撮りにいくほどの気力は持ち合わせて...

    2010/12/28

    日常写真(Everyday life)

  • 長良川鉄道旅情

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 郡上八幡へ行ったとき、長良川鉄道に乗った。そのときの行き帰りに撮った鉄道風景の写真を集めてみた。 そこにはローカル線ならではの風景があり、偶然出会うことができた素敵なシーンがあった。 あらためて写真を見ていると、また旅に出たい気持ちになる。 かつて国鉄は、美濃(岐阜)と越前(福井)を直線で結ぶ路線の構想を持っていた。 越美線と名付けられ、大正9年(1920年)に、岐阜県...

    2010/12/28

    飛行機(Airplane)

  • 夕焼けショー

    PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 ある日の夕焼け。 沈みゆく太陽と、移り変わる空の表情を、しばらく見ていた。 降り注ぐ日差しと、遠くの山並み。 その下にある街のシルエット。 ここが祝福された世界でないとしたら、空の向こうにも天国はないだろう。 視界を遮る高いビル。 今目にしている風景が、この時代の景色だ。 そこに悲しいとか嬉しいとかいう感情はない。 よく見て、忘れないようにしなければと思う。 ...

    2010/12/27

    夕焼け(Sunset)

  • 普通に作った今年最後のサンデー料理

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 2010年のサンデー料理も、今日が最後となった。何か特別なものを作ろうという気持ちはなくて、普段と同じように、食べたいもの優先で作った。集大成と呼べるものを作るほど、料理の腕は成熟していない。今年の課題を克服できないまま、来年に持ち越しとなった。 これが現状で作れる精一杯と言っていいだろう。良くも悪くも、自分らしい料理になった。 マグロのパン粉焼きマヨネーズソースがけ。...

    2010/12/26

    料理(Cooking)

  • 向野橋を名古屋新名所に推奨したい

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 / 55-300mm f4-5.8 名古屋高速の黄金(こがね)インターのすぐ北に、向野橋(こうやばし)という橋がある。鉄道の最寄り駅でいうと、近鉄・米野駅の南西だ。 向野橋と聞いてすぐにピンと来るのは、地元の人と一部の人間だけだろう。ある意味では名古屋の名所と呼んでいい場所なのだけど、名古屋人でも知らない人が多いと思う。名古屋ー関西方面間の列車を利用する人なら、車窓から見える黄色い...

    2010/12/26

    名古屋(Nagoya)

  • この目に映るこの街の風景

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 他 目に映る風景の中で、何を見るかは自分で決められる。それが写真になる。 これらの写真は、この世界を愛おしく思えるようになった今だから撮れたものだ。20代の頃の私には、街の風景はこんな風に映ってはいなかった。 これが現在の私の目に映る風景だ。昔よりもずっと、優しい気持ちになっている。 バイクに乗る人生と、バイクに乗らない人生は、違う人生かもしれない。 バイクに乗らなけ...

    2010/12/25

    モノクロ(Monochrome)

  • アカリナイトで2010年イルミネーション撮りは完結

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 松坂屋にスワロフスキーのツリーを撮りにいったとき、気づきそうで気づけなかったアカリナイトが、やはり気になったので、もう一回行くことにした。別の場所に行った帰りに寄ったというのが実際のところなのだけど。 こんなイベントが行われていること自体知らなかったという名古屋の人も多いと思う。あまり宣伝されていた様子もなく、テレビのローカルニュースでも見なかった。私はたまたま他の...

    2010/12/24

    イルミネーション(Illumination)

  • 星が丘テラスのイルミネーションにはじめまして

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 星ヶ丘は学生の頃、P&Sのスケートリンクと星ヶ丘ボウルへよく行っていた。 学校を出てからはしばらく遠ざかり、また行くようになったのは、ここ数年のことだ。 いつの間にか街並みは大きく様変わりして、星が丘テラスというお洒落なショッピングモールになっていた。2003年だったろうか。 行くといっても、東山動植物園へ行くために通るだけで、店に寄って買い物をするわけでもなく、一階の...

    2010/12/23

    イルミネーション(Illumination)

  • 冬の鶴舞公園

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 冬の公園で撮れるものは少ない。けど、なんとなく寂しげな雰囲気に惹かれたりもする。特に日の差さない夕暮れどきなんかがいい。 この日訪れた鶴舞公園は、そんなイメージ通りの、いかにも冬の公園といった風情だった。 寒風に吹かれながら花壇で咲いていたのは何の花だったろう。 芝生はすっかり茶色に変色してしまった。 バラがまだけっこう咲いていたのには、ちょっと驚いた。 冬の公園...

    2010/12/23

    施設/公園(Park)

  • きらめく12月の栄の夜

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 今年2010年の10月、栄にオープンした「NAGOYA Francfranc」の外観がカッコイイらしい。ネットで写真を見て、ぜひ自分も撮りたいと思い、行ってきた。 しかし、ここはなんとも撮りづらい場所だ。大津通に面していて、人通りが多く、店内も賑わっている。場所でいうと、LACHICの南、松坂屋の北、といえば地元の人は分かると思う。じっくり観察して撮ろうと思っていたけど、まったくそんな雰囲気で...

    2010/12/22

    イルミネーション(Illumination)

  • 名タイの見た名古屋と私が見る名古屋

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 先週の話になるけど、名古屋市博物館で「名古屋タイムズの見た名古屋 -昭和21年~39年-」という企画展を見てきた。 その前の「変革のとき桃山」に行ったときに、次回予告として案内が張り出されていて、これも見なくてはと思ったのだった。 行くのが遅くなって、これもまたギリギリにだった。19日の日曜日までだったので、情報としては遅すぎる。昨日で終わってしまった。 地元では「名タイ」...

    2010/12/21

    名古屋(Nagoya)

  • 初冬の風景

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 / FA 50mm f1.4 他 日々目にしている光景の中に、幸せのヒントがある。あるいは、答えが。 そのとき私は、光を一杯に吸い込んだ。 近頃、小学生に被写体としての魅力を感じるようになった。 無駄に元気なところが特にいい。 カッコイイ自転車乗り。自分も見習わなくてはと思った。 サンタクロースの扮装がコスプレに当たるならば、コスプレの歴史は古い。 ピザの配達人も、サンタの格好で...

    2010/12/20

    日常写真(Everyday life)

  • あと一歩のサンデー料理

    PENTAX K-7+PENTAX 50mm f1.4 今日のサンデー料理は、わりとすんなり食べたいものが3品決まって、さらっと作り始めたものの、意外と手こずり、あと一歩上手くいかずに終わった。アイディアとしては悪くなかったのに、それをきちんと昇華できなかった。 作り終わって食べながら、もう一回これと同じものをもっと上手く作りたいと思った。もどかしい思いが残った。 クリスマスを意識した料理も考えないではなかったけど、アイディ...

    2010/12/19

    料理(Cooking)

  • 瀬戸の冬の風物詩となるか陶のあかり路 <後編>

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 / FA 50mm f1.4 瀬戸川の中でバドミントンをする制服姿の女子高生が二人。なんだか夢を見てみるような、不思議な光景だった。 瀬戸川沿いの夕暮れ風景。正面はパルティせと。 愛・地球博をきっかけに、瀬戸駅周辺の風景も大きく様変わりした。 瀬戸蔵の中。ぐるぐる回る階段を上って、見下ろすのが気に入っている。 瀬戸蔵に、歴代の最優秀賞作品が飾られていた。 中央の二つが受賞作で、両...

    2010/12/19

    イベント(Event)

  • 豊田市美術館全域が見所であり作品 <後編>

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 / 55-300mm f4-5.8 今日は豊田市美術館の後編と、瀬戸の陶のあかり路イベントの後編との二本立てでいくことにする。 まずは豊田市美術館編からいってみよう。 谷口吉生という人は、当然光も読んでいたはずで、建造物を構成する重要な要素として計算に入れていたと思う。 光と影の造形も美しい。 この美術館へ行くときは、夕方に訪れるといい。プラスアルファの要素が楽しめる。 夜間のライ...

    2010/12/19

    施設/公園(Park)

  • なんとか間に合った陶のあかり路イベント <前編>

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 瀬戸市で行われている「陶のあかり路」イベントに滑り込みセーフ。 今年でまだ4回目と、歴史の浅いイベントではあるのだけど、1回目から気になりつつも、これまで一度も行くことができなかった。わりと期間が短くて、あまり話題にならないので、いつも気づいたときには終わっているというパターンだった。今年もあやうく逃しそうになっていて、おととい、たまたま見た人のブログで知ることができ...

    2010/12/18

    イベント(Event)

  • 豊田市美術館という被写体 <前編>

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 前から一度撮りたいと思っていた豊田市美術館へ行ってきた。 階段を上がると人工の池が見えてきて、その向こう側には水上に浮かぶようにして美術館が建っている。なるほど、これは美しい建築だと、一目で思った。 建築家・谷口吉生の最高傑作との呼び声も高い建物で、1995年(平成7年)に完成した。 谷口吉生という人は、あまりマスコミなどに登場しないので、一般的な知名度はあまり高くない...

    2010/12/17

    施設/公園(Park)

  • 今年もイルミネーションの季節がやって来た

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 / FA 50mm f1.4 イルミネーションは、幸福に属するものだ。イルミネーションを見つめる人たちの表情を見ればそれがよく分かる。そこを訪れている人たちを撮れば、それがイルミネーション写真になる。難しく考えることはない。美しい光にばかり気を取られていると、イルミネーションの本質を見失うことになる。 今年の名古屋駅タワーズライツは、壁面イルミネーション抜きというなんとも寂しいも...

    2010/12/16

    イルミネーション(Illumination)

  • 写真甲子園とルーセントアベニュー

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 / FA 50mm f1.4 先週、伏見のキヤノンギャラリーに、写真甲子園の写真展を見にいってきた。 たまたまテレビで写真甲子園の番組を観て、写真展が名古屋にも来るというので楽しみにしていた。 期間は12月9日から22日までで、場所はインターシティー1階で開催されている。 私は、写真家たちの日本紀行写真展を見にいったので、今回が二度目だった。無料だし、人もほとんどいないので静かに見るこ...

    2010/12/15

    名古屋(Nagoya)

  • 小学生だらけの明治村 <第三回>

    PENTAX K-7+TAMRON 28-75mm f2.8 小学生といっても今どきの子供は大きい。160センチを超える女の子とかもいたりして、ちょっと驚かされる。黄色い帽子やランドセルはもう似合わない。 明治村の第三回が、今回の明治村シリーズの最終回となる。あまり枚数を撮らなかった気がしたわりには3回になった。それでも、以前のように10回シリーズとかになることはもうないだろう。 最後は、ちびっこ入りの写真を中心に、余ったものも加え...

    2010/12/13

    施設/公園(Park)

  • 秋の明治村の光と影の風景 <第二回>

    PENTAX K-7+TAMRON 28-75mm f2.8 明治村の秋風景第二回は、光と影の風景をお送りします。 11月終わりの明治村は、いろいろな落ち葉が印象に残った。 石畳の上にできた小さな日だまりと落ち葉。 白壁に葉影が揺れる。 竹林と紅葉のモミジ。 光る石畳と伸びる影。 ステンドグラスが作る光と色。 秋の日差しを受けるテラスの白いテーブルセット。 教会と太陽。 噴水でできた虹。 静かなる椅子の風景。 壁のヒビに歳月を思...

    2010/12/13

    施設/公園(Park)

  • 同じ皿3枚サンデー料理

    PENTAX K-7+PENTAX 50mm f1.4 皿を間違えて、同じものが3枚になってしまった。2枚同じ皿に盛りつけたときに気がついて、1枚だけ別にするのも変かと思って、いっそのこと3枚同じに揃えてみた。けど、やっぱり変だ。白皿なら同じでもいいのかもしれないけれど。 内容としては、今回も小さなアレンジにとどまった。少し変化をつけているだけだ。 12月といっても、これといった冬料理も思い浮かばず、クリスマスにはまだ気が早い。...

    2010/12/13

    料理(Cooking)

  • 明治村で去りゆく秋のシーンを撮る <第一回>

    PENTAX K-7+TAMRON 28-75mm f2.8 11月の終わりに、明治村へ行ってきた。 少し季節外れになってしまったけど、秋終盤の明治村風景をお届けします。 前回の明治村行きは、去年の10月だったんじゃないかと思う。紅葉シーズンに一度も行ったことがなかったから今年こそはと思っていたのに、ちょっと出遅れてしまった。明治村は少し高いところにあるから、街中よりも紅葉が早い。去りゆく後ろ姿をぎりぎり捕まえたといったところだっ...

    2010/12/12

    施設/公園(Park)

  • 東山植物園のなごり秋

    PENTAX K-7+TAMRON 90mm f2.8 秋の残像をもう少しだけ撮りたくて、東山植物園へ行ってきた。 まだ秋と冬は完全には入れ替わっていない。紅葉も少し残っていた。 水の流れにモミジの赤とイチョウの黄色と空の青が映って、ゆらゆら揺れる。 仲間が次々と脱落していく中で、最後まで踏ん張ってしがみついている葉たち。 オー・ヘンリーの「最後の一葉」を思い出す。 すっかり出遅れたやつもいる。12月に入っても青葉では、完全...

    2010/12/11

    紅葉(Autumn leaves)

  • 夕方から夜にかけての美濃市を歩く ~後編 <岐阜旅その5>

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 美濃市後編は、長良川沿いの風景からの再開となる。 川岸に和船が係留されていた。このあたりでは鵜飼はしてないと思うけど、観光用の舟だろうか。 橋ができるまでは、渡し舟で向こう岸と行き来していたそうだ。 長良川の夕焼け。空に残ったオレンジが川面を染める。 川岸には住吉神社がある。舟の安全祈願のために建てたのだろう。水辺には、やはり住吉さんがよく似合う。 かつて上有知湊...

    2010/12/09

    観光地(Tourist spot)

  • 美濃市はよかった ~前編 <岐阜旅その4>

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 岐阜旅第一弾の最後に、美濃市を訪れた。 美濃和紙の産地であり、うだつの上がる町として、近年人気が高まりつつある町だ。個人的な感想を言えば、それほど期待していなかったせいもあって、とても良い印象を持ち帰ることになった。郡上八幡ほど観光地化されていない分、町並みがしっとりと落ち着いていて、心安らぐ雰囲気を持っている。訪れたのが夕方から夜にかけてという時間帯もよかったか...

    2010/12/09

    観光地(Tourist spot)

  • 11月の牧野ヶ池

    PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 少し前に、牧野ヶ池に行ったことを忘れていた。あれは11月の後半だったか。少し鳥でも撮ろうかと行ってみたのだった。ミコアイサのことも気になっていた。 あまり収穫はなかったのだけど、カワセミは撮った。上の写真がそうだ。これで撮ったことになるのかどうか、やや微妙ではあるけど、画面の端に捉えた。流し撮りのスイングが早すぎた。 この頃はまだ紅葉シーズンだった。モミジはほと...

    2010/12/08

    施設/公園(Park)

  • 街の風景の断片

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 本編から漏れた写真がたまってきたので、まとめて出してしまうことにする。 今回は、街の風景編ということでお届けします。 一枚目は、尾張旭の飲食店。イタリア料理か何かの店だったように思う。ちょっと欧州風。 自転車で裏道を走っていて見つけた教会。 神社ほどではないにしても、街には小さな教会が意外とあちこちにある。最近になって、こんなところにもあったんだという発見をいくつ...

    2010/12/08

    街(Cityscape)

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モノクロ写真年末クリアランス

モノクロ(Monochrome)
モノクロ-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4



 唐突にモノクロ写真を撮り始めて、そろそろ2ヶ月になる。いくつかの小さなきっかけがあったのだけど、ふいにモノクロ写真の良さに気がついて、自分でも撮りたくなった。撮ってみると、カラーとは違う面白さがあって、もっと撮りたい気持ちになっている。特にストリートの人入り写真との相性の良さを感じる。
 折に触れて撮ってきたものがまた溜まった。年末ということで、モノクロ写真のクリアランスをしてしまうことにした。内容にまとまりはないけど、一度在庫を空にしたい。

モノクロ-2

 矢田川の河原は私にとって大事なフィールドだ。季節を問わず一年を通じて撮るものに出会える。

モノクロ-3

 これはまだ秋の日差しが強い頃に撮った写真だ。今の季節は、こんなにも強いコントラストの写真は撮れない。モノクロ写真にも季節は写る。

モノクロ-4

 白と黒が反転したような世界。
 主役の青空が背景となって、普段は邪魔者の電柱と電線を際立たせる。

モノクロ-5

 モノクロ写真のいいところは、影を読む力が身につくことだ。影を捉えなければ、光は見えない。それはカラー写真も同じだ。

モノクロ-6

 日泰寺の門前。親子を引きつけきれなかった。

モノクロ-7

 なんでもない町並みをゆく普通の人の後ろ姿が絵になるのが、モノクロ写真だ。
 なんとなくドラマ性が感じられる。

モノクロ-8

 町には人の暮らしがある。当たり前だけど、思い至らないことが多い。

モノクロ-9

 信号待ちの写真が好きだ。いつもいいシーンはないかと探している。

モノクロ-10

 12月なのに半袖って。
 他人の体感温度って、分からない。

モノクロ-11

 自分が子供の頃は自転車にヘルメットなんて考えもしなかったけど、大人になってみると、子供は被っとけと思う。頭は大事だ。

モノクロ-13

 信号待ちのときはもちろん、走行中もメールをしている若者が増えた。器用だ。

モノクロ-12

 車椅子に孫を乗せているのかと思ったら、お犬様だった。

モノクロ-14

 買い物帰りの主婦の背中に、何を見るか。
 幸福か、悲哀か。

モノクロ-15

 夜のモノクロ写真は、まだほとんど撮っていない。来年は夜も積極的に撮っていこう。

モノクロ-16

 モノクロ写真も出し切ったし、空コレもやって、だいぶ在庫がすっきりした。あとは2回の旅シリーズなどが残っている。
 1月、2月は撮るものが少なくなるから、何かを探して出かけなくてはいけない。
 そんなわけで、今年も残り一日となった。年末年始は、特に変わりなく普段通りの更新となる。

空コレ2010 ---下半期

空(Sky)
空コレ-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 / 55-300mm f4-5.8



 今年も残り少なくなったところで、空コレ2010下半期をお届けします。
 ここ最近、あまり印象的な空に出会ってなくて、空を撮っている印象が薄い。夕焼けの風景は撮っても、空だけを撮りたいシーンというのはそれほど多くない。
 それでも、半年も経てばそれなりに枚数は溜まる。ここで一気に全部出してしまって、また来年もコツコツ撮り溜めていくことにしよう。

空コレ-2

 これは確か、初夏の頃に撮った写真だ。夏のはじめに、夏らしい雲を見ると嬉しくなる。

空コレ-3

 薄く刷毛で掃いたような雲。
 思えば下半期は、雲の面白さを探していたような気がする。

空コレ-4

 自分で雲を描くとき、こういう雲は思い描けないなと思う。
 雲というと、どうしてもぽっかり浮かんだ雲を思い浮かべる。

空コレ-5

 モクモクに発達した積乱雲。
 美味しそうに見える雲もある。

空コレ-6

 雲の合間から漏れる光のシャワー。心惹かれる。

空コレ-7

 うろこ雲。
 うろこよりも、流氷を連想する。

空コレ-8

 黒い雲が破れて、隙間から太陽が見えそうで見えない。

空コレ-9

 曇りの日もある。
 雨降る空を撮りたい。

空コレ-10

 太陽のチラリズム。

空コレ-11

 ちぎれ雲の群れ。夕日に染まる。

空コレ-12

 重層構造の黒い雲。紅色がアクセントになる。

空コレ-13

 ときどき、ドラマチックな空に出会う。年に10回もない。
 来年も、ちゃんと空を見上げよう。

尾張旭と矢田川の冬景色

日常写真(Everyday life)
尾張旭行き-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 / 55-300mm f4-5.8



 クリスマスが終わって一段落したら、ふいに目標を見失った。次に何を撮ろうかと考えたとき、季節ものの被写体が思い浮かばない。初夏からずっと季節の風物詩を追いかけてきて、ここへ来て追いかけるものがなくなってしまった。
 冬といっても、雪が降るわけでもなく、次の目標として思いつくものといえば、初詣くらいのものだ。初日の出を撮りにいくほどの気力は持ち合わせていない。天気も悪そうだ。
 年末年始の帰郷もなくなった今、冬のイベントがない。こんなときは、旅に出るしかない。
 というわけで、あさって、少し遠くに行く予定でいるのだけど、今日、明日は、つなぎの小ネタでの更新となる。岐阜旅第二弾シリーズの開始は、来年になりそうだ。
 少し前に、尾張旭のスカイワードあさひへ行ってきた。今日はそのときの写真でいくことにする。

尾張旭行き-2

 生き残った冬のクモ。冷たい風に吹かれて、揺れていた。

尾張旭行き-3

 畑の風景。冬野菜が太陽の光を浴びて、青々としている。

尾張旭行き-4

 この日の目的は、雪をかぶって白くなった御嶽山を撮ることだった。しかし、低いところに雲がかかって、まったく姿が見えない。遠くの山並みもかすんで、うっすらと見えるだけだった。

尾張旭行き-5

 山の形で山の名前を言い当てられるようには、まったくならない。山座同定という言葉だけは、去年覚えた。
 スカイワードあさひには、山の形と名前を書いたパネルがあるから、次はそれをメモ撮りして、少しは覚えたい。

尾張旭行き-6

 望遠で西南方向を見ると、煙を出している煙突がたくさん見える。もしかして、四日市の工場群か。四日市までこんなにはっきり見えるだろうか。

尾張旭行き-7

 人工物を入れずに撮れるところもある。

尾張旭行き-8

 名古屋駅方面。
 日没を待たずにあとにした。

尾張旭行き-9

 ここからは別の日。矢田川の夕景写真。
 すっかり冬景色となった河原。

尾張旭行き-10

 冬の夕焼け。秋の夕焼けとは少し違う。

尾張旭行き-11

 大森橋から見る矢田川の夕景。

長良川鉄道旅情

飛行機(Airplane)
長良川鉄道-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4



 郡上八幡へ行ったとき、長良川鉄道に乗った。そのときの行き帰りに撮った鉄道風景の写真を集めてみた。
 そこにはローカル線ならではの風景があり、偶然出会うことができた素敵なシーンがあった。
 あらためて写真を見ていると、また旅に出たい気持ちになる。

長良川鉄道-2

 かつて国鉄は、美濃(岐阜)と越前(福井)を直線で結ぶ路線の構想を持っていた。
 越美線と名付けられ、大正9年(1920年)に、岐阜県の東、美濃太田駅から北へ向けて工事は始まった。
 大正12年(1923年)、美濃太田駅と美濃町駅(今の美濃市駅)が結ばれ、部分開通した。
 その後、時間をかけながらも順調に路線は延び、昭和4年(1929年)に郡上八幡駅までつながり、昭和9年(1936年)には現在の終点となっている北濃駅まで72.2キロが完成した。
 しかし、この先、福井県との県境にある両白山地に阻まれ、工事は難航が予想された。加えて国が戦争に突入していく中で工事はいったん中断を余儀なくされた。
 再開されたのは、戦後から15年も経った昭和35年(1960年)のことだった。今度は福井県側の南福井駅から工事が始まり、勝原駅間 の43.1キロが開通して、貨物営業が始まった。福井県側を越美北線、岐阜側を越美南線と呼んだ。
 その後、昭和47年(1972年)に九頭竜湖駅まで開通し、残す距離は直線にして15キロのところまで迫った。
 とここで、工事はぴたりと止まり、動かなくなってしまう。昭和40年代に入り、道路が整備され、バス路線が開通し、マイカー時代がやって来た。すると鉄道の利用客はがくりと減り、これ以上の工事は無駄という話になってしまった。山越えの難工事という理由もあっただろう。
 関係者も住民もあきらめかけていたところ、突然、降ってわいたような話が持ち上がった。昭和53年(1978年)、田中角栄が日本列島改造論の一環で、この路線をつなげると言い出したのだ。住人は大喜びで、翌年には計画も立てられ、測量も始まった。
 けど、結局のところ、これはぬか喜びに終わる。昭和55年(1980年)に国鉄再建法が公布されて、この路線はやはり取りやめということになってしまったのだった。
 昭和55年に越美線は正式に中止と決まり、越美北線はJRの九頭竜線として残ったものの、越美南線は赤字が続いて第三セクターの長良川鉄道としての再出発となった。昭和61年(1986年)のことだ。
 現在も赤字ローカル線であることに変わりはなく、苦しい営業が続いている。平成20年(2008年)には、東海北陸自動車道が全面開通して、名古屋方面から北陸方面へ抜けるのが便利になった。長良川鉄道の将来は明るいものではなさそうだ。
 それでも、一両編成のディーゼル車は、長良川に沿って、今日もゴトゴト走っている。

長良川鉄道-3

 一両のローカル線ということで、もっと山の中を走っている姿をイメージしてた。けど、郡上八幡までは普通の地方都市といった風景で、思っていたほど田舎風情はなかった。そこから更に先へ行くと、思い描いていたような光景が広がっているのかもしれない。

長良川鉄道-4

 このときは、美濃太田から関へ行って、関から郡上八幡へ向かった。
 上の写真は、関から乗ったときの光景だ。美濃太田からはガラガラだったのに、唐突に満員御礼だったので驚いた。全員が郡上八幡行きではなく、それでも途中で降りる人もぼちぼちで、最後まで座ることはできなかった。
 駅舎内に温泉があることで有名なみなみ子宝温泉駅で降りた人がけっこういた。
 私は土日限定の一日乗車券(2,000円)を買って、郡上八幡まで行って、美濃市で降りて、帰ってきた。

長良川鉄道-5

 一番後ろに立って、外の景色を眺めながら行く。右に見えているのが長良川だ。

長良川鉄道-6

 トンネル撮りに何度も挑戦したけど、暗いし、列車は揺れるしで、まともには撮れなかった。

長良川鉄道-7

 この場面は、長良川鉄道を紹介する番組などでよく出てくる。車窓風景の中でもいいところなのだと思う。

長良川鉄道-8

 郡上八幡駅。地方の駅らしい雰囲気がある。
 郡上おどりのシーズンは、この駅も身動きできないほどの人になるのだろう。

長良川鉄道-9

 駅のホームにて。

長良川鉄道-10

 駅舎の中に「ふるさとの鉄道館」というコーナーがある。古い鉄道グッズなどが展示されていた。

長良川鉄道-11

 郡上の散策を終えて帰ってきたとき、日は西に傾いて、早くも山陰に隠れそうになっていた。

長良川鉄道-12

 鉄道に関する知識は薄いので、これがどういう装置で、何と呼ぶものなのかは知らない。線路の切り替えに使うものだろうという予測ができるだけだ。今ではもう使っていないだろうけど。

長良川鉄道-13

 古き良き鉄道風情が残っている。

長良川鉄道-14

 これは郡上八幡駅だったか、美濃市駅だったか。

長良川鉄道-15

 美濃市駅の通路。線路の上ではなく下をくぐって反対側に出るようになっている。

長良川鉄道-16

 美濃市駅の駅舎。丸ポストに何に違和感もない。

長良川鉄道-17

 帰るときの美濃市駅のホーム。何しろ暗かった。

 もう一度長良川鉄道に乗る機会があるかどうか分からない。郡上八幡まで乗ってしまったから、これが最初で最後になるかもしれない。今のところ、他に行きたい駅は思いつかない。地図を見ると、北濃駅の周辺には何の情報もない。何があるのだろう。
 いつかチャンスがあれば、終点まで行って、帰りに郡上おどりを見る旅をしてみたい。
 今更だけど、美濃太田から福井まで通っていたら、名古屋から北陸へ行くには便利だった。今は米原から敦賀を経由して大回りする必要がある。
 名松線といい、この越美線といい、届かなかった思いの路線というのが全国にはたくさんあるのだろう。

夕焼けショー

夕焼け(Sunset)
夕焼けショー1

PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8



 ある日の夕焼け。
 沈みゆく太陽と、移り変わる空の表情を、しばらく見ていた。
 降り注ぐ日差しと、遠くの山並み。
 その下にある街のシルエット。
 ここが祝福された世界でないとしたら、空の向こうにも天国はないだろう。

夕焼けショー2

 視界を遮る高いビル。
 今目にしている風景が、この時代の景色だ。
 そこに悲しいとか嬉しいとかいう感情はない。
 よく見て、忘れないようにしなければと思う。

夕焼けショー3

 人は21世紀の現代でも、大勢の人々と寄り添って生きている。
 江戸時代の長屋住まいとさほど変わりはない。
 つながっている実感はないとしても。

夕焼けショー4

 家から山脈が見えることに気づいたのは、それほど昔のことではない。はっきり意識するようになったのは、ここ10年くらいのことだ。
 見えているのは鈴鹿山脈だろうか。

夕焼けショー5

 雲が割れて光が差す。
 空の表情を作るのは、雲だ。雲がない空は、のっぺりした表情になる。

夕焼けショー6

 雲から太陽が顔を出した。
 向こうの空にカラスが一羽、飛んでいった。

夕焼けショー7

 街では太陽は、ビルの影に沈んでいく。
 地平線に沈む太陽を、まだ一度も見たことがない。

夕焼けショー8

 30分の夕焼けショーを楽しんだ。
 太陽が消えたあとの空も、ドラマチックだ。

普通に作った今年最後のサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 2010年のサンデー料理も、今日が最後となった。何か特別なものを作ろうという気持ちはなくて、普段と同じように、食べたいもの優先で作った。集大成と呼べるものを作るほど、料理の腕は成熟していない。今年の課題を克服できないまま、来年に持ち越しとなった。
 これが現状で作れる精一杯と言っていいだろう。良くも悪くも、自分らしい料理になった。

サンデー2

 マグロのパン粉焼きマヨネーズソースがけ。
 マグロに塩、コショウ、酒を振ってしばらく置いたあと、ペーパーで水気を拭き取る。
 小麦粉をまぶし、溶き卵にくぐらせ、パン粉をつけて、オリーブオイルで焼く。
 ソースは、マヨネーズ、しょう油、卵、マスタード、コンソメの素、砂糖、塩、コショウを混ぜ合わせる。
 レタスとスライストマトを添えて、パセリ粉を振る。
 今年も鯛とマグロはよく使った。和食にも洋食にも使い勝手がいい食材だ。

サンデー3

 ジャガイモとニンジンとトマトソース。
 具材とソースを一緒に煮込むと、どうしても品良く仕上げられないので、別々に調理してみた。
 ジャガイモとニンジンは塩ゆでにする。サヤエンドウも軽く煮る。
 柔らかくなったら取り出して、オリーブオイルで炒めて、軽く焼き色を付ける。
 トマト、オリーブオイル、白ワイン、ケチャップ、みりん、しょう油、オイスターソース、タマネギ、砂糖、コンソメの素、塩、コショウを煮込んで、トマトソースを作る。ジャガイモのゆで汁で味の調整をする。
 カレーライスやビーフシチューも、こうやって具材とスープを別にすると、品の良い仕上がりになるはずだ。

サンデー4

 ワンタン、豆腐入りの中華スープ。
 ごま油、ショウガ、豆板醤を炒め、サイコロ切りした絹ごし豆腐を入れる。
 酒、みりん、しょう油、水を加え、塩、コショウで味を調える。
 ワンタンの中身は、エビと長ネギの白い部分の刻みで、ショウガと塩、コショウで下味を付ける。
 ワンタンの皮に包んで湯がき、豆腐入りのスープに入れて、馴染ませる。
 彩りが寂しかったから、青ネギの青い部分を刻んで乗せた。

 今年も無事、サンデー料理を一年間、完走することができた。曜日がずれることはあっても、休んだのは少なかったと思う。
 あまり成長したような実感はないけど、多少は上手くなっていると思いたい。
 彩りと盛りつけの課題は残ったままだし、皿もほとんど買い足すことがなかった。
 来年も引き続きやっていきたい。
 来週は正月早々なので、一週飛ぶことになりそうだ。次回は新年一回目ということで、何か考えよう。

向野橋を名古屋新名所に推奨したい

名古屋(Nagoya)
向野橋-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 / 55-300mm f4-5.8



 名古屋高速の黄金(こがね)インターのすぐ北に、向野橋(こうやばし)という橋がある。鉄道の最寄り駅でいうと、近鉄・米野駅の南西だ。
 向野橋と聞いてすぐにピンと来るのは、地元の人と一部の人間だけだろう。ある意味では名古屋の名所と呼んでいい場所なのだけど、名古屋人でも知らない人が多いと思う。名古屋ー関西方面間の列車を利用する人なら、車窓から見える黄色い橋を覚えているかもしれない。
 私は今回初めて行って、すっかりお気に入りの場所となった。あそこはいい。ぜひ一度行ってみてと、あちこちにオススメして回りたい気持ちだ。
 よく知る一部の人というのは、鉄っちゃんなのだけど、私としてはあえてそれ以外の人に行って欲しいと思う。なんならカップルのデートで行ってもいいくらいだ。

向野橋-2

 昭和5年(1930年)、この場所に国鉄名古屋機関区が設置されることが決まったとき、京都・山陰本線の保津川に架かっていた橋を外して、ここに持ってきて架けた。
 この橋は、明治32年(1899年)に、アメリカに発注して向こうで建造されたもので、昭和5年の時点ですでに70年が経過していた古い橋だった。しかも、列車の脱線事故があった際に橋の一部が壊れて、補修されたという経歴もあった。あえてその橋をここに持ってきたのは、100メートルを越える長いトラス橋(橋桁のないタイプ)を建造する技術の問題だったのか、新造するにはお金がかかりすぎたからか。もともと向こうで架けかえの話があって、それじゃあというのでこちらに流用したということかもしれない。
 何年か前に撮られた写真を見ると、橋中央の上部に、大げさな照明灯が乗っている。今は取り払われてしまったらしい。
 10年ほど前までは車も通行していた。老朽化で危険という判断になったのだろう、現在は自動車は通行禁止になった。おかげでゆっくり写真を撮ることができる。

向野橋-3

 この線路の本数。鉄道好きじゃなくても、うぉーっと思う。これでも収まらずに、はみ出している。
 JR関西本線やあおなみ線、少し離れて近鉄線が走り、中央は名古屋車両区となっている。

向野橋-4

 左下は、列車の洗車マシンだ。車の洗車マシンと同じような作りで、泡が出て、水で洗い流すようになっている。
 中央に見えている黄色い顔をしたのは、通称・ドクター東海と呼ばれる事業用気動車で、あちこちで点検作業を行っている。
 これが走っている姿を見られると運がいい。

向野橋-5

 東西方向に視界が開けているので、朝焼けも夕焼けも楽しめる。
 このときは夕焼け時間に間に合わなかったのが、ちょっと残念だった。
 向野橋のもう一つのポイントは、線路や鉄道と絡めて名古屋駅のビルが見えることだ。こちらの夜景目当てに訪れる人も少なくないという。

向野橋-6

 橋を行ったり来たり、ポイントを探しながら暗くなるのを待つ。

向野橋-7

 点検のために、いろいろな鉄道がゆっくり入ってきて、また出て行く。その間にJRやあおなみ線の列車も走っていく。そういう変化もあって、この場所は退屈しない。

向野橋-8

 冬は日没からすぐに暗くなるのがいい。ここからが撮影の本番だ。

向野橋-9

 なんてカッコイイ光の光景だろう。工場萌えに劣らないくらいの萌え風景だ。緑の光に心の安らぎを感じる。
 鉄道の車両がどうこうでなく、ここの光の素晴らしさは鉄道ファンでなくても充分感じられることだろう。

向野橋-10

 楽しい。どこを撮ってもカッコイイ。
 夜の車両基地をいつか撮ってみたいと思っていたけど、その願いが叶った。金網や障害物なしに撮れるのが嬉しい。

向野橋-11

 すぐに1時間半が経過してしまった。まだもっと撮っていたかったけど、このあとの予定もあったので、ここらで切り上げることにした。また必ず来ることになると思った。

向野橋-12

 走り去る列車と名古屋駅のビル。

 ここは鉄道萌えスポットでもあり、夜景ポイントでもあり、ワクワクの楽しい撮影場所だ。
 名古屋の人はもちろん、県外から名古屋に遊びに来た人にもオススメしたい。
 私は夕焼け時間にもう一度行ってみようと思っている。

この目に映るこの街の風景

モノクロ(Monochrome)
モノクロ街風景-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 他



 目に映る風景の中で、何を見るかは自分で決められる。それが写真になる。
 これらの写真は、この世界を愛おしく思えるようになった今だから撮れたものだ。20代の頃の私には、街の風景はこんな風に映ってはいなかった。
 これが現在の私の目に映る風景だ。昔よりもずっと、優しい気持ちになっている。

モノクロ街風景-2

 バイクに乗る人生と、バイクに乗らない人生は、違う人生かもしれない。
 バイクに乗らなければ感じられない風というものもあるのだろう。少し、憧れがある。

モノクロ街風景-3

 友達を作ることが簡単だった季節。
 友達を作ることが難しくなった年齢。
 昔の友達は今でも友達のままだろうかと、年賀状を書きながら思う。

モノクロ街風景-4

 頑張ろう。寂しそうにしている人を見て、心の中で応援したくなるときがある。
 おまえがもっと頑張れと言われそうだけど。

モノクロ街風景-5

 ちびっこのさわがしい声が耳障りではなく、心地よい響きに変わったのは、いつからだろう。

モノクロ街風景-6

 イクメン外国人カップル。
 ダンナさんが赤ん坊を抱いている。

モノクロ街風景-7

 私たちは一生の内、どれくらいの時間を待つという行為に費やすのだろう。
 あるいは、常に何かを待っているのかもしれない。何かが何なのかは分からなくても。

モノクロ街風景-8

 同じ車両に二人だけ。
 目的地は同じでも、目的は同じじゃない。

モノクロ街風景-9

 小学生のときの記憶は曖昧で、断片的で、あまり覚えていない。
 好きだった子の顔も、上手く思い出せない。

モノクロ街風景-10

 それぞれの河原。

モノクロ街風景-11

 小さな子供をつれたママさんは若い。自分が小さい頃の母親は、こんなにも若かったんだと、今になって驚く。

モノクロ街風景-12

 ママ友と女子高生。

モノクロ街風景-13

 どこか懐かしさを感じさせる日常の光景。
 顔見知りとの挨拶風景でさえ、今はありふれたものではなくなった。

モノクロ街風景-14

 自転車のお父さんが行く。

モノクロ街風景-15

 古いものは消えゆく宿命にある。
 その先で新しいものが生まれるなら、消えることは無駄じゃない。

モノクロ街風景-16

 つなぐ手の温もり。
 ここは手つなぎゾーン。

モノクロ街風景-17

 季節は巡る。
 時代は移り変わっても、変わらない光景がある。

アカリナイトで2010年イルミネーション撮りは完結

イルミネーション(Illumination)
アカリナイト-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 松坂屋にスワロフスキーのツリーを撮りにいったとき、気づきそうで気づけなかったアカリナイトが、やはり気になったので、もう一回行くことにした。別の場所に行った帰りに寄ったというのが実際のところなのだけど。
 こんなイベントが行われていること自体知らなかったという名古屋の人も多いと思う。あまり宣伝されていた様子もなく、テレビのローカルニュースでも見なかった。私はたまたま他の人のブログで知ったのだった。
 毎年やっているのかと思ったらそうではなく、このイベントも名古屋開府400年記念の一環だそうだ。今年の記念イベントのラストを飾るのがこのイベントということなので、もう少し盛り上がってもよかったんじゃないかと思う。開催は、今月25日までとなっている。

アカリナイト-2

 場所は、テレビ塔の下から久屋公園までの久屋大通公園一帯で、上の写真のような感じになっている。
 円錐の灯りが並び、それぞれデザインが施されていたり、メッセージが書かれていたりする。イベントに先行して灯り作りが行われ、どれが良いか投票で決めるコンテストになっているようだ。
 一般参加のイベントとしては、ありがとうのメッセージをメールで送るとテレビ塔が光るというものがある。一枚目の写真のように、中央部分が通常は暗くなっていて、メールが送られると光るというものだ。光は何種類かパターンがあるようだけど、一瞬なので写真を撮るには構えて待っている必要がある。
 あと、スタンプラリーでスタンプを6個集めると、テレビ塔に無料で登れるというのもやっているので、時間があればやってみるといいと思う。

アカリナイト-3

 デジタルクリスマスツリー。
 時流に乗って、オブジェなどのライトはLEDが使われている。豆球の時代は近い将来終わりそうだ。
 デジタルツリーは、様々な光の表情を見せる。

アカリナイト-4

 ハートタワー。ありがとうの気持ちを込めて。

アカリナイト-5

 灯りの巨大オブジェは4体。
 虎、獅子、鳳凰、竜。江戸時代の見世物細工をモチーフに作られている。

アカリナイト-6

 これは鳳凰。
 顔はニワトリっぽくもあり、カンムリバトっぽくもある。

アカリナイト-7

 ドラゴンが一番それらしかった。ちょっと胴が短いけど。
 獅子はオアシス21の銀河の広場にいるとあったのだけど、どこにいるのか見つけることができなかった。

アカリナイト-8

 特設ドームテントの中では、アカリJAZZというイベントが行われていた。
 アーティストは日替わりで、当日券は4,500円となっている。

アカリナイト-9

 小川を染めるイルミネーションの光。
 街が生み出す風景。

アカリナイト-10

 ビルの間から、ミッドランドスクエア壁面のツリーが見えた。
 ここからはオマケ写真になる。

アカリナイト-11

 ラシック前。サンタに扮した女の子たち。

アカリナイト-12

 Francfrancのシャンデリアも、なんとか表から写してきた。

アカリナイト-13

 格好良いビル。

アカリナイト-14

 スパイラルタワーズ近くにあるサンタとトナカイのイルミネーション。

アカリナイト-15

 ミッドランドスクエアの中にあるツリーも撮ってきた。

 今年のイルミネーション撮りは、これで終わりとなりそうだ。
 名古屋港に行けなかったのが少し心残りではあるけど、今年はいつもの年以上にたくさん撮ったから、これでもうよしとする。
 アカリナイトは、今年限りで終わってしまうのか、これからも続くのか。クリスマスシーズンのテレビ塔はこれといった話題がないから、今後も続けていけるといい。来年はいよいよ地デジの年で、電波塔としての役割を終えるテレビ塔としては、何かイベントで人を呼びたいところだろう。
 明日はクリスマスイブ。何かイベントあってもなくても、クリスマスイブはやって来て、去ってゆく。

星が丘テラスのイルミネーションにはじめまして

イルミネーション(Illumination)
星が丘テラス-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4



 星ヶ丘は学生の頃、P&Sのスケートリンクと星ヶ丘ボウルへよく行っていた。
 学校を出てからはしばらく遠ざかり、また行くようになったのは、ここ数年のことだ。
 いつの間にか街並みは大きく様変わりして、星が丘テラスというお洒落なショッピングモールになっていた。2003年だったろうか。
 行くといっても、東山動植物園へ行くために通るだけで、店に寄って買い物をするわけでもなく、一階の店を表から眺めるだけで、馴染みがあるわけではない。冬場に通ると、イルミネーションで飾られていて、クリスマスシーズンを知るという程度だった。
 今回、イルミネーションを撮るために、ぐるっと全体を歩いてみて、星が丘テラスについて何も分かっていなかったことを思い知った。4階建ての施設とは思いもしなかった。店舗数も多く、これはもう一大ショッピングモールだ。
 道を挟んでEAST館とWEST館に分かれていて、ファッション関係や飲食店がたくさん並んでいる。交差点角にある三越との関係性はどうなっているのだろうと、ちょっと思った。
 このときは夜の8時くらいで、めっきり人通りは少なくなっていたけど、夕方などは近くの椙山女学園の女子大生や菊里高校の学生たちがゾロゾロ歩いていて、それなりの賑わいをみせている。
 星が丘は、名古屋の中心地と郊外との中間に位置する住宅地だ。名古屋駅や栄に行くほど大げさなことではなく、ちょとした買い物をしたいときに行くのに便利な場所としての意義がありそうだ。

星ヶ丘テラス-2

 季節外れの蝶がいる。
 記念撮影ポイントとして、蝶のイルミネーションが置かれていた。
 通りすがりに蝶を撮っていく人もけっこういる。

星ヶ丘テラス-3

 イルミネーションは電球として写ってしまうときれいじゃない。明滅しているから、人間の目にはきれいに見えても、写真で瞬間を撮ると、ただの光の粒になってしまう。

星ヶ丘テラス-4

 2階からの風景。
 ここのイルミネーション撮影は、なかなか手強い。

星ヶ丘テラス-5

 2階の店舗通路。
 飾り付けはクリスマスムード満点ながら、人がまばらで閑散としているから、気分的にはあまり盛り上がらない。
 イルミネーション撮りにしても、もう少し早い時間に訪れた方がよかった。

星ヶ丘テラス-6

 イルミネーションの中に咲くバラ。

星ヶ丘テラス-7

 更に上がってみる。ここは3階になるのか、4階に当たるのか。

星ヶ丘テラス-8

 立体駐車場のライトが格好良かったので撮る。

星ヶ丘テラス-9

 とりあえず一通り歩いて、全体の感じは把握できた。これで少しは馴染みの場所になった。
 星が丘テラスのイルミネーション撮りに関しては、まだ50パーセントくらいといったところか。今回は全体を撮るということに終始して、レンズ交換はしなかった。チャンスがあれば50mm f1.4あたりで撮ってみたいけど、それはまた来年ということになりそうだ。

冬の鶴舞公園

施設/公園(Park)
鶴舞公園-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4



 冬の公園で撮れるものは少ない。けど、なんとなく寂しげな雰囲気に惹かれたりもする。特に日の差さない夕暮れどきなんかがいい。
 この日訪れた鶴舞公園は、そんなイメージ通りの、いかにも冬の公園といった風情だった。

鶴舞公園-2

 寒風に吹かれながら花壇で咲いていたのは何の花だったろう。
 芝生はすっかり茶色に変色してしまった。
 バラがまだけっこう咲いていたのには、ちょっと驚いた。

鶴舞公園-3

 冬の公園に遊ぶ親子。
 そこだけはぬくもりが感じられる。

鶴舞公園-4

 噴水塔の上で、カラスが水を飲んでいた。

鶴舞公園-5

 池のカルガモたち。

鶴舞公園-6

 残りモミジ。もはや季節外れの感もある。

鶴舞公園-7

 落ち葉と石が作る風景が美しい。

鶴舞公園-8

 落ちたイチョウの葉も、カサカサに乾いて色あせた。

鶴舞公園-9

 冬にしか咲けない花もある。寒さに負けず、鮮やかに咲いていた。

 そんな冬の鶴舞公園。

きらめく12月の栄の夜

イルミネーション(Illumination)
栄-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4



 今年2010年の10月、栄にオープンした「NAGOYA Francfranc」の外観がカッコイイらしい。ネットで写真を見て、ぜひ自分も撮りたいと思い、行ってきた。
 しかし、ここはなんとも撮りづらい場所だ。大津通に面していて、人通りが多く、店内も賑わっている。場所でいうと、LACHICの南、松坂屋の北、といえば地元の人は分かると思う。じっくり観察して撮ろうと思っていたけど、まったくそんな雰囲気ではなく、ササッと撮って、逃げるように現場をあとにした私であった。それだけでもかなり恥ずかしかった。
 とはいえ、この建物はやっぱりいい。見た目よりも写真に撮ると、幻想的な写りになる。ライティングのせいだろう。
 とりあえずでも撮れたので、今回はこれでよしとした。またチャンスがあれば立ち寄って撮ってみたい。店内のシャンデリアも撮りたいのだけど、そちらは更に難易度が高そうだ。

栄-2

 サンシャイン栄の観覧車。
 今ではすっかり見慣れた光景となった。慣れというのは怖いものだ。

栄-3

 続いて向かったのが、松坂屋南館だった。ここに飾られているスワロフスキーの巨大ツリーを撮るというのが、この日のもう一つの目的だった。
 思った以上に大きくて、豪華だった。全長は12メートルとかだったか。ビルでいうと4階建てくらいだ。
 ここ数年、毎年恒例になっているそうだけど、初めて知った。これでまた冬の楽しみが一つ増えた。
 今年は12月26日までとなっている。

栄-4

 何故ここがオルガン広場と名付けられているのかという理由が分かった。大きなパイプオルガンがあるからだ。
 光の当て方によって、ツリーは何種類かの色に変化する。

栄-5

 オール・スワロフスキーで、1万3000個以上使われているんだとか。なかなかに景気のいい話だ。

栄-6

 毎日午後6時から15分間、ゴールドに輝くという話を聞いていたので、その時間に合わせて行った。
 さすがにみなさん情報を知っているようで、時間になるとどこからともなく集まってきて、一斉に記念撮影をしていた。
 当然のことながら、女子率高し。

栄-7

 スワロフスキーというのは、製品名なのか、ブランド名なのか、今ひとつ分からないまま曖昧な認識しかなかったのだけど、調べてみて、オーストリアにあるクリスタルガラス製造会社の名前ということを知った。その会社で製造されたクリスタル製品の総称をスワロフスキーと呼んでいる。
 よく耳にするようになったのは最近だから、新しいものだと思っていたら、会社の創立は1895年と古い。日本でいうと明治28年だから、老舗といっていい。オーストリアというのも意外だった。

栄-8

 表から撮るのが一番きれいというオチだった。

栄-9

 映り込みのガラス面の間隔を狭めて、もっと連続して映っているように撮れるともっとよかった。

栄-10

 帰りにテレビ塔にも寄っていった。
 すると、なんだか違和感が。中央部分のライトアップが消えている。故障かと思ったけど、まさかそんなはずはない。
 これもまったく知らなかったのだけど、現在、テレビ塔一帯でアカリナイトというイベントが行われていて、これはその一環だったようだ。中央部分に光を照射して、色が変わったり、ハートが現れたりするらしい。

栄-11

 テレビ塔の下も、普段とは違ったライティングで、あれっとは思ったのだけど、クリスマスバージョンかなと軽く受け流してしまった。もっと好奇心を正しく働かせていれば、もう一歩中まで踏み込んで、イベントの存在を知ったはずなのに、もったいないことをした。
 12月25日まで行われているようなので、お近くの方はぜひ。

栄-12

 オアシス21の下は、冬恒例となったスケートリンク場になっている。
 スケートは子供の頃、大須スケートリンクでさんざん滑った。長いブランクがあるけど、今でも滑れるのだろうか。

栄-13

 オアシス21の宇宙船。超広角レンズを買ったら、ここに撮りに来ようといつも思う。

栄-14

 セントラルブリッジの下にいた猫。都会の夜に猫は生きている。

栄-15

 布池教会は、尖塔部分だけが光っている。
 ピンポイント・バリアでダイダロスアタックができそうだ。

 このあと星ヶ丘テラスへ向かった。
 つづく。

名タイの見た名古屋と私が見る名古屋

名古屋(Nagoya)
瑞穂-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4



 先週の話になるけど、名古屋市博物館で「名古屋タイムズの見た名古屋 -昭和21年~39年-」という企画展を見てきた。
 その前の「変革のとき桃山」に行ったときに、次回予告として案内が張り出されていて、これも見なくてはと思ったのだった。
 行くのが遅くなって、これもまたギリギリにだった。19日の日曜日までだったので、情報としては遅すぎる。昨日で終わってしまった。
 地元では「名タイ」の呼び名で知られる名古屋タイムズは、戦後間もない昭和21年に誕生した夕刊紙だ。地元密着で、中日新聞の夕刊よりもやや軽めの内容の新聞だった。
 そして、平成20年(2008年)の10月31日をもって休刊となった。これもまた時代というやつか。
 今回の企画展は、昭和21年から39年にかけて名古屋タイムズが見た名古屋の紹介というものだった。紙面を飾った古い写真や、新聞記事、当時の製品などが年代別に展示された。
 お客の年齢層はぐっと高かった。みなさん昔を懐かしむためにやって来ていたようで、50、60喜んでといった感じで、もっと上の人たちも多かった。聞くことなく聞こえてくる思い出話の内容がまた古い。ある意味、新聞よりもそちらの方が面白かったりもした。
 私は当時の名古屋の街並みや人々を写した写真を見るのが目的だった。当然のことながら現在の街並みとはまったく違っていて、今は往時の面影を見つけることさえ難しくなっている。テレビ塔の周囲には高い建物が何もなくて、区割りされた土地に一般の家屋が整然と建ち並んでいたりする。大須や円頓寺の商店街の賑わいもすごい。
 なかなか楽しい企画展だった。

瑞穂-2

 外のパネルでは、博物館前の瑞穂通の古い写真を紹介していた。
 写真は記録としての意義もあるのだという当たり前のことを再認識する。私も今の街の風景を記録としてきちんと撮っておくべきなのだろう。

瑞穂-3

 ここからは行き帰りに撮った街の風景を。
 壁面が全面的にもじゃっている建物があって、私のもじゃセンサーが激しく反応した。良いもじゃは見逃さない。
 ちくさ座とある。帰ってきて調べたら、名古屋市千種文化小劇場という劇場だった。

瑞穂-4

 電波塔か何か。何の建物かは分からない。

瑞穂-5

 高所作業。見てる方が怖い。
 高所恐怖症というのは人間として正常な感覚なんじゃないか。むしろ怖くない方が変だ。

瑞穂-6

 まだまだあるところにはある、路地裏の飲み屋街。
 片面が飲食店で、向かいの面が民家というのは、ちょっと珍しいかもしれない。

瑞穂-7

 瑞穂通を自転車で走るのは初めてだったから、目に映る風景が新鮮だった。この通りはなかなかのものを持っている。

瑞穂-8

 表通りだけでも惹かれる建物がたくさんあった。裏に入るともっとありそうだ。

瑞穂-9

 これもかなり古そうな建物だ。耳鼻咽喉科醫院(医院)が右書きになっている。

瑞穂-10

 変わりコメダさん。たまにこういう店がある。
 最初からコメダチェーンの店として出発したのではなくて、個人の喫茶店がコメダの傘下に入ったのではないだろうか。名古屋におけるコメダブランドの力は絶対的なものがある。

瑞穂-11

 倒れるときは前のめりに倒れたいという信条を示しているような家。

瑞穂-12

 かなりな感じのアパート。古いアパートというのも気になる存在の一つだ。

 このあと鶴舞公園に寄っていった。そのときのことは日を改めてということにしたい。

初冬の風景

日常写真(Everyday life)
日々の風景-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 / FA 50mm f1.4 他



 日々目にしている光景の中に、幸せのヒントがある。あるいは、答えが。
 そのとき私は、光を一杯に吸い込んだ。

日々の風景-2

 近頃、小学生に被写体としての魅力を感じるようになった。
 無駄に元気なところが特にいい。

日々の風景-3

 カッコイイ自転車乗り。自分も見習わなくてはと思った。

日々の風景-4

 サンタクロースの扮装がコスプレに当たるならば、コスプレの歴史は古い。
 ピザの配達人も、サンタの格好でお届けに向かっている。

日々の風景-5

 放置自転車とイチョウの落ち葉。
 自転車に乗るようになって、自転車がよく目に付くようになった。前は自転車など見えていても見ていなかった。

日々の風景-6

 星ヶ丘テラスの午後。
 近いうちにイルミネーションを撮りにいこう。

日々の風景-7

 色の主役は緑から茶色に移った。冬を思わざるを得ない。

日々の風景-8

 冬の陽光。光にも季節がある。

日々の風景-9

 まだ終わっていない紅葉もある。

日々の風景-10

 イチョウの落ち葉とタンポポ。

日々の風景-11

 タンポポの綿毛撮りの可能性はまだまだある。
 風に乗って離れる瞬間を撮りたい。

日々の風景-12

 落ち葉の風景。柳の葉だろうか。

日々の風景-13

 思わず吹き出した。
「犬 の し つ け 広 場」
 もっと他に言い方がなかったのか、と思う。

日々の風景-14

 土手と夕空。河原には広い空がある。

日々の風景-15

 高台から見下ろす愛知環状鉄道の列車。

日々の風景-16

 並んだスズメたち。場所取りでちょっとした小競り合いなんかもある。

日々の風景-17

 夕暮れの空をいくサギの群れ。これだけたくさん一緒に飛んでいるところを見るのは珍しい。

日々の風景-18

 ススキは秋の風景でもあり、冬の景色でもある。

日々の風景-19

 暮れない一日はない。心残りと安堵が入り交じる。
 こんな冬の初めの風景。

あと一歩のサンデー料理

料理(Cooking)
あと一歩サンデー

PENTAX K-7+PENTAX 50mm f1.4



 今日のサンデー料理は、わりとすんなり食べたいものが3品決まって、さらっと作り始めたものの、意外と手こずり、あと一歩上手くいかずに終わった。アイディアとしては悪くなかったのに、それをきちんと昇華できなかった。
 作り終わって食べながら、もう一回これと同じものをもっと上手く作りたいと思った。もどかしい思いが残った。
 クリスマスを意識した料理も考えないではなかったけど、アイディア不足でそうはならなかった。クリスマスといっても、具体的な料理が思い浮かばない。子供の頃は鶏のもも肉の手で持つところに銀紙を巻いたのが出てきたけど、あれは別にたいして嬉しくはなかった。

あと一歩サンデー2

 サーモンのカルパッチョ風。
 カルパッチョの定義はよく知らない。なんとなくそんなつもりで作った。
 刺身用のサーモンを薄切りにする。
 オリーブオイル、白ワイン、ワインビネガー、レモン汁、しょう油、塩、黒コショウ、砂糖、バジル粉で、タマネギを炒める。後半でトマトを加える。
 冷たいサーモンと、暖かいソースが混じり合って、なかなかいい感じだ。単純にしょう油をかけて食べるよりも美味しい。

あと一歩サンデー3

 ツナとキャベツの水餃子。
 久しぶりに水餃子が食べたくなって作った。でも私が食べたかったのは、ワンタンだということに気づいた。水餃子とワンタンの違いは、皮の固さだ。ワンタンのツルッとした食感がときどき恋しくなる。餃子の皮は厚い分、弾力が強い。
 油切りしたシーチキン缶、刻んだキャベツと長ネギ、ショウガ、塩、コショウ、ごま油を混ぜて種を作る。ヘルシーであっさり目の餃子だ。
 たれは、酒、みりん、しょう油、塩、コショウ、中華の素、ごま油、豆板醤、唐辛子をひと煮立ちさせて作る。
 中華スープ仕立てにしてもよかった。

あと一歩サンデー4

 エビのアメリカンドッグ風。
 アメリカンドッグのソーセージをエビにしたらどうだろうという発想から出発した。
 結果的には上手くいかなかったけど、アイディアは間違っていなかったと思う。
 卵に砂糖を加えて、ケーキの生地を作るようによく泡立てる。牛乳を少しずつ加え、小麦粉を入れて、優しく混ぜる。やや固めにする。
 下処理をしたエビに衣をたっぷりつけて揚げる。より大きくしようと、二度付けして二度揚げしたら、不格好になってしまった。衣作りも上手くいっていなかった可能性が高い。
 ソースは、マヨネーズ、しょう油、マスタード、コンソメの素、塩、コショウ、砂糖を混ぜて作る。
 これはいつかもう一度挑戦したい。

 あー、そういえば、今日も緑色が足りなかったなと、写真を見て思った。

瀬戸の冬の風物詩となるか陶のあかり路 <後編>

イベント(Event)
あかり路2-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 / FA 50mm f1.4



 瀬戸川の中でバドミントンをする制服姿の女子高生が二人。なんだか夢を見てみるような、不思議な光景だった。

あかり路2-2

 瀬戸川沿いの夕暮れ風景。正面はパルティせと。
 愛・地球博をきっかけに、瀬戸駅周辺の風景も大きく様変わりした。

あかり路2-3

 瀬戸蔵の中。ぐるぐる回る階段を上って、見下ろすのが気に入っている。

あかり路2-4

 瀬戸蔵に、歴代の最優秀賞作品が飾られていた。
 中央の二つが受賞作で、両脇は同じ作者の別作品だと思う。

あかり路2-5

 せっかくなので二つのアーケード商店街も歩いてみることにする。

あかり路2-7

 銀座通商店街もいつもの感じで、賑わいというにはほど遠い。
 午後6時頃には、早くも店じまいが始まる。

あかり路2-6

 変わらないことのよさもある。でも、古いものをみんなで大事に守っていこうという気持ちがなければ、古いものは古びるに任せて寂れていくだけだ。

あかり路2-15

 暗い横丁から見れば、アーケードは夢の世界のように明るい。

あかり路2-8

 商店街の中にも、陶のあかり路イベント関係の作品が展示されていた。
 これは子供たちが作ったものだろう。

あかり路2-10

 自分でも作りたくなってきた。前に土鈴の招き猫を作ったときも楽しかった。

あかり路2-9

 このあたりは作家さんのものだと思う。

あかり路2-11

 昨日紹介しきれなかった作品をいくつか紹介することにしたい。

あかり路2-12

 ヨーロッパの城をイメージした作品。聖堂かもしれない。

あかり路2-13

 ポップな感じの猫。宇宙船っぽくもある。

 初めての陶のあかり路イベントは、思った以上に楽しかった。灯りアート作品が被写体としてあんなに魅力があるとは想像していなかった。
 とてもよかったので、来年もぜひ行きたい。
 今年は明日(19日)までとなった。

 残りの写真は追記(more)で。

豊田市美術館全域が見所であり作品 <後編>

施設/公園(Park)
豊田市美術館2-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 / 55-300mm f4-5.8



 今日は豊田市美術館の後編と、瀬戸の陶のあかり路イベントの後編との二本立てでいくことにする。
 まずは豊田市美術館編からいってみよう。

豊田市美術館2-2

 谷口吉生という人は、当然光も読んでいたはずで、建造物を構成する重要な要素として計算に入れていたと思う。
 光と影の造形も美しい。
 この美術館へ行くときは、夕方に訪れるといい。プラスアルファの要素が楽しめる。
 夜間のライトアップも美しいようなので、次回は夜にかかる時間に行きたい。

豊田市美術館2-3

 周りの自然環境と一体化しているので、四季を楽しむこともできる。
 このときは、秋から冬へ移り変わる風景だった。もう少し早く訪れていたら、木々の紅葉も楽しめただろう。

豊田市美術館2-4

 外にもいくつかオブジェがある。そのあたりも被写体となる。

豊田市美術館2-5

 いろんな隙間から見るいろんな人たち。

豊田市美術館2-6

 こんなふうに空を切り取ったりもする。

豊田市美術館2-7

 美術館の建物そのものを作品として写真を撮っている人が多かった。
 この空間全体がインスタレーション作品となっている。
 ランドスケープのデザインは、ピーター・ウォーカーが担当した。

豊田市美術館2-8

 芝生広場などもあり、春夏にはお弁当を広げてちょっとしたピクニック気分を味わうのもいい。

豊田市美術館2-9

 裏手の林。
 西日が作る長い影。
 異質なアート作品も違和感なく溶け込んでいる。

豊田市美術館2-10

 美術館には入らなくても、このエリアでゆったりくつろぐデートにも適している。
 近所だったら、しょっちゅう訪れていただろう。

豊田市美術館2-11

 もともとここは、挙母城(ころもじょう)があった場所だ。なので、けっこうな高台になっている。
 敷地内には、茶室・童子苑や又日亭が建っている。
 又日亭は、寺部城の渡辺家が城内に建てた書院と茶席で、昭和52年に解体されると決まったときに豊田市が譲り受けて、挙母城址に復元した。美術館はそのあとに建ったものだ。
 庭園などもあり、まだ少し紅葉のモミジが残っていた。

豊田市美術館2-12

 色つやを失ったモミジの落ち葉。

豊田市美術館2-13

 一角に隅櫓(すみやぐら)が復元されている。昭和52年、又日亭とともに建てられた。 
 挙母城からは、三河国、尾張国、美濃国、信濃国、遠江国、伊勢国、近江国が見えることから、七州城とも呼ばれた。
 このあたりは、この挙母城の城下町として発展したところで、以前は挙母市(ころもし)だった。
 豊田佐吉が豊田自動織機の工場をこの地に建て、のちに息子の豊田喜一郎がトヨタ自動車を創業して、ここはトヨタ王国の城下町となった。1959年、挙母市は豊田市に変更された。
 城の建物は何も残っていないものの、石垣は築城当時のままなので、そこが見所となっている。

豊田市美術館2-14

 コゲラがトンカントンカン木をつついていた。幹に穴が空いていて、すぽっと入っていった。

豊田市美術館2-15

 美術館前に置かれたポテトボーイ「ぽてパリくん」の自販機。ポテト関係のチップスを売る自販機は初めて見た。100円だったか、120円だったかのミニサイズで、メーカーが混在しているのがユニークだ。
 しかし、美術館の行き帰りに、唐突にポテトが食べたくなる可能性はとても低いと思うのだけどどうだろう。行きに買っていって、庭で食べるか、帰りに買って車の中で食べるか。どっちにしても手でつまんで食べるから、手がベタつく。美術館との相性はあまり良くない気もする。
 ネタとしては面白いから、シャレで買う人がそれなりにいるのかもしれない。

 少し遠いのがきついところだけど、チャンスがあればまた行きたい。

なんとか間に合った陶のあかり路イベント <前編>

イベント(Event)
あかり路1-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 瀬戸市で行われている「陶のあかり路」イベントに滑り込みセーフ。
 今年でまだ4回目と、歴史の浅いイベントではあるのだけど、1回目から気になりつつも、これまで一度も行くことができなかった。わりと期間が短くて、あまり話題にならないので、いつも気づいたときには終わっているというパターンだった。今年もあやうく逃しそうになっていて、おととい、たまたま見た人のブログで知ることができたのだった。
 今月の4日から始まっていたのに、全然知らなかった。もう少し瀬戸も力を入れて宣伝して欲しいと思う。中日新聞のネット版ニュースには出なかったと思うけど紙面では紹介されていたのだろうか。今週末の19日(日曜)までなので、あわてて今日行って、こうして紹介しているというわけだ。豊田市美術館の後編は後回しにした。
 イベントの内容は、タイトル通りで、陶器で制作された灯りのオブジェを飾るというものだ。全国から公募で集まった約100点が、瀬戸川沿いに並べられている。
 見た人が好きな作品に投票することができるシステムで、12日まで投票が行われ、最優秀賞と優秀賞3点が決められた。
 上の写真の「ありがとう。グォーン電車君」は、優秀賞をとったものだ。最優秀というには少し弱いかもしれないけど、個人的にはこれが一番よかった。とてもかわいくて、暖かみがある。これを撮れただけでも行ったかいがあったと思った。

あかり路1-2

 瀬戸駅前はもっと盛り上がっているのかと思ったら、あかりアートが並んでいるだけで、普段とほとんど変わりはなかった。ポツリ、ポツリと人が見ていくだけで、人通りはごく少ない。その分、ゆっくり写真を撮れてよかったのだけど。
 イベントが始まった前半は、もっと多くの人が訪れていたのだと思う。最後の週末はどんな感じになるだろうか。
 まだ認知度は低そうで、これから瀬戸の冬の風物詩として少しずつ定着していくことになるのだろう。招き猫まつりも、最初はそれほど盛り上がらなかった。

あかり路1-3

 優秀賞のフクロウ。ミミズクかもしれない。

あかり路1-4

 これが今年の最優秀賞「籠(かご)の中のプラネタリウム」だ。
 これはどうも撮るのが難しくて、頑張ってはみたのだけど、上手く撮れなかった。

あかり路1-5

 100以上もあるから、全部撮っていてはきりがない。気に入ったものや面白いものだけ撮っていった。
 非常に精巧なものから子供が作ったものまで幅広い。
 この猫バスみたいなのも好きだ。

あかり路1-6

 光と影のアート。影で見せる作品もある。

あかり路1-7

 温もりを感じさせる作品。小品だけど、好感が持てる。

あかり路1-8

 遮光土器をかたどったもの。遮光土器は、あれは目を開けている状態なのか、閉じている状態なのか。
 この作品は薄目を開けている。目のところがもっとピカッと光ったら面白かった。

あかり路1-9

 一風変わったテイストの作品。他のものとは違った趣で、気になった。

あかり路1-10

 洞窟の住まいから灯りが漏れているようなイメージを持った。

あかり路1-11

 不思議な形。トケイソウを連想した。

あかり路1-12

 これまた変わった発想で作られたアートだ。
 素材はガラスっぽいけど、磁器かもしれない。

あかり路1-13

 何かを思い出しそうで思い出せなかった。
 狐の貴公子みたいだ。凛々しい。
(追記)
 あとになって、キツネじゃなくて猫のような気がしてきた。思い出せなかったのは、ジブリ映画の『猫の恩返し』に出てきた白いタキシードを着た猫かもしれない。

 イベントは残り2日ということで、取り急ぎの紹介でした。お近くの方は行ってみてください。
 後編に続く。

豊田市美術館という被写体 <前編>

施設/公園(Park)
豊田市美術館1-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4



 前から一度撮りたいと思っていた豊田市美術館へ行ってきた。
 階段を上がると人工の池が見えてきて、その向こう側には水上に浮かぶようにして美術館が建っている。なるほど、これは美しい建築だと、一目で思った。
 建築家・谷口吉生の最高傑作との呼び声も高い建物で、1995年(平成7年)に完成した。
 谷口吉生という人は、あまりマスコミなどに登場しないので、一般的な知名度はあまり高くない。葛西臨海水族園や土門拳記念館を設計した人といえば、あああの人かと思う人もけっこういるんじゃないだろうか。ニューヨーク近代美術館新館を手がけるなど、海外でもよく知られた存在で、建築界ではもちろん知らない人がいないくらいの超有名建築家らしい。
 現在は、新進気鋭の建築家・石上純也「建築のあたらしい大きさ」展が開催されているので(12月26日まで)、期間中は全国から建築関係の人が訪れているものと思われる。
 私は建築に関してはまったく詳しくないので、この日の目的は建物を撮ることだった。展示を見るのはそのついでのようなものだった。

豊田市美術館1-2

 この美術館は、外観も内部もあわせて一つの作品ということで、中も写真を撮っていいことになっている。特別展は撮れないけど、常設展は作品も撮らせてくれる。
 上の写真もただの通路や壁ではなく、ジョセフ・コスース『分類学(応用) No.3』およびジェニー・ホルツァー『豊田市美術館のためのインスタレーション』という作品だ。
 石上純也の作品に関しては、なんとなく面白くもあり、分からなくもあった。その筋の人たちには評判がいいようだから、専門的な知識があれば楽しめるのだろうと思う。
 大胆な発想と繊細な作りの模型作品で、実際にこんなもの作れないだろうと思うのだけど、神奈川工科大学KAIT工房のような斬新な建造物を実際に造ってしまうのだから、あの模型もいつか実現する日が来るのかもしれない。

豊田市美術館1-3

 併設されている橋節郎館も見てきた。個人的にはここの漆器作品がとても印象的だった。
 安曇野生まれの漆芸家で、豊田市民文化会館で開催された展覧会のあとに作品を豊田市に寄贈したことから、この美術館が生まれた。
 漆の黒と金のコントラストの世界に引き込まれる。
 漆装飾されたピアノやハープもあって、あれは美しいものだった。
 常設展では、クリムトの「オイゲニア・プリマフェージの肖像」がよかった。クリムトは、愛知県美術館の「人生は戦いなり(黄金の騎士)」に強く感銘を受けた。本物の力というのを思い知らされた。

豊田市美術館1-4

 ここへ行くなら、よく晴れて光があるときに行こうと決めていた。行ってみたら、その考えは正しかった。
 建造物と光と影が作る光景がドラマチックだ。

豊田市美術館1-5

 このあたりは遺跡を思わせた。
 撮る人間のイメージによっていろんな姿を見せてくれる。

豊田市美術館1-6

 鏡の板や色付きの板が配置されていて、面白い風景を作る。鏡のボックスなどもあり、横から人が歩いてきたと思ったら、それは自分の姿が映っているものだったりする。

豊田市美術館1-7

 どこからともなく水がポタポタ際限なく落ちてくる場所が何ヶ所かあり、それはそれできれいだったのだけど、ちょっと雨漏りが心配になった。雨漏り丹下の二の舞か。

豊田市美術館1-8

 池の底は石畳になっている。すべてに意識が行き渡っていて、ぬかりがない。
 風に揺らめいてきらめく水面に惹かれる。

豊田市美術館1-9

 建造物の中に、普通に人が立っているだけでも絵になる。

豊田市美術館1-10

 美術館の学芸員なのか職員なのか分からないけど、こういうところにいる人はみなさんシャンとしている。見るとこちらも背筋を伸ばさなければいけないような気持ちになる。

豊田市美術館1-11

 鏡に映っているのは、カフェレストランの店員さん。

豊田市美術館1-12

 木の影が面白かったので、一緒に記念撮影してみる。

豊田市美術館1-13

 外壁は外の風景が映り込みつつ、内部には光を通す素材が使われているのだと思う。

 写真の枚数が多くなったので、後編に続く。

今年もイルミネーションの季節がやって来た

イルミネーション(Illumination)
名駅イルミ-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 / FA 50mm f1.4



 イルミネーションは、幸福に属するものだ。イルミネーションを見つめる人たちの表情を見ればそれがよく分かる。そこを訪れている人たちを撮れば、それがイルミネーション写真になる。難しく考えることはない。美しい光にばかり気を取られていると、イルミネーションの本質を見失うことになる。
 今年の名古屋駅タワーズライツは、壁面イルミネーション抜きというなんとも寂しいものとなった。それに合わせてか名称もライツ・プロムナード2010と改められた。会場はテラスとガーデンだけで、ガーデンもかなり縮小されている。
 名古屋駅のバス停をターミナルから駅前に移す工事をしていて、混雑するのを避けるためというのが表向きの理由だ。けど、それを言い訳に不景気で逃げたんじゃないかと思ったりもする。今年は10回目の記念の年だっただけに、余計に残念に感じた。せっかく冬の風物詩として定着してきたところだったのに、当面中止というのはどれくらい休むつもりなのだろうか。
 それでも、テラスにはけっこうな人たちが訪れて、見物したり写真を撮ったりしていた。たまたま通りがかっただけという人も、仕事帰りの人も、毎年に楽しみに訪れている人もいただろう。興味なさそうに横目でチラッと見て通り過ぎた人も、今年ももうそんな季節になったのかと、一瞬は感慨に浸ったんじゃないだろうか。

名駅イルミ-2

 イルミのトンネル。白から赤、緑、ミックスと、光の色がどんどん変わっていく。
 みんなトンネルをゆっくり歩きながら、写真を撮っている。
 まだ混雑はさほどではない。23日から25日は、ちょうど週末ということで賑わうだろう。
 開催期間は来年1月6日までだけど、イルミネーションはクリスマスを過ぎると賞味期限が切れたようになるから、クリスマスまでに見ておくに限る。

名駅イルミ-3

 写真を撮るのは、見せたい人がいるからだ。一緒に見られなくても、写真で共有できる人がいるということは幸せなことだ。

名駅イルミ-4

 今年のテーマは、「光と音の共演 森の仲間とともに」となっている。
 電飾を身にまとったクマなどのぬいぐるみがあちこちに置かれている。
 その前では代わるがわる記念撮影が行われていた。

名駅イルミ-5

 こういのはやっぱりかわいい女の子が絵になる。おじさんでは絵にならない。

名駅イルミ-6

 そこに立っててと言われても言うことを聞かないのがちびっこだ。お母さんは苦戦していた。

名駅イルミ-7

 ガーデンに置かれた光の人口観葉植物みたいなやつ(ホワイトコニファー?)。
 光のキラキラは、写真よりも実際に見る方がきれいだ。

名駅イルミ-8

 イルミネーション会場のガードマンさん。お疲れ様です。

名駅イルミ-9

 カップルはターゲット。

名駅イルミ-10

 ミッドランドスクエアの光の感じが格好良かった。

名駅イルミ-11

 いつもの年なら、この壁に大きなイルミネーションが飾られていた。今年はのっぺりしたままだ。

名駅イルミ-12

 少し離れたところにいたカップルのシルエット。

名駅イルミ-13

 家路を急ぐ人々。

名駅イルミ-14

 イルミネーションとは無縁そうな人たち。

名駅イルミ-15

 パトロール中の愛知県警。

 なんだかんだいいつつも、今年も名駅のイルミネーションを撮ることができてよかった。気持ち的には、これでもう今年のクリスマスは終わったようなものだ。できれば、名古屋港のスター☆ライトレビューは行きたいと思っている。
 他でももう少しイルミネーションは撮りたい。

写真甲子園とルーセントアベニュー

名古屋(Nagoya)
伏見-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 / FA 50mm f1.4



 先週、伏見のキヤノンギャラリーに、写真甲子園の写真展を見にいってきた。
 たまたまテレビで写真甲子園の番組を観て、写真展が名古屋にも来るというので楽しみにしていた。
 期間は12月9日から22日までで、場所はインターシティー1階で開催されている。
 私は、写真家たちの日本紀行写真展を見にいったので、今回が二度目だった。無料だし、人もほとんどいないので静かに見ることができる。
 写真の印象は、テレビで見たときとほとんど変わらなかった。枚数が多いので、一枚のサイズが小さいのが少し残念ではあるけど、まあ仕方がない。
 優勝した沖縄の南部工業高校は、頭一つ抜けていたし、大阪の成城高校の準優勝も順当な結果だと思う。
 写真は高校生らしいものだった。いい写真を撮ってやろうという気負いが空回りしたり、一方でもっと素直に撮らなければという反動があったり、どう撮っていいか分からずとりあえず撮るしかないという居直りのような感情の揺れが見え隠れたりして、すがすがしくもあり、微笑ましくもあった。全体のレベルは決して低くない。
 1994年に始まったこの大会も、今年で17回目となった。2010年の今年は全国377校が参加して、18校が本戦出場となった。
 初戦は学校単位で8枚までの組写真で応募して、各ブロックから本戦出場校が選ばれる。本戦は北海道を舞台に、同じカメラ、同じレンズを使って行われ、3回戦の合計得点で優勝が決められる。
 この大会の面白いところは、3人一組の団体戦という点だ。3人で8枚の組写真にして、争われる。そうなると、全体のテーマや写真のトーンも合わせなければならず、写真選びも重要なポイントとなる。一人だけ飛び抜けて上手くても優勝するのは難しい。
 全国には才能溢れる高校生もたくさんいるのだろうけど、本戦出場の18校の中でも選ばれた3人だから、この作品群というのが現在の日本の高校生のトップレベルと思っていいだろう。そう考えると、写真というのは若い才能で決まるものじゃないと、少し安心する。歳を取って経験を積むことで写真は上手くなる。枯れた年になってもみずみずしい写真を撮っている人はたくさんいる。月刊誌のフォトコンの常連などを見ても年齢層は高い。
 とはいえ、上手ければいいわけじゃないというのが写真で、写真を撮ることのワクワクとドキドキの大切さを、私も改めて教えてもらったような気がした。
 写真甲子園に参加したかつての高校生たちの中で、写真の仕事に携わっている人も少なくないだろう。今はあのときよりもずっと上手くなっているだろうけど、あの頃の気持ちを忘れていないだろうか。

伏見-2

 桜通のイチョウ並木は、毎年楽しみにしているのに、いいタイミングで行けたことがない。今年はひどい遅刻だった。めっきり葉も落ちて、見頃とはほど遠い状態だった。これはいけない。
 今年のイチョウは特に早かったように思う。去年は同じくらいに訪れて、やっぱり遅かったとはいえ、ここまで終わってはいなかった。

伏見-3

 日銀前交差点の歩道橋の上がいつものポイントだ。見頃の時期はここに三脚が並ぶらしいのだけど、そのタイミングで訪れたことがないから、見たことはない。

伏見-4

 いい時期に訪れていたら、下からも絵になっただろうに。

伏見-5

 ビルの映り込みと名残のイチョウ。

伏見-6

 名古屋市科学館のプラネタリウムを初めて間近で見た。世界最大(35メートル)の球体プラネタリウムはさすがに大きい。
 外観はすでに完成していて、再オープンは来年の3月の予定となっている。最初はかなり混むだろうけど、一度は必ず見にいきたい。

伏見-7

 前から気になっていたナディアパークに初めて入ってみた。
 上の階から下のフロアを見下ろすと面白い。
 赤いのはクリスマスイベント用の特設ステージのようだ。

伏見-8

 反対側に出てみたら、スケートリンクができていた。
 氷ではなく、オアシス21にあるのと同じ特殊な滑る床でできているんじゃないかと思う。

伏見-9

 夕焼け空がビルに映る。
 ガラス張りのビルは、空を映して初めて完成されたデザインとなるのかもしれない。

伏見-10

 ルーセントタワーへとやって来た。
 この日は地下のルーセントアベニューを撮りつつ夜を待って、名駅のイルミネーションを撮るというプランだった。

伏見-11

 天井の巨大黒猫。一番撮りたかったのがこれだった。しかし、巨大すぎて16mm(24mm換算)では入りきらない。超広角か、フィッシュアイが必要だ。
 それにしても、ここは人通りが多い。地下の連絡通路で、写真を撮るような場所ではないので、撮っていると人目が気になって恥ずかしい。人入り写真が好きな私でも、ここに関しては人がいないときに撮りたい。開いている7時から23時の間のどの時間に一番人が少なくなるんだろう。やはり朝一番か、それとも日曜の夜とかだろうか。

伏見-12

 深海ブルー。
 大きなクジラが泳いでいる。

伏見-13

 床ではカエルが跳ねて、ポチャンと水紋ができる。

伏見-14

 イモリを踏まないで。
 トンネルを守っているヤモリかもしれない。

伏見-15

 天井には大きなエイが泳ぐ。

伏見-16

 表のオブジェ。真ん中に月を入れてみる。

伏見-17

 光のオブジェ。光が走るように色を変えていく。

伏見-18

 ミッドランド スクエア。
 ここもツリーやトナカイの壁面イルミネーションがお馴染みとなっている。
 名駅イルミネーション編に続く。

小学生だらけの明治村 <第三回>

施設/公園(Park)
明治村3-1

PENTAX K-7+TAMRON 28-75mm f2.8



 小学生といっても今どきの子供は大きい。160センチを超える女の子とかもいたりして、ちょっと驚かされる。黄色い帽子やランドセルはもう似合わない。
 明治村の第三回が、今回の明治村シリーズの最終回となる。あまり枚数を撮らなかった気がしたわりには3回になった。それでも、以前のように10回シリーズとかになることはもうないだろう。
 最後は、ちびっこ入りの写真を中心に、余ったものも加えて終わりとする。

明治村3-2

 ちびっこだらけの明治村。これは一部で、村内全域が小学生で賑わっていた。どうしてこの日に重なってしまったのか知らないけど、少子化なんてウソじゃないかと思うほどわんさか子供がいた。

明治村3-3

 付き添いの先生たちがコンパクトデジやデジタル一眼で写真を撮っていた。昔のように業者のカメラマンが随行して撮影をして、後日張り出された写真を見て焼き増しの注文をする、なんてこともなくなったのだろうか。自前で撮れば、お店にプリントを頼んでも、安上がりで済む。Lレンズで撮ってる先生もいた。

明治村3-4

 どこへいってもこんなふうに小学生たちが群がっている。たまに静かな建物があって、写真を撮りながら見ていると、おい、次ここ入ろうぜ、という大きな声が表から聞こえてきて、小学生たちがなだれ込んでくるのだった。
 そのたびに脱力感に襲われ、一人笑いをこらえていた。なんだこりゃ、と思いつつ、面白くもあった。

明治村3-6

 大聖堂の雰囲気にやや押され気味のちびっこたちは、さすがにここではおとなしくしていた。

明治村3-7

 マリア様がみてる。聖母だけに、ちびっこたちで賑やかな雰囲気は好ましいものだっただろうか。

明治村3-8

 大人のカップルも、明治村を訪れ、静かに楽しんでいる。
 村内は広くて、上り下りもあるから、年配の人にはややきつい。移動手段として村内バスもあるけど、せっかくの明治なのだから、人力車とかがあってもいい。

明治村3-9

 遠足の小学生ではないけど、駆け込んでくるちびっこ。

明治村3-10

 女友達二人組というパターンもけっこう見かける。
 ちょっとお洒落して訪れている女性は、明治村でとても絵になる。
 夏のイベントでは、浴衣を着た女の人は入村が無料になる。来年はそのときに訪れてみたい。

明治村3-11

 SLも小学生たちを満載して走っていた。窓から手を振っていたので、振り返してみた。SLも汽笛を上げて応えてくれた。

明治村3-12

 近い距離からの流し撮り。スピードは遅いけど、これだけ近くで走っているSLを撮れるところはめったにない。

明治村3-13

 余り写真その1。
 行く前は、ディテールにこだわって接近して撮ることをテーマに考えていたのだけど、実際にはそんな撮り方にはならなかった。そんなことよりも人模様を撮っていた方が楽しかったから。

明治村3-14

 余り写真その2。
 机の穴。
 指を突っ込んで抜けなくなる小学生とかいそうだ。

明治村3-15

 この日は、自転車で明治村まで行った。21キロの道のりで、途中3ヶ所ほどきつい登りがあって、2時間弱だった。思ったよりもかからなかった。
 最後、入鹿池から明治村正門までの登りはあまりにきつすぎて、押して歩いた。6段変速のクロスバイクでは、あれは登れる気がしない坂だった(500メートルの距離で勾配13パーセント)。そしたら、後ろから自転車で追い越していった人がいて驚いた。すごい。まだまだ自分は鍛え足りないと思った。

明治村3-16

 夕方の入鹿池。
 ボートが出ていたのは、まだブラックバス釣りだったか、もうワカサギ釣りが始まっていたのか。

明治村3-17

 入鹿池越しに明治村を見る。山の中腹に建物が建っていることが分かる。

 明治村も自転車で行けることが分かったのは収穫だった。半年に一回くらい行ってもいい。夏までにはもっと足を鍛えて、最後の上り坂も登れるようになりたい。

秋の明治村の光と影の風景 <第二回>

施設/公園(Park)
明治村2-1

PENTAX K-7+TAMRON 28-75mm f2.8



 明治村の秋風景第二回は、光と影の風景をお送りします。
 11月終わりの明治村は、いろいろな落ち葉が印象に残った。

明治村2-2

 石畳の上にできた小さな日だまりと落ち葉。

明治村2-3

 白壁に葉影が揺れる。

明治村2-4

 竹林と紅葉のモミジ。

明治村2-5

 光る石畳と伸びる影。

明治村2-6

 ステンドグラスが作る光と色。

明治村2-7

 秋の日差しを受けるテラスの白いテーブルセット。

明治村2-8

 教会と太陽。

明治村2-9

 噴水でできた虹。

明治村2-10

 静かなる椅子の風景。
 壁のヒビに歳月を思う。

明治村2-11

 窓の方を向く机。
 書かれなかった手紙。

明治村2-12

 窓から差し込む斜めの光。

明治村2-13

 窓枠で額装された紅葉の色。

明治村2-14

 レンガの壁と木の扉。
 ドアノブの位置がやけに低い。

明治村2-15

 もう一回続きます。

同じ皿3枚サンデー料理

料理(Cooking)
サンデー1

PENTAX K-7+PENTAX 50mm f1.4



 皿を間違えて、同じものが3枚になってしまった。2枚同じ皿に盛りつけたときに気がついて、1枚だけ別にするのも変かと思って、いっそのこと3枚同じに揃えてみた。けど、やっぱり変だ。白皿なら同じでもいいのかもしれないけれど。
 内容としては、今回も小さなアレンジにとどまった。少し変化をつけているだけだ。
 12月といっても、これといった冬料理も思い浮かばず、クリスマスにはまだ気が早い。
 冷蔵庫の食材と、食べたい料理とを考えて、出来上がったのがこの3品だった。

サンデー2

 鯛の素揚げシイタケとタマネギの甘辛酢あんかけ。
 鯛は塩、コショウ、ショウガ、酒をすり込んで、カタクリ粉をまぶしたあと、素揚げする。
 酒、みりん、しょう油でシイタケ、タマネギを炒め、中華の素、豆板醤、酢、塩、コショウ、砂糖、ごま油で味付けをして、刻み長ネギを加え、最後に水溶きカタクリ粉でとろみをつける。
 淡泊な鯛と、ピリ辛で甘い濃厚たれがよく合う。

サンデー3

 シー沈金豆腐のカボチャ天ぷら乗せ。
 水切りしない絹ごし豆腐と、油切りしたシーチキン缶をオリーブオイルで炒める。
 酒、みりん、白だし、めんつゆ、塩、黒コショウで味付けをする。
 カボチャは塩水につけてあく抜きをする。
 天ぷら粉、冷水、マヨネーズで作った衣をつけて、油で揚げる。
 ふわふわの絹ごし豆腐と、サクサクのカボチャ天ぷらとのコンビが良い。
 今日一番美味しかったオススメの一品。

サンデー4

 ボルシチ風トマトスープ。
 寒い冬によく合うスープで、ボルシチ風の簡単スープになっている。
 食材は炒めない。水、酒、みりん、コンソメの素の中に、ジャガイモ、ニンジン、鶏肉、ソーセージ、キャベツを入れて煮込むだけ。
 最初はぐつぐつ強火で煮て、アク取りをする。
 中火にして、湯むきしたトマトを入れ、バター、ケチャップ、しょう油、オイスターソース、塩、コショウ、砂糖で味つけをする。
 時間に余裕があれば、いったん冷まして、味を染み込ませたあと、再加熱すると更に美味しくなる。
 具材を煮崩れさせないためには、胴鍋を使うといい。カレーでもシチューでも煮崩れしにくいので、一つ大きめのを持っておくと重宝する。

 今年のサンデー料理も残すところあと2回となった。
 最後は一年の総決算みたいにやろうかとも思ったけど、今年はさらっと普段通りで流すことになりそうだ。クリスマス料理といっても、特にアイディアもない。七面鳥などは使いたくないし、食べたくもない。
 なにはともあれ、今年もしっかりサンデー料理を完走したいと思う。

明治村で去りゆく秋のシーンを撮る <第一回>

施設/公園(Park)
明治村1-1

PENTAX K-7+TAMRON 28-75mm f2.8



 11月の終わりに、明治村へ行ってきた。
 少し季節外れになってしまったけど、秋終盤の明治村風景をお届けします。
 前回の明治村行きは、去年の10月だったんじゃないかと思う。紅葉シーズンに一度も行ったことがなかったから今年こそはと思っていたのに、ちょっと出遅れてしまった。明治村は少し高いところにあるから、街中よりも紅葉が早い。去りゆく後ろ姿をぎりぎり捕まえたといったところだった。
 一枚目は、三重県尋常師範学校の蔵持小学校だ。
 窓の外に紅葉のモミジが見えていて、秋を感じさせるシーンになった。窓から差し込む斜めの光が優しかった。
 明治村の中で、私が一番好きな場所は、ここかもしれない。

明治村1-2

 西郷従道の邸宅前。このあたりが一番紅葉が残っていたところだ。それでも、かなり葉が落ちているのが分かる。

明治村1-3

 西園寺公望別邸の裏手あたりだったか。
 風に舞う落ち葉を捉えた。

明治村1-4

 窓枠の日だまりと落ち葉。

明治村1-5

 紅葉を背景に、少年の笑顔。

明治村1-6

 天童眼鏡橋から身を乗り出して池をのぞき込むちびっこたち。鯉でもいたのか。

明治村1-7

 この日は小学校の遠足か社会見学かが何校も重なったようで、小学生ちびっこたちが満載だった。数百人の小学生が明治村をジャックしていて、どこへ行ってもちびっこだらけだった。
 落ち着いて写真が撮れなかったというのは言い訳で、代わりにちびっこ入りの写真がたくさん撮れたから、それはそれでよかった。
 3時を回る頃にはすべての学校が引き上げていって、いつもの静かな明治村に戻った。

明治村1-8

 まじめにマップを見ながら回っている子もいれば、ただ無闇に走り回っているだけのやつもいて、見ていると微笑ましかった。
 私は照れ隠しもあって、こういうときはたいてい興味がなくて詰まらないようなフリをしていた。まじめなのはかっこ悪いと思っていた。
 明治村とかリトルワールドなどというところは、大人になって訪れて面白さが分かるところで、子供の頃は詰まらないと思うのが普通の感覚だ。小学生の頃から明治の建物を見て、いい仕事してますねぇなんていってるやつは、普通じゃない。

明治村1-9

 明治村ではこういうシーンと出会えるから嬉しい。
 最初の頃は、建物の外観や内部の写真を撮っていたけど、最近は場面を探していることが多い。ここは絵になる背景や人と出会える非日常的な空間だ。

明治村1-10

 狙い過たず。

明治村1-11

 聖サビエル天主堂。ステンドグラスが生み出す光と色。
 ここはいつ行っても狙い目だけど、決定的な一枚というのはなかなか撮れない。ドラマチックだけど難しい。

明治村1-12

 SLの流し撮り。
 二度目の挑戦ということで、より難度の高い場所で試みた。これは上手くいった。

明治村1-13

 尾西鉄道蒸気機関車一号。
 止まっているところを撮っても面白くないので、露光間ズームをしてみた。
 ズームリングを回しながらシャッターを切るという撮り方で、成功すれば動きのある写真になる。
 このときは手持ちだったのでかなり苦戦した。ちゃんとやるなら、NDフィルターと三脚を使った方が確率は上がる。

明治村1-14

 モミジの中の市電。
 市電とSLは、老朽化のために12月20日から当分の間、運行休止になるとのことだ。このまま廃止になることはないようだけど、しばらくは寂しくなる。

明治村1-15

 少し早いクリスマスムード。
 明治村もクリスマスイベントが開催される。ミサやコンサートなどが行われるようだ。

明治村1-16

 落ち葉の風景。ひんやりした風に吹かれて落ち葉がカサコソと音を立てながら吹かれていく。

明治村1-17

 夏目漱石邸の猫。
 名前はないまま庭を眺めている。

 つづく。

東山植物園のなごり秋

紅葉(Autumn leaves)
東山植物園-1

PENTAX K-7+TAMRON 90mm f2.8



 秋の残像をもう少しだけ撮りたくて、東山植物園へ行ってきた。
 まだ秋と冬は完全には入れ替わっていない。紅葉も少し残っていた。
 水の流れにモミジの赤とイチョウの黄色と空の青が映って、ゆらゆら揺れる。

東山植物園-2

 仲間が次々と脱落していく中で、最後まで踏ん張ってしがみついている葉たち。
 オー・ヘンリーの「最後の一葉」を思い出す。

東山植物園-3

 すっかり出遅れたやつもいる。12月に入っても青葉では、完全な遅刻だ。

東山植物園-4

 きれいに残ったところを写すカメラマン。
 中原中也がかぶっていたような帽子が印象的だった。

東山植物園-5

 これで今年の紅葉撮りも終わりかなと、あきらめのついた一枚。

東山植物園-6

 屋根の苔と枯れた落ち葉。

東山植物園-7

 干し柿に季節を感じるほど干し柿は身近なものではなくなった。たまに目にすると、懐かしさを感じる。
 子供の頃からあまり好きじゃなかったから、田舎ですすめられると困ったのを覚えている。

東山植物園-8

 つり下げられていたのは、唐辛子だろうか。

東山植物園-9

 虫といえば、わずかにハナアブが残っていた。けっこう寒いのに、まだ元気に活動している。ミツバチの姿は、もう見かけない。

東山植物園-10

 虫たちにもっと近づきたいと、2倍テレプラスを使ってみた。
 上のハナアブよりもずっと小さいやつだけど、ここまで寄れるようになる。
 ただ、ピント合わせがものすごく難しくなるし、解像感も下がるので、実用にはやや厳しいか。

東山植物園-11

 5ミリくらいの小さなアリも、アップで撮れる。
 テレプラス+マクロは、もっと練習して使いこなせるようになりたい。

東山植物園-12

 秋バラも終わり、わずかに咲き残っているのは、カクテルくらいだった。

東山植物園-13

 タンポポの綿毛には、プリズムのような色があることを知る。

東山植物園-14

 滝の流し撮り。

東山植物園-15

 流れる落ち葉の流し撮り。これはけっこう難しい。

東山植物園-16

 影絵。葉を落とした枝の影が、冬を思わせる。

東山植物園-17

 家族の肖像。

東山植物園-18

 親子の触れ合い。
 この日の気分はモノクロではなくカラーだった。

東山植物園-19

 これで今年の東山植物園行きは最後になりそうだ。
 動物園は12月でも1月でも、いつでも行ける。

夕方から夜にかけての美濃市を歩く ~後編 <岐阜旅その5>

観光地(Tourist spot)
美濃市2-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4



 美濃市後編は、長良川沿いの風景からの再開となる。
 川岸に和船が係留されていた。このあたりでは鵜飼はしてないと思うけど、観光用の舟だろうか。
 橋ができるまでは、渡し舟で向こう岸と行き来していたそうだ。

美濃市2-2

 長良川の夕焼け。空に残ったオレンジが川面を染める。

美濃市2-3

 川岸には住吉神社がある。舟の安全祈願のために建てたのだろう。水辺には、やはり住吉さんがよく似合う。

美濃市2-4

 かつて上有知湊があったところに、長良川港灯台が建っている。
 江戸時代末期に、住吉神社の灯明として建てられたもので、現存する数少ない川湊灯台の一つだ。
 高さ9メートルと、近くから見るとけっこう大きい。

美濃市2-5

 少し先に、美濃橋が架かっている。
 大正5年に完成した橋で、現存する最古の近代吊橋として、国の重要文化財に指定されている。
 昭和40年頃までは乗合バスが行き来していたというから驚く。現在は、人と自転車しか通れない。

美濃市2-6

 橋の上からの眺め。
 夕方から夜にかけての濃紺の世界を撮りたかったのだけど、いい色に染まらなかった。
 暗くなってきたところで、町へ引き返すことにする。

美濃市2-7

 紅葉したツタの葉。

美濃市2-8

 水路沿いの風景。

美濃市2-9

 町に明かりが灯って、いい雰囲気になっていた。

美濃市2-10

 和紙あかりアート展というのが毎年開催されていて、その作品を町並みに並べて展示するあかりの町並みというイベントが行われていた(10月15日-11月30日)。
 これを見るために、夜に美濃市を訪れたのだった。

美濃市2-11

 和紙で作られた作品が、家の前や道沿いに並んでいる。
 これが目当ての人も多かったようで、夕方よりも夜になってから人が増えた。写真を撮っている人もたくさんいた。

美濃市2-12

 なかなかいい感じだ。思った通りだった。

美濃市2-13

 夜の表情を見ていなかったら、美濃市の印象はもう少し弱いものになっていた。
 あかりの町並みイベントのタイミングもちょうどよかった。

美濃市2-14

 少しはずれたあたり。住人も家に帰り、観光客の姿もない。ひっそりと静まりかえった通りに一人ポツンと立っていると、ふいに自分が旅人だということを思い出す。誰一人知り合いのいない夜の町の中にいると思うと、なんだか心細い感じがしてきた。だから、もう家に帰ることにした。

美濃市2-15

 地元の人御用達の食堂。中から人の話し声が漏れ聞こえる。
 ここにある日常と、自分の非日常。

美濃市2-16

 美濃市駅に戻ってきた。これで、この日の旅の予定はすべて終わった。あとはもう、電車に乗って帰るだけだった。
 岐阜旅第一弾はこれでおしまいとなる。番外編として長良川鉄道編があって、そのあと第二弾はまた少し間が空くかもしれない。
 つづく。

美濃市はよかった ~前編 <岐阜旅その4>

観光地(Tourist spot)
美濃市1-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4



 岐阜旅第一弾の最後に、美濃市を訪れた。
 美濃和紙の産地であり、うだつの上がる町として、近年人気が高まりつつある町だ。個人的な感想を言えば、それほど期待していなかったせいもあって、とても良い印象を持ち帰ることになった。郡上八幡ほど観光地化されていない分、町並みがしっとりと落ち着いていて、心安らぐ雰囲気を持っている。訪れたのが夕方から夜にかけてという時間帯もよかったかもしれない。
 奈良、平安の時代から和紙作りが盛んな土地で、江戸時代には特産品として幕府からも認められて、全国で知られるようになった。
 この町の基礎を築いたのは、金森長近だ。
 長近は、美濃の多治見の生まれで、近江に流れ、18歳で信長のオヤジさんの信秀に仕官した。
 その後、信長、秀吉、家康と仕え、最後の隠居地となったのが、ここ美濃市だった。
 数々の武勲をあげ、秀吉から飛騨一国を与えられて、飛騨高山藩初代藩主となった。
 関ヶ原では東軍側に回って、郡上八幡城攻めなどで活躍した。それを認められて、家康から美濃を加増された。
 高山城を養子の可重(ありしげ)に譲り、自分は隠居のための城を長良川湖畔に築いた。現在の町の北、小倉公園となっているところに小倉山城があった。現在の町割りはそのとき整備された城下町のもので、江戸時代と変わらず残っている。
 当時、この地は上有知(こうずち)という地名で、美濃町になったのは明治44年のことだった。美濃和紙にちなんで名付けられたものだ。
 小倉山城は早々に廃城になってしまうも、長良川に作られた上有知湊を起点に、水運業などで栄えることになる。

美濃市1-2

 うだつが上がる、上がらないといううだつは、屋根と屋根との間に作られた防火壁のことをいう。
 当時は裕福な家だけが、うだつを作ることができたことから、うだつが上がらないというのは甲斐性がないといった意味合いで使われるようになった。最近ではあまり使われなくなったけど、出世できない人間みたいな使われ方をよくする。
 美濃市の家並みは、うだつがずらりと並んでいる。それだけこの町が栄えていたという証だ。

美濃市1-3

 古い家屋がかなり残っている。
 1999年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。
 電柱や電線を地下に埋めているから、景観もすっきりしている。

美濃市1-4

 観光客もそれなりに訪れているものの、郡上八幡ほどわんさかいない。
 高山も人が多いし、美濃市くらいはこれくらいの賑わいでとどまっていて欲しいと思った。適度な活気があって、今がちょうどいいくらいじゃないだろうか。

美濃市1-5

 写真を撮るにももちろんいいところなので、カメラの人も多かった。
 車通りが多いのは、まあ仕方がないところではある。

美濃市1-6

 ここで暮らす人たちにとっては、観光地でもなんでもなく、見慣れた町並みだ。
 10年前まではこんなに観光客が訪れていなかっただろうから、お年寄りなどは戸惑っているかもしれない。

美濃市1-7

 町並みは古くても、歩いている女子高生は今どきだ。

美濃市1-8

 ちょっとした演出のサイダー。
 町の雰囲気として、足助に少し似ている感じがした。

美濃市1-10

 ビデオ撮影の一隊がいた。少人数だったから、ロケハンか、素材撮りか何かだっただろうか。
 撮影していた人は、昔ながらの映画人みたいなオールドスタイルだった。

美濃市1-9

 うだつのシルエット。日没時間が近づいてきた。

美濃市1-11

 隙アリ。こういう町の隙みたいなのを見つけて撮るのが好きだ。
 あまりきれいに装いすぎている町は魅力がない。少し油断してるくらいでちょうどいい。

美濃市1-12

 古そうな看板。
 網で透けてるタイプはあまり見かけない。

美濃市1-13

 暮らしの潤い。
 格子とよく似合っている。

美濃市1-14

 雰囲気のある店構え。

美濃市1-15

 なまこ壁で黒塗りのきれいな土蔵。新しいものなのか、お色直しをしたのか。

美濃市1-16

 これも古そうなお屋敷だ。

美濃市1-17

 町を離れて、湊灯台を見るために長良川へ向かった。

美濃市1-18

 観光エリアからは外れるけど、このあたりの町並みも好きな感じだ。

美濃市1-19

 長良川河畔に着いたときは、太陽は山の向こうに沈んでいた。夕焼け色がまだ残っていた。

 美濃市後編につづく。

11月の牧野ヶ池

施設/公園(Park)
牧野ヶ池-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8



 少し前に、牧野ヶ池に行ったことを忘れていた。あれは11月の後半だったか。少し鳥でも撮ろうかと行ってみたのだった。ミコアイサのことも気になっていた。
 あまり収穫はなかったのだけど、カワセミは撮った。上の写真がそうだ。これで撮ったことになるのかどうか、やや微妙ではあるけど、画面の端に捉えた。流し撮りのスイングが早すぎた。

牧野ヶ池-2

 この頃はまだ紅葉シーズンだった。モミジはほとんどないものの、赤や黄色に染まる木々が水辺を彩っていた。

牧野ヶ池-3

 サザンカか、ツバキか、相変わらず区別がつかない。

牧野ヶ池-4

 紅葉色に染まる水面と居眠りするカモさんたち。
 中央はヒドリガモのオスと分かる。あとはメスか、羽が生え代わる途中か。
 ミコアイサの姿は見えなかった。まだ来てなかったのかもしれない。

牧野ヶ池-5

 シルエットでよく分からない。

牧野ヶ池-6

 飛ぶカワウ。

牧野ヶ池-7

 ハスの名残その1。

牧野ヶ池-8

 ハスの名残その2。

牧野ヶ池-9

 ハスの名残その3。

牧野ヶ池-10

 今年中にもう一度行きたい。次はもっといろんなカモも見られることだろう。ミコアイサも来てるだろうか。

街の風景の断片

街(Cityscape)
街の風景-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4



 本編から漏れた写真がたまってきたので、まとめて出してしまうことにする。
 今回は、街の風景編ということでお届けします。
 一枚目は、尾張旭の飲食店。イタリア料理か何かの店だったように思う。ちょっと欧州風。

街の風景-2

 自転車で裏道を走っていて見つけた教会。
 神社ほどではないにしても、街には小さな教会が意外とあちこちにある。最近になって、こんなところにもあったんだという発見をいくつかした。

街の風景-3

 ピンクは幸せに属する色だと思うけど、品の良いピンク色の建物というのはなかなか難しいようだ。
 できたてはもっとけばけばしい印象だった。月日が経って少し色あせてきたので落ち着いた感はある。

街の風景-4

 これも結婚式場と思われる。ヨーロッパ風の外観だけど、重厚さはない。
 あと50年もすれば、多少は貫禄が出てくるかもしれない。

街の風景-5

 自転車で通り過ぎて、思わず引き返して撮った。
 なんだこれは。
 歩道沿いのやや奥まったスペースに、おもちゃ類が並んでいる。イルミネーションでもあるようだけど、それだけではない。
 この家は、純和風のけっこう古そうな建物で、そのギャップが面白い。
 なんだか不思議な空間だった。

街の風景-6

 上の家の塀の前。
 とにかく変わったセンスの持ち主のようで、よく分からないながらユニークなのは間違いない。

街の風景-7

 螺旋階段の影が格好良かった。

街の風景-8

 相変わらず塀を撮っている。
 この塀は、元は赤煉瓦だったようだ。

街の風景-9

 幾何学模様の塀。
 枯れた生け花が一輪。

街の風景-10

 自然と共存しつつある廃トラック。

街の風景-11

 陶器の塀と、紅葉終わりのツタ。

街の風景-12

 古そうな新聞配達所。
 壊れた新聞自販機を見るともうやっていないようだ。

街の風景-13

 元商店。ここももうやってない。

街の風景-14

 王子製紙の煙突が煙を吐いている。
 煙突風景というのも、珍しいものとなった。

街の風景-15

 冬の早い夕暮れ。
 名古屋の日没は4時40分で、今が一年で一番早い時期だ。

街の風景-16

 太陽が沈むとすぐに空はオレンジから濃紺に変わる。
 初冬の冴えた空。

街の風景-17

 ビルの中にも小さな教会が入っている。

街の風景-18

 幼稚園に飾り付けられたイルミネーション。
 そろそろイルミネーションも撮りにいかなければと思う。
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