
PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4
トリエンナーレで最初に行ったのが納屋橋会場で、10月7日のことだった。堀川歴史観光クルーズで名古屋城から名古屋港まで行く途中に立ち寄った。
もうひと月くらい経ってしまったので、何があったのか、はっきり思い出すことができない。撮影禁止だったので、写真も残っていない。
二階の窓が自動で開いて、本などが飛び出してくる仕掛けだとか、アマゾンとエジプトの川をカヌーで漕いでいる映像が淡々と流れているものとか、光と音の強烈な刺激体験とか、それなりに面白いものはあった。特に脳に直接響いてくる音と光の刺激は、未体験ゾーンで楽しめた。宇宙船に誘拐されたような気分を味わった。
一番最初に納屋橋へ行ったのは、ある意味正解だった。芸術文化センターや長者町の面白さを知ったあとで訪れていたら、きっと拍子抜けしていただろうから。

納屋橋会場で唯一撮影できたのは、ビルの外の壁に描かれたバッファローだけだった。これが撮れたからといって特別嬉しいわけではない。

牛の絵よりもこちらの方がアートみたいで面白い。

隣がとても味わいのあるビルだった。

せめてこんなものでも撮ってみる。トイレに置いてある予備のトイレットぺーパー三兄弟。赤い壁が鮮烈な印象を残すトイレだった。

納屋橋会場は30分程度で見終わってしまった。船の時間までまだあったので、あたりをぷらぷら撮り歩くことにした。
新名古屋ミュージカル劇場というのがあった。劇団四季がオペラ座の怪人をやっているところのようだった。

ヒルトン名古屋がこんなところにあるのは知らなかった。
住所でいうとこのあたりは栄一丁目になる。栄というと三越とかテレビ塔があるあたりを思い浮かべるけど、あのあたりは町名でいうと東桜とか錦三丁目になる。

ハロウィン仕様の自転車。かなりちゃんと改造してある。年中この姿のまま走っているのだろうか。

裏通りに入ると、少し古い建物が残っている。

御園座。1895年にできた名古屋の老舗劇場だ。
このときは歌舞伎だったようだ。演歌歌手の舞台などがよく行われている。
御園座名物、最中アイスクリームというのを一度食べてみたい。

托鉢の僧侶が立っていた。ターゲットは芝居見物に来たおばさまたちだろうか。

ちょっとした飲食店街が形成されている。栄一丁目も、古さと新しさが同居した街だ。

堀川沿いの団地。
少し堀川を歩いて下ってみることにする。

現役で使われている会社のビル。汚しの入り具合が見事だ。

納屋橋と船乗り場。
堀川クルーズは、来年以降も続けて欲しい。

水が流れる近くに人の暮らしはある。縄文の昔からそうだった。けど、あまり水に近すぎるとやっかいな問題も出てくる。窓から釣り糸を垂らせるといっても、堀川では魚は釣れそうにない。裏の窓から逃走を図ることも難しい。船を使った泥棒というのはあまり聞かないから、そういう点では安全かもしれない。
トリエンナーレの閉幕から少し遅れて、私のトリエンナーレシリーズも終わった。どうしようか迷ったけど、行っておいてよかった。行く前はあんなに楽しめるとは思ってなかった。
次にどこか国内でトリエンナーレが行われたときは、行けるものなら行きたい。こういうイベントものは、なるべく行っておいた方がいいということも、今回で再確認できた。
本編に収まりきらなかった写真は追記(More)で。