
Canon EOS 10D+EF50mm(f1.8), f3.5, 1/30s(絞り優先)
今日のサンデー料理のテーマは野菜。メインもサブも野菜づくしの料理となった。
左手前は、白身魚とエビと野菜の白みそソース和え。
白身魚(今回はメカジキ)を一口大に切り、小エビ、鶏肉と共にカタクリ粉でまぶして軽く茹で、取り出したら氷水につけて身をしめる。こうすることによってフライパンで焼いたとき型くずれしにくくなる。
フライパンにオリーブオイルをたっぷり入れ、タマネギを炒める。更にバターを加え、先ほど茹でた白身、エビ、鶏肉を投入する。遅れてブロッコリーとアスパラガスも入れる。
ソースは白みそベース。白みそ、しょう油、酒、みりん、カラシ、マヨネーズ、塩、コショウを混ぜ、これだけだと濃いので先ほどの煮汁をくわえて薄める。カタクリ粉が溶け出しているので、ちょうどいい感じにとろみもつく。これをひと煮立たせ、半分を焼くときに絡め、半分はあとからかける。
右手前は野菜煮込みの上品風。
里芋は皮を剥いて酢水につけてぬめりを取り、ゴボウはタワシで表面を削る。ニンジン、大根、キャベツ、長ネギの根っこの方を適当に切り、まずは里芋、ゴボウ、ニンジンを下茹でする。ある程度柔らかくなったら、だし汁に変えて、もう一度煮る。そのときに大根を追加する。終盤が近くなってきたらキャベツと長ネギを加え、酒、みりん、塩、コショウを入れる。更にコンソメの素をひとつ入れ、カレー粉を振りかけ、最後にもう少し煮込む。野菜の形が崩れない程度まで。
スープとして作ってないので汁は入れず、具だけを皿に乗せる。ちょっともったいないけど、汁入りにすると見た目の品が落ちるのでこれはこれでいい。
奥の黄色いのはナスの卵チーズ乗せ。
オリーブオイルとバターで刻んだニンニクとタマネギを炒め、スライスしたナスを両面焼く。ある程度色が変わって透き通るまで。
とじた卵に、たっぷりのパン粉、とろけるチーズの刻み、塩、コショウを混ぜ合わせ、焼けたナスの上にとろりとかけて、フタをする。とろけるチーズが混ざって卵が固まったら完成だ。
といった感じのサンデー料理となった。今日は味付けもあっさり目で、暑くて食欲がもうひとつというときでも無理なく食べられるメニューとなっていると思う。夏場はあまり脂ぎったものは食べたくないから、これくらいヘルシー寄りの方がいい。子供より大人向けとも言えるだろうか。
使った野菜は、サンデー料理史上最高の10種類。タマネギ、長ネギ、ナス、ニンジン、ゴボウ、里芋、キャベツ、大根、アスパラガス、ブロッコリー。冷蔵庫に残り物があればもっと入れてもよかった。
野菜を使った料理というと、つい野菜炒めに流れがちだけど、あれは個人的にあまり美味しくないし嬉しくない。野菜も、少し工夫すると新鮮な美味しさを生み出すことができる。今日のはほんの一例で、レシピは他にもたくさんある。私はフードプロセッサーを持ってないのだけど、あれがあると更に応用が利くようになる。苦手な野菜をすりつぶして好物に混ぜ込んでしまうとか。野菜サラダだけが野菜を摂取する方法ではないのだ。
なーんて、私もずいぶんエラそうなことを言うようになったものだなぁ。趣味の料理をたった40回やそこら作ったくらいのくせに。ケンタロウに出したら、きっと眉をしかめられてしまうだろう。まだまだ修行は続く。包丁一本さらしに巻いて。
それにしても今日、自分でも思いがけないことがふと頭に浮かんだ。調理師免許、取ろうかな、と。
ええー!? 今さら? 自分でも驚く思いつき。一体どうした。
昔から習い事が嫌いで何でもオレ流だった私。友達に誘われて行ったそろばん塾は1日でやめ、字が上手くなりたいと始めた習字は3日しか持たなかった。以来、人に何かを習うということがないままここまで来てしまった。免許といえば自動車の免許しか持ってない。資格のようなものが欲しいと思ったのは、あるいは昔からの思いが積み重なった結果かもしれない。
今から調理師免許を取って何をしようってわけでもないけど、持っていたらなんとなく嬉しいような気がする。そんな安易な気持ちで専門学校に行く人がいるのかどうかは謎だけど。ってか、調理師専門学校ってフルタイムなの? 習い事の延長で免許を取るなんてことは無理なんだろうか。そこまで本気じゃないんだけど。
そこで、ちょっと調べてみた。えーとなになに、飲食店などで2年以上の調理実務を経験した後、都道府県で行う調理師試験に合格する方法と、厚生大臣が指定した調理師養成学校に入学して、1年以上必要な知識と技能を修得し、無試験で取得する方法があります、ですと? うー、きびしー。こりゃいかん。気軽な気持ちでは取得できそうにない。
ここはひとつ、方向転換をせずばなるまい。お料理教室に通えばいいのだ。それはそれで楽しそうだぞ。花嫁修行中の女の子たちときゃっきゃとにぎやかに戯れながらいろんな料理を習う。きゃっ、指切っちゃった! どれどれ見せてごらん。大丈夫、大丈夫、ボクのばんそうこうを貼ってあげよう。わー、どうもありがとうございます。いえいえ、どういたしまして。気をつけるんだよ。うーん、なんて素敵なんだ。もしかして私の妄想は間違ってるでしょうか? 男は少ないってことで、定年退職後のおじさんクラスに入れられてしまったらどうしよう。何の楽しみもないではないか。やっぱり料理教室もやめようかな。
そんな空想も織り交ぜつつ、これからもサンデー料理は続くのであった。