カテゴリ:音楽(music)

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  • 勝手に発表 ~既出アーティストの新曲紹介2022年5月【後編】

     勝手に紹介シリーズ、今回は前回の続きで「既出アーティストの新曲紹介」後編をお届けします。 「既出アーティストの新曲紹介【前編】」はこちら。 BURNABLE/UNBURNABLE 『灰になって空に舞う』(Ash in the Sky) 2022年4月9日 BURNABLE/UNBURNABLEは勝手に発表シリーズの最初の頃に他のアーティストと一緒に一曲紹介した後、既出アーティストの新曲紹介でももう一曲紹介した。 それからコンスタントに新曲を発表し続けて...

    2022/05/23

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  • 勝手に発表 ~既出アーティストの新曲紹介2022年5月【前編】

     勝手に紹介リーズの中で、「既出アーティストの新曲紹介」というのをやったのが2021年11月だった。 既出アーティストの新曲発表(2021年11月2日記事) あれから半年経って新曲がだいぶ発表されたので、今回と次回の前後編に分けてお届けします。 まずは前編から。 にしな 『debbie』 2021年11月19日 にしなを準天才歌人と呼んで絶賛応援中な私なので、まずは一曲目をこれにした。 その後、『スローモーション』(2022年1...

    2022/05/18

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  • 勝手に紹介 ~【MATSURI】

     勝手に照会シリーズの今回は、【MATSURI】を紹介します。 沖縄県在住の女性アーティストで現在20歳。 YouTubeの歌ってみた動画がきっかけでデビューするパターンがここ数年増えているけど、その中のひとりという言い方ができる。 MATSURIの場合はそれがKing Gnuの『白日』だった(個人的にはこの動画がKing Gnuをちゃんと聴くきっかけになった)。 難しい楽曲をしっかり歌いこなしていて、その筋の人が聴いたらこれはモノに...

    2022/04/28

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  • 勝手に紹介 ~【King Gnu】

     勝手に紹介シリーズの今回は、King Gnu(キングヌー)編をお送りします。 今更私が紹介するまでもなくKing Gnuは押しも押されもしないメジャーバンドではあるのだけど、もしかしたら私と同じように聴かず嫌いでいる人もいるんじゃないかと思って紹介します。 現在放送中のドラマ『ミステリと言う勿れ』(webサイト)で初めてKing Gnuに触れて一発で心を鷲づかみにされたという人もいるかもしれない。 終盤のいいタイミングで...

    2022/03/17

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勝手に発表 ~既出アーティストの新曲紹介2022年5月【後編】

音楽(music)
空と雲と月

 勝手に紹介シリーズ、今回は前回の続きで「既出アーティストの新曲紹介」後編をお届けします。

 「既出アーティストの新曲紹介【前編】」はこちら。




 BURNABLE/UNBURNABLE 『灰になって空に舞う』(Ash in the Sky) 2022年4月9日

 BURNABLE/UNBURNABLEは勝手に発表シリーズの最初の頃に他のアーティストと一緒に一曲紹介した後、既出アーティストの新曲紹介でももう一曲紹介した。
 それからコンスタントに新曲を発表し続けているのだけど、もうひとつ再生回数が伸びてこない。何故だ、と思う。
 いまだにwikiのページもないし、単純に宣伝が足りないんじゃないのか。
 このアーティストはもっと売れるべきだし、売り出さないといけない。
 近いうちに勝手に紹介シリーズであらためてBURNABLE/UNBURNABLEを特集する予定でいる。
『ノンアルコールで酔う』『泣いてもいいから』も聴いてみてください。




 YOASOBI 『もしも命が描けたら』 2021年12月12日

 YOASOBIは今更私が紹介するまでもないビッグアーティストなのだけど、後追いできていない人のために紹介したい。
 ここ最近のYOASOBIは少し当たり外れがあるように感じていて、その中でこの曲は当たり曲だと思う。
『ツバメ』『ミスター』は個人的にはあまりぐっとこなかった。




 Aimer 『残響散歌』 2021年12月13日

 Aimerは一般的にはあまり知られていない知る人ぞ知る実力派シンガーだと思っていたのだけど、私が思っていた以上にメジャーなアーティストで、認識をあらためないといけない。
 アニメ『鬼滅の刃』の主題歌を担当したことで、いよいよ世間に見つかってしまった感がある。
 THE FIRST TAKE版では普段あまり見られないAimerの素顔を見ることができる。
『朝が来る』は『鬼滅の刃』の遊郭編エンディングテーマとなっている。




 キトリ 『悲しみの秒針』 2022年3月4日

 キトリ(Kitri)は一時期すごく聴いていたのだけど、その後離れてしばらく聴かない期間があった。
 そしてこの曲でまた戻ってきた。
 相変わらず独特の世界観が心地よいのだけど、名作を連発していた時期と比べると最近は少し落ちているように思う。
『矛盾律』の怪しさと『青い春』の爽やかの振り幅をもっと見せて欲しい。




 Cö shu Nie 『SAKURA BURST』 2022年1月21日

 アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』第2クールのエンディングテーマ曲。
 Cö shu Nieの曲はアニメと相性がいい。ただ、それだけで終わって欲しくない。
『迷路 ~本編~』は2ndアルバム『Flos Ex Machina』のラスト曲でなかなかいい。
 今年2022年4月から6月まで全国ツアーを行っているようだ。




 ポルカドットスティングレイ 『hide and seek』 2022年3月19日

 ポルカドットスティングレイの世界観にはいつまで経ってもなじめないし、好んで聴くわけでもないのだけど、気になる存在ではある。
 新曲が発表されればとりあえずは聴いてみる。
 2022年1月28日は『dude』を発表している。




 緑黄色社会 『時のいたずら』 2022年4月20日

 緑黄色社会は地元出身として応援しているし、バンドとして好きだ。メンバーも魅力的だし、会ってみたい。
 実際、バンドとして優れているのに、THE FIRST TAKEでの方が魅力的だったりする。




 クレナズム 『進め。』 2022年3月3日

 クレナズムは頑張って欲しいと応援しているバンドだ。今もまだ福岡市在住なんだろうか。そろそろ一回東京に出て、全国で勝負したらいいんじゃないかと思うけどどうだろう。
 売れることがすべてじゃないけど、売れたら多くの人に歌を届けることができる。




 ぷにぷに電機 『雨模様』arr.ぺのれり 2022年1月21日

 ぷにぷに電機は最近あまり活発に活動してないのだろうか。がむしゃらな感じは最初からなくて、マイペースで曲を発表するという姿勢なのかもしれない。
 しかしこの声はなかなか換えが効かない。




 eill | いけないbaby 2022年1月19日

 eillは去年初めて知って、そのときはデビュー間もない新人さんかと思ったのだけど、今年23歳なのにデビューは2018年だから、18歳の頃からすでに活動していたのだった。
 2016年に”ぷらそにか”にいたというのはちょっと意外だ。幾田りらやにしなとは活動時期が重なっていないだろうか。
 曲の発表ペースも早くて、この年にしてすでに中堅くらいの風格がある。




 大比良瑞希 『ダージリン』 2022年5月11日

 基本的にバラード系が好きなのだけど、カッコイイ女性アーティストの曲もけっこう聴く。
『33歳のエンディングノート』は今の心情を歌ったものだろうか。




 iri 『摩天楼』 2022年1月19日

 カッコイイ代表といえばiriもそのひとりだ。
 この系が好きな人はたまらないと思う。私も嫌いではない。友達にはなれそうにないけど。
 THE FIRST TAKE版もカッコイイので、ぜひ。




 Anly 『Homesick』 2022年5月18日

 Anlyというのは不思議なアーティストで、曲ごとにイメージがガラッと変わって本質がどこにあるのか分からない。MVの見た目も曲によって全然違う。
 沖縄の伊江島出身で、ときに沖縄っぽく、ときにカッコ良く、ときに激しい系だったりもする。
『Karano Kokoro』『VOLTAGE』が同じ人が歌っているとは思えない。



 半年はちょっと空けすぎたので、今後は2、3ヶ月に一度くらいのペースで新曲紹介をやっていきたい。


 これまでのシリーズは音楽カテゴリにまとめてあります。
 さかのぼるときは”次”をクリックしてください。


勝手に発表 ~既出アーティストの新曲紹介2022年5月【前編】

音楽(music)
空と雲

 勝手に紹介リーズの中で、「既出アーティストの新曲紹介」というのをやったのが2021年11月だった。

 既出アーティストの新曲発表(2021年11月2日記事)

 あれから半年経って新曲がだいぶ発表されたので、今回と次回の前後編に分けてお届けします。
 まずは前編から。




 にしな 『debbie』 2021年11月19日

 にしなを準天才歌人と呼んで絶賛応援中な私なので、まずは一曲目をこれにした。
 その後、『スローモーション』(2022年1月26日)、『FRIDAY KIDS CHINA TOWN』(2022年4月29日)とコンスタントに新曲を発表していて、本格的に世間に見つかるのは時間の問題となっている。
 この才能は日本の宝だから、皆で大事に守っていかないといけない。




 Laura day romance 『wake up call | 待つ夜、巡る朝』 2022年3月2日

 私が今まで耳にしたすべての声の中で井上花月の歌声が一番心地いいかもしれない。
 Laura day romanceは世間的にはもうひとつ弾けないのだけど、人にすすめたいというよりは個人的に井上花月の歌声に浸っていたいという思いが強い。
 すごく売れなくてもいいから、これからも長く続けていって欲しいと勝手に思っている。もちろん、売れてくれたらもっといろいろなところで曲を耳にできるから嬉しい。




 kiki vivi lily 『Whiskey』 2021年12月2日

 kiki vivi lilyももっと売れていいアーティストのひとりだ。




 Homecomings 『アルペジオ』 2022年1月14日

 Homecomingsは自分たちのペースで頑張っていってほしい。
 このMVはバンドメンバーの仲良し感が出ていて好感が持てる。
  2022年4月16日に『i care』を発表した。
 Homecomingsは活動の前半はずっと英語歌詞の曲だったのだけど、日本語歌詞になって自分たちのスタイルを確立しつつ、一般に受け入れられるようになった。
 ここ2年くらいの間にだいぶ洗練された印象がある。




 みゆな 『奇術』 2021年11月24日

 まだ19歳のシンガーソングライター。
 今でも宮崎在住なのだろうか。
 精力的に曲も発表しているし、何かきっかけがあれば大きく売れそうだ。
 この曲が気に入ったら、『甘苦』(2022年3月18日)、『秘密』(2022年4月13日)も聴いてみてください。




 the peggies 『ドア』 2021年11月19日

 the peggiesのことは普段忘れているのだけど、ふいに思い出して聴いてみると、やっぱりけっこういいなと思う。
 『花火』も好きだけど、これもお気に入りの一曲になった。




 羊文学『光るとき』 2022年1月12日

 テレビアニメ『平家物語』のオープニング曲として聴いた人もいるだろうか。
 羊文学はすっかり売れたなと最近思う。YouTubeのTHE FIRST TAKEに登場してその感を強くした。
あいまいでいいよ
 2022年4月20日に新曲『くだらない』を発表した。




 美波 『この街に晴れはこない』 2022年1月21日

 美波は嫌いじゃないのだけど、聴くと少々しんどい。尾崎豊のライブ映像(『太陽の破片』)を観たことがアーティストを目指すきっかけになったというエピソードを思い出すからかもしれない。
 でもこの曲は発表から4ヶ月で140万再生を越えているから、私が思っている以上に美波は広く受け入れらているようだ。




 Myuk 『アイセタ』 2022年2月11日

 ドラマ『ユーチューバーに娘はやらん!』は観てないのだけど、エンディング曲に採用されていた。
 Myukにはもっと期待している。




 adieu 『穴空きの空』 2022年3月1日

 女優としての上白石萌歌はそんなに好きじゃないのだけど、アーティストadieuは好きだ。
 女優の片手間でやっているわけではない本格派で、今後もアーティストadieuを大切にしていって欲しいと願っている。




 三浦透子 『私は貴方』 2022年3月18日

 こちらも女優兼アーティストの三浦透子。
 映画『ドライブ・マイ・カー』で女優として大きく飛躍したけど、アーティスト三浦透子も忘れてはならない。
 声がここまで自分を連れてきてくれたと、インタビューの中で語っていたけど、それは女優としてもそうだし、アーティストとしてもそうで、この歌声は唯一無二といっていい。誰かに似ているようで誰にも似ていない。




 文藝天国 『エア・ブラスト (もっと!)』 2022年2月22日

 これは新曲ではなく、以前にこのシリーズの中で紹介した曲なのだけど、別アレンジとしてあらたにアップされたので、ここでもう一度紹介することにした。
 オリジナルはこちら
 文藝天国が売れないのは納得がいかない。こんなにいいのに、どうして再生回数も伸びないのだろう。
 オススメのアーティストはと訊かれたら真っ先に文藝天国を挙げる。
 その中でも『エア・ブラスト』が一番のお気に入りで、もう長い期間聴き続けているけど飽きない。
 文藝天国は本当にもっと世間に広めたい。


 後編に続く。
 
 


 

勝手に紹介 ~【MATSURI】

音楽(music)
空と雲

 勝手に照会シリーズの今回は、【MATSURI】を紹介します。
 沖縄県在住の女性アーティストで現在20歳。
 YouTubeの歌ってみた動画がきっかけでデビューするパターンがここ数年増えているけど、その中のひとりという言い方ができる。
 MATSURIの場合はそれがKing Gnuの『白日』だった(個人的にはこの動画がKing Gnuをちゃんと聴くきっかけになった)。
 難しい楽曲をしっかり歌いこなしていて、その筋の人が聴いたらこれはモノになると思ったのも不思議ではない。このときはまだ高校生だったはずだ。
 ネットのインタビュー記事がひとつしか見つけられなかったのだけど、それを読むとデビューまでのいきなつなどを知ることができる。

 【インタビュー】MATSURI、『ハレノヒ』に5つの物語と非日常「その時々の特別な想いを」(田中大)

 中学2年生の頃から地元沖縄のライブハウスに出入りして歌っていたというから、スタートは遅くない。
 もっと子供の頃から本格的なレッスンを受けている子もたくさんいるだろうけど、どういう経緯を辿るにせよ、デビューできるのはほんの一握りだ。
 幸運も必要だろうし、人との出会いがなくては実現しない。実力があれば必ずデビューできるわけではないし、上手い下手が人気のあるなしに直結するわけでもない。
 表現力とか本人の魅力などといってもそれはとても曖昧で捉えどころのないものだ。

 公式サイトはbeingのもので個人サイトではなく、wikiにはページがない。
 YouTubeの登録者数が1万人ちょっとというのは少なくはないけど多くもない。
 発表した曲もまだ少なく、これからのアーティストだ。ここから大きく伸びていくか、先細りになっていくかは分からない。
 今のご時世ということもあって東京進出は必須ではないとはいえ、よりチャンスを求めるなら上京した方がいいように思うけどどうだろう。沖縄にとどまってしまうのはちょっともったいないような気がする。
 私もしっかり注目して、この先どうなっていくかを見届けたい。




 MATSURI 『金魚すくい』 2021年4月4日

 2021年に発表された1st digital single。
 テレビ東京ドラマ『私の夫は冷凍庫に眠っている』の主題歌として採用された。
 デビューしていきなりのタイアップというのは幸運に恵まれているといえる。それだけの実力者ということでもある。




 MATSURI 『蛍』 2021年8月4日

 2nd digital single。
 今のところすべての楽曲は、作詞をNative Rapperが、作曲をCarpainter , Native Rapper , Masayoshi Iimori , TREKKIE TRAX CREWが担当している。
 Native Rapperは京都出身のハヤシヒロミチのソロ・プロジェクトなのだそうだけど、まったく知らない。
 Carpainter , Native Rapper , Masayoshi Iimori , TREKKIE TRAX CREWはもっと知らなくて、ダンス・ミュージック・レーベル「TREKKIE TRAX」を主宰する4人組らしい。
 MATSURI自身は作詞作曲に関わっていないのだろうか。




 MATSURI 『線香花火』 2021年9月22日

 3rd digital single。
 とてもいいのだけど、同時に少し物足りなさもある。引っ込んだところがない分、とがったところもないというか、引っかかりに欠ける。




 MATSURI 『最低にして最高の道』 2020年5月2日

”RBC琉球放送 「Aランチ」2020年12月 EDテーマ”とあるので、デビュー前の沖縄時代の曲だろうか。




 MATSURI 『ハレノヒ』 2022年2月11日

 4th digital single。
 4枚目のシングルであると同時にミニアルバム『ハレノヒ』の表題作でもある。
 アルバムとしてはもちろん初で、流通CDとしても初めてかもしれない。


 


 公式サイト

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勝手に紹介 ~【King Gnu】

音楽(music)
夕空と雲

 勝手に紹介シリーズの今回は、King Gnu(キングヌー)編をお送りします。

 今更私が紹介するまでもなくKing Gnuは押しも押されもしないメジャーバンドではあるのだけど、もしかしたら私と同じように聴かず嫌いでいる人もいるんじゃないかと思って紹介します。
 現在放送中のドラマ『ミステリと言う勿れ』(webサイト)で初めてKing Gnuに触れて一発で心を鷲づかみにされたという人もいるかもしれない。
 終盤のいいタイミングで流れる『カメレオン』は絶妙で絶品だ。
 私が初めてKing Gnuの曲を聴いたのはつい最近といっていい数ヶ月前のことだった。YouTubeを見回っているとき、ちょくちょく『白日』がオススメに出てきてはいたのだけど、なんとなく敬遠する気持ちが強くてあえて聴かないでいた。
 一度聴いてみようと思ったのは、MATSURI のカバー動画を見たのがきっかけだった(MATSURI についてはいずれ紹介します)。
 なるほどやっぱりいい歌なんだと思ってオリジナルの動画を見た(聴いた)ときはけっこうな衝撃だった。なんだ、この山男みたいなボーカルのきれいな高音は、と。
 King Gnuの存在はかろうじて知ってはいたものの、『白日』が主題歌だったドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』(webサイト)は観てなかったし、紅白もここ数年は観ていなかったので、どこかで引っかかることもなかった。よく知らない人気男性バンド、というのが私のKing Gnuのイメージだった。
 それを大きく覆すことになったのは、『白日』ではなく『カメレオン』だった。『カメレオン』がなければ、私が勝手に紹介シリーズでKing Gnuを取り上げることもなかった。
 なので、まずは『カメレオン』を聴いてみてほしい。それで感じるものがなければKing Gnuとは合わないということでいいんじゃないかと思う。いいなと思えばさかのぼって『白日』やそれ以外の曲も聴けばいい。『白日』は駄目だったという人も『カメレオン』は一度聴いてみてください。




 King Gnu 『カメレオン』 2022年3月16日

 King Gnuの方向性として”J-POPをやる”というのが根幹にある。
 歌謡曲のメロディーに日本語を乗せて歌うのがKing Gnuというバンドであり、中心となっている常田大希の求めるところとして語られる。
 その集大成のひとつが『白日』であり、『カメレオン』だ。たとえば『カメレオン』の歌詞を読むと、タイトル以外の英語としてはカタカナ表記の”ミステリー”と”キャンバス”の二語しか使っていない。『白日』では英語はひとつもなくすべて日本語で書かれている。
 じゃあなんでバンド名がKing Gnuなんだと思うけど、「動物のヌー(Gnu)が春から少しずつ合流してやがて巨大な群れになる習性を持っており、自分たちも老若男女を巻き込み大きな群れになりたいという思いから名づけられた」とのことだ。
 バンドのメンバーは男性4人で、中心となるのは作詞作曲とボーカルを担当する常田大希。フロントマンとしてツインボーカルの一方を担う井口理、ベースの新井和輝、ドラムスの勢喜遊という構成となっている。
 ただ、常田大希についてはただのバンドマンという狭い枠組みでは捉えられないほどの人物で、音楽家と呼んだ方がいいのかもしれない。
 自身、ギターだけでなくチェロやコントラバス、ピアノやキーボードも演奏し、プログラミングや映像もこなす。
 MVやバンド全般のデザイン面は常田大希が立ち上げたクリエイティブチーム”PERIMETRON”(ペリメトロン)が行っており、他にも映画『竜とそばかすの姫』(細田守監督/webサイト)で楽曲を担当したmillennium parade(ミレニアムパレード)は常田大希が主宰する音楽プロジェクトだ。
 メインテーマのmillennium parade『U』(歌は声優も担当した中村佳穂)なども常田大希が作詞作曲をしている。
 wikiのページでバンドの概要などは知ることができる。
 更に詳しく知りたいと思ったら、ネットのインタビュー記事を読んでみてください。


 King Gnu、怒涛の2019年と『CEREMONY』の裏側を明かす(Yukako Yajima)

 King Gnuが泥臭さと共に語る、若者とロックバンドが作る「夢」(天野史彬)

 King Gnu、気品と熱狂が入り乱れる圧倒的なオリジナリティ 「BOY」は新たな王道を切り拓く1曲に(石井恵梨子)

 激動の中でつかんだ自分たちのスタンスと未来 ニューアルバムに刻んだ新章の幕開け(柴那典)

 常田大希さんに聞く “見つめる先に”(ニュースウォッチ9)

 井口理という表現者の源流(Fukuryu)




 King Gnu 『白日』 2019年2月22日

 King Gnuの出世作は間違いなくこの『白日』だ(最初の頃はずっと”自白”だと思っていた)。
 東京芸術大学出身の常田大希が2013年にSrv.Vinci(サーバ・ヴィンチ)というバンドを組んで音楽活動を始め、何度かのメンバーチェンジを経て2015年に現在の4人体制になった。
 King Gnuと改名したのが2017年。
 2019年1月16日にソニー・ミュージック内レーベルのAriola Japanから2ndアルバム『Sympa』を発売したのがメジャーデビューとなる。

 


 それからほどなくドラマ主題歌として『白日』を発表し、その年の暮れの紅白歌合戦に初出場を果たす。
 上のインタビュー記事にもあるように、King Gnuにとっての2019年は大いなる飛躍の年であり、同時に大きな波に飲み込まれることにもなった。
 そして、これからというときにコロナ禍に襲われることになるのだけど、King Gnuあるいは常田大希にとっては良い方向に作用したのではないか。
 商業主義に飲み込まれてもがいていたときに、ふと一息ついて作品本位であることを取り戻す時間ができたんじゃないだろうか。あれだけの才能がそう簡単に潰れることはないにしても、コロナがなければKing Gnuは今とは少し違う形になっていたかもしれない。




 King Gnu 『三文小説』 2020年10月30日

 ドラマ『35歳の少女』(webサイト)の主題歌として書き下ろされた曲。
 2019年以降は発表する曲のほとんどが何らかのタイアップになっていく。そのことについても常田大希は少なからず苦しんだようだ。
 ただ、常田大希にとってもうひとりのボーカル、井口理の存在は大きな救いになったのではないかと思う。
 常田大希ほどの才能があれば自分一人のボーカルのバンドでも充分やっていけただろう。それでも、King Gnuが大成功を収めるためには井口理のボーカルがどうしても必要だった。井口理のインタビューの中でインタビュアーが”オーバーグラウンド”に引き上げたのは井口理の声だと指摘していたのはその通りだと思う。
 この二人が長野県伊那市の小学校で友達だったというのはよくできた偶然か運命なのか。
 その後、常田大希と井口理は東京藝大の文化祭で偶然再会することになる。




 King Gnu 『逆夢』 2021年12月14日

 映画『劇場版 呪術廻戦 0』(webサイト)のエンディングテーマ。
『鬼滅の刃』に継ぐ話題作となっている『呪術廻戦』の音楽を担当したということでKing Gnuの地位が確立されたといっていい。
 主題歌の『一途』も担当している。




 King Gnu  『Tokyo Rendez-Vous』 2017年4月27日

 さかのぼって2017年。MV第一弾として発表されたのがこの 『Tokyo Rendez-Vous』だ。
 この後発売された1stアルバムのタイトルも『Tokyo Rendez-Vous』だった(2017年10月25日)。
 今とはスタイルも音楽性もだいぶ違っている。これではメジャーシーンで大ヒットを飛ばすのは無理で、こういう調子で自分たちが求める音楽性を変えられないまま終わっていくバンドも多いのだろう。
 King Gnuがそれらのバンドと違っていたのは、ちゃんと売れることを目指していて、その実力があったことだ。
 成功してお金持ちになりたいとかそういうことではなく、大勢の人が喜ぶ音楽を作って届けたいという思いが強かったのではないかと想像する。
 そういう意味でいうと、常田大希という音楽家は芸術家肌ではなく職人気質といえそうだ。




 King Gnu 『Prayer X』 2018年9月19日

 インディーズ時代の1stCDシングル(デジタルシングルとしては『Flash!!!』が1stシングル)。
 後のKing Gnuにつながる曲だと感じられる。
 インディーズながらテレビアニメ『BANANA FISH』(webサイト)に採用されたくらいだから、2018年には業界ですでに知られる存在となっていただろうか。




 King Gnu 『傘』 2019年10月11日

『白日』以降、『飛行艇』『Teenager Forever』『泡』など、シングル曲はすべてドラマ、映画、CMのタイアップが続く。
 そのため、2020年1月15日に発表された3rdアルバム『CEREMONY』の製作では悩んだとメンバーは語っている。アルバムとして内容が薄いのではないかと考えていたようだ。
 そんなメンバーの心配をよそに、オリコンでは最高1位になっている。
 残念ながらYouTubeではアルバム単位で聴くことはできない(Premium会員なら聴ける?)。




 King Gnu 『BOY』 2021年10月15日

 テレビアニメ『王様ランキング』(webサイト)のオープニング・テーマ。
『白日』の大ヒットを受けて営業側からするとあの路線で続いて当てて欲しいと願っただろうけど、King Gnuは良くも悪くもそれを裏切り続け、タイアップという制約がある中でも様々な音楽的試みを行ってきた。人の求めに寄り添ってはいるけど媚びてはいない。長い目で見るとそれは正解だと思う。
 常田大希は半分冗談としながらKing Gnuはアルバム5枚で終わりにすると語っているけど、それは案外本当になるような気もする。
 少なくとも『白日』一発で終わっていいとは思っていなかったはずで、その気になれば書けますよという答えが3年後の『カメレオン』だったのではないかと思ったりもする。




 King Gnu 『The hole』 2019年1月16日

 タイアップでもシングルでなく、2ndアルバム『Sympa』に収録された曲。King Gnuとしては珍しいバラードだ。
 King Gnuの隠れた名曲といいたいところだけど、YouTubeで3千万回以上も再生されているので隠れていない。
 でも、King Gnuで何が好きか訊かれて、『The hole』とか好きだなと答えると、King Gnuファンから、おっ? と思ってもらえるだろう。


 今後ますますKing Gnuの曲をどこかで耳にすることになるはずだ。
 今更出遅れたと思わず、今からでも追いかけておくとぎりぎり間に合うと思う。
 聴いて嫌いなら仕方がないけど、聴かず嫌いはもったいないですよという私の紹介が誰かとKing Gnuとをつなぐ橋渡しになってくれたら嬉しい。


 公式サイト


 


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