
PENTAX K10D+TAMRON 28-75mm f2.8
15年乗ったインテグラが満身創痍に陥り、手放すことになった。ここ数回の車検の時の修理代が高くなりすぎて、2年ごとの出費がきつくなりすぎた。とても愛着があり、名残惜しくもあったのだけど、少し車から離れたい気持ちもあって、思い切って一区切りつけることにした。
すっきりした部分もあるものの、やはり寂しい気持ちが強い。車がないということはこんなにも不便なものかとあらためて思い知った。ただ、いろいろ考えて、必然的だったかなとも感じている。また出直そう。
というわけで、しばらくはご近所ネタが多くなる。電車の旅行シリーズと日常写真の二本立てのようになって、中間がごっそり抜けそうだ。季節ものを追いかけるのもちょっと難しくなる。撮影行きの新たなパターンを模索していかなくてはならない。
今日の写真は、手放す前、最後に撮ったインテグラの写真だ。ずっと昔から車で行ってる尾張旭の田んぼが最も適した場所だということで、最後の記念撮影はここにした。よくこんなふうに車をとめて佇んだものだ。
感傷的になってしまうととめどがない。未来のことを考えたい。

尾張旭ではあまり猫を見かけないのだけど、このときはよく見た。私の沈んだ気持ちを慰めるために集まってくれたのか。
尾張旭もしばらくは行けそうにない。

西日を浴びてまどろむノラ。
持たざる者の幸福というものもある。

引いてみるとこんなにもいた。写っていない範囲にもう2匹いた。ちょっとした集会をしていたようだ。

野球のグラウンドでサッカーをする子供たち。
昔は決して見られなかった光景だ。ここもかつては野球をする子供たちの声が響いていた。
時は流れて、時代は移り変わってゆく。
丸目四灯のデザインが好きだったけど、平成7年のインテグラは時代遅れとなり、ほぼクラシックカーにかりかけていた。

田んぼのケリ。
去年の春に生まれた子供はもう大人と変わらないくらい成長しただろう。
今年の春もまた、ケリはここで子供を産んで子育てをする。季節は巡る。

春が少しずつ近づいてきているとはいえ、田植えまではまだしばらく時間がある。もう少し休みながら初夏を待つ。

人生の半分は失うことだ。失うことを嘆くのは、人生の本質を否定すること。なくすことを悲しむまい。
インテグちゃん、今まで長い間、ごくろうさん。この車で悪いことは何もなかった。たくさん、思い出もある。
さよなら。ありがとう。