
おととい9月10日は中秋の名月だった(旧暦8月15日)。
全国的に晴れていたところが多かったようだから見た人も少なくないだろう。
名古屋も出始めの時間帯は雲は多かったものの、その後は雲も晴れてよく見えた。
月は地球の誕生からずっとあの場所にあると思っている人がいるかもしれなけどそうではない。
私たちが生きている今も、年間3.8センチずつ離れていっている。
シミュレーションによると、地球が誕生したとされる45億年前は今より2万2500キロメートルも近くにあって17倍も大きく見えたとされる。
つまりは、どんどん遠ざかっていって、いつの日か夜空を見上げたら、あれ? 月がない? ってことになる。
17億年後くらいらしいのだけど。
それにしても月というのは地球にとって都合が良すぎる。
あの場所にあの大きさであの速度で回っているのは偶然にしてはできすぎている。
誰かが持ってきてあそこに置いたんじゃないかという話もあるくらいだ。
もし月がなくなるとどうなるかというと、潮の満ち引きがなくなって生命誕生に影響が出る。
引力のブレーキがかからなくなった地球は猛スピードで自転を始め、一日は8時間くらいになる。
常に嵐が吹き荒れ、天候も荒れ、地軸が不安定になって傾くと天変地異が起きる。
そして太陽が沈むと真の闇が訪れるから、都会はともかく田舎の夜道など歩けなくなる。
それはもう大変なわけで、月はあの場所にないと困るのだ。
今日も月が出てるかなと、夜空を見上げて日々確認しておいた方がよさそうだ。
十五夜と対の十三夜にも月見の風習があって、それを見ないと片月見といって縁起が悪いとされる。
今年の十三夜は10月18日だ。
忘れそうなのでスケジュールにメモしておいた。