
OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 9-18mm f4.0-5.6
名古屋の中心街である栄のテレビ塔で星空を撮る。
それはちょっと無理なんじゃないと思いきや、やれば案外できる。想像していた以上に多くの星が写ったので驚いた。
(上の画像をクリックすると大きい写真が開きます。)
この日、栄に出向いたのは、これが一番の目的だった。
今回は初めての試みということで、手探りではあったのだけど、そこそこできるという手応えを得ることができた。もう少し本腰を入れてやれば、街中でもぐるぐる星景ができそうだ。
問題は、ただ待っているだけの時間をどう過ごすかだ。上の写真は、9分くらいでしかないのだけど、あまりにも暇で予定の10分もこらえることができなかった。30分くらいやるとそれなりの街中星景写真になるはずだ。
もう一つの問題は、やはり街明かりが強すぎる点だ。白飛びすることは覚悟して星空優先で撮ったけど、これでもシャッタースピードは短すぎるくらいで、両立させるのはかなり難しいと感じた。
栄のセントラルパークに関していうと、夜の10時を過ぎるとだいぶ灯りが消えて暗くなるので、本格的にやるならそれ以降の時間の方がよさそうだ。
今回のデータは、35mm換算で18mm、f6.3の3.2秒、ISO400で164枚。時間は約9分。
一枚の秒数が短くなればなるほど枚数が増えて、RAW現像やコンポジットに時間と手間がかかることになる。
RAW現像はPhotoshop Elementsのパッチ処理で一括処理して、フリーソフトの
SiriusCompで比較明合成のコンポジットをやった。時間はかかるけど、これが一番簡単だと思う。

こちらはちょっと失敗気味。手前のオアシス21が明るすぎた。完全に白飛びしてしまうと、画像処理でも色は戻ってこない。
かといって明るいオアシス21に露出を合わせると星が全然写らなくなる。
人によっては、明るい街部分を最初に適正露出で撮って、あとから星とは別に重ねるという方法を取っている。それが常套手段といえばそうなのだろうけど、そもそも明るすぎる被写体は避けるべきといえばそうだ。
南側からテレビ塔を向いて撮るとほぼ真北に近いから、北向きのぐるぐる星景を撮ることができる。ただし、北極星を中心に持ってこようとすると、セントラルパークを出て、もっと左(西)から撮らないといけないので、構図的にはちょっと崩れてしまう。そのへんは悩ましいところではある。
こちらは、ISO100でF6.3の3.2秒で242枚。時間は13分くらい。
手始めとしてはこんなものかと。肉眼では見えない星も写真に撮るとけっこう写ることが分かったのは収穫だった。今後につなげていきたい。
機会があれば、名古屋城天守や興正寺五重塔などでもやってみることにしよう。