家康の力と日本人の桜好きを侮っちゃいけない ---岡崎城の桜<第一回>

桜(Cherry Blossoms)
岡崎城桜1-1

PENTAX K100D+TAMRON SP 17-35mm f2.8-4 / 75-300mm / Takumar 135mm / 50mm f1.4



 2008年桜シーズン後半は、岡崎城がある岡崎公園からの再スタートとなった。
 しかし私、完全に岡崎城の桜まつりを侮っていた。いくら満開とはいえ、平日の夕方ならそんなに混むはずないだろうと軽い気持ちで行ったら、直前で車が動かなくなって、駐車場に入るまでに30分かかった。甘く見てごめんと今更家康さんにあやまっても遅い。おとなしく車の中でじっと待つ。2週間で55万人の人出は、やはり甘くなかった。日本人って本当に桜が好きなんだなと、毎年思い知らされる。
 予定としては桜見物だけではなく、岡崎の歴史を辿る神社仏閣巡りもするつもりだったのに、それどころじゃなくなってしまった。やっとの思いで確保した駐車スペースを人に渡してなるものか。いったん離れたら最後、二度と取り返せない。今回は岡崎城周辺だけにして、夜桜まで粘ることにした。日没以降は凍えるような寒さだったけど、なんとか撮りきってきた。
 今日は岡崎城の桜第一弾として、まずは時間経過を追った写真を並べることにする。家康の生い立ちなんかと絡めて岡崎城についても書こうと思っているけど、それはまたあらためてということにしよう。たくさん撮りすぎて写真のRAW現像もまだ終わっていない。

岡崎城桜1-2

 屋台もたくさん出ていた。50くらいあっただろうか。関西弁が多かったし、県外からも大勢出張してきているのだろう。
 見物客の客層も広く、平日とは思えないほどの賑わいを見せていた。昨日の夕方のニュースで中継があったから、それを見てという人もけっこういたんじゃないか。

岡崎城桜1-3

 岡崎城の訪問は二度目で、前回天守に登っているので、今回は省略した。人も多かったし、時間もあまりなかった。

岡崎城桜1-4

 岡崎城は、細い伊賀川と広い乙川が交差したところに建っている。
 桜も、伊賀川堤と乙川の川岸と両方にあって、二つの違う風景を楽しむことができる。岡崎城周辺にも桜はある。
 全体のソメイヨシノの本数は、1,700本というのだけど、わりと広い範囲に散らばっているのでそれほど多いという印象は受けない。決定的に素晴らしいポイントがあるというふうでもなく、トータルとしての魅力が人を惹きつけているのだろう。ここも日本桜名所100選に選ばれているところだ。

岡崎城桜1-5

 乙川の川幅も広いけど、河川敷がまた広い。芝生だし、これはとてもいい河原だ。今日は川風が冷たくていけなかったけど、もっと暖かくなればここで座ってゆっくり過ごすのもよさそうだ。

岡崎城桜1-6

 桜との最高の取り合わせは、カップルでも親子でも老夫婦でもなく、制服を着た学生だと私は思っている。紅葉と制服は合わないけど、桜には学生がよく似合う。
 桜並木の中を自転車で並んで走る制服のカップルなんて絵を撮ってみたい。

岡崎城桜1-7

 そうこうしてるうちに日が傾いてきた。
 ここはすぐ近くに名鉄が走っていて、頻繁に電車が通る。私は桜そっちのけで電車をやたら撮っていた。電車男かっていうくらい。たくさん電車写真を撮ったから、岡崎城の桜シリーズの第何弾かで電車特集をやることになると思う。

岡崎城桜1-8

 桜まつりの期間中、屋形船が乙川を行き来する。去年から始まった岡崎城の桜の新たな目玉で、今年は船も2艘に増えた。1回45分で1,000円(前売り800円)なら乗ってみようという人もけっこういるだろう。お茶とお菓子もつくらしい。一日16往復だから、週末は並ばないと乗れないかもしれない。

岡崎城桜1-9

 寒さに震えながら待ったライトアップは、6時に始まった。でも、まだその時間は明るくてライトアップの効果が出ない。6時半を回ってようやく暗くなり始める。
 ここのライトアップは裸電球という古典的なものだ。これはこれで、遠くから見ると風情があっていいか。

岡崎城桜1-10

 桜のライトアップは、なんといっても水辺に限る。光が水面に映り込んで、効果は倍以上になるから。
 今日は風が強くて川面が波立っていたけど、ゆったりした流れの川だから、風がないときはもっときれいだろう。

岡崎城桜1-11

 暗くなると、屋台の光がお祭りムードを高める。昔懐かしい夜店の明かりだ。小学校のときの盆踊りを思い出す。

岡崎城桜1-12

 ここは宴会をする場所には事欠かない。乙川はだだっ広いし、伊賀川でも充分なスペースがある。こちらもライトアップされて、夜桜見物にはもってこいだ。

 昼の光から夕焼け、夕暮れから夜という桜スポットの雰囲気が伝わっただろうか。今回はちょっと駆け足での岡崎城桜紹介となってしまったけど、写真はまだたくさん残っているので、順次出していきたいと思っている。
 桜も満開になると散るのは早い。ここのところ寒いといっても、見頃は今週いっぱいだろう。週末までは持たないかもしれない。
 私としては、あとは近所周りと五条川を残すだけとなった。地元の桜名所100選4つを制覇するというなら鶴舞公園も行かないといけないけど、これは保留にしてある。
 東谷山フルーツパークのしだれ桜やサトザクラは、また別のシリーズだ。ソメイヨシノと他の桜では扱いが別になる。
 明日近場で、木曜あたり五条川ということになりそうだ。そこまできっちり回れれば申し分ない。2008年桜シーズンも最後までしっかり見て撮ろう。
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