鳥の人たちに混じって鳥を撮った葛西臨海公園鳥類園 <その一> - 現身日和 【うつせみびより】

鳥の人たちに混じって鳥を撮った葛西臨海公園鳥類園 <その一>

葛西臨海の鳥たち1-1

Canon EOS 20D+EF 75-300mm F3.5-5.6 IS



 葛西臨海公園といえば、一般的には水族館や観覧車がある海辺の公園というイメージがあると思う。それと同時に野鳥の楽園であることはあまり知られていないかもしれない。淡水、海水、森林の野鳥が同時に集まる場所として、東京近郊の鳥の人にとっては超有名スポットであっても、一般的な知名度と鳥の人のフィールドは必ずしも一致はしない。
 休日の午前、JR京葉線の電車は大勢の乗客を乗せて葛西臨海公園駅に止まる。駅を降りて一般の人は右に曲がり、鳥の人は左に曲がる。見た目からして人種が違うのは一目瞭然だ。私とツレは迷いながら左へ進んだ。我々は鳥の人ではありませんという心の中で言い訳に耳を傾ける人はいない。すれ違う人はみな、三脚にスコープをつけたセットを肩から担いでいる。どうやら鳥の本場に足を踏み入れてしまったようだ。
 葛西臨海公園は、埋め立てによって人工に作られた公園だ。かつては大きな干潟もあって、野鳥や生き物たちの楽園だったこの地も、近代の開発の中で自然は壊滅的に破壊されてしまった。その反省のもとに作り出されたのが人工の自然環境というわけだ。
 開園は1989年というからそろそろ20年近くなる。関係者たちの努力によってようやく自然環境に近づいてきて、生き物たちも定着してきたという。完全に元に戻ることはなくても、こういうささやかな抵抗は必要なことだ。それさえも放棄してしまったら、利益追求によって自然環境などあっという間に消滅してしまう。

 今日はそんな葛西臨海公園の鳥類園(ちょうるいえん)で出会った鳥たちの写真を紹介したいと思う。大収穫とまではいかなかったけど、それなりに収穫はあった。
 ただ、思っていた以上に鳥との距離が遠かった。鳥たちにとってすみやすい環境優先ということで、写真を撮るには厳しい状況になっている。デジタル一眼の300mm望遠レンズくらいでは大写しにできるものはごく限られる。ここはデジスコ一派の独壇場だ。
 上の写真は、淡水池にいたカワウとサギの黒白コントラスととなった。遠くてコサギかダイサギかの区別もつかない。
 それぞれマイ杭を持っていて、多いときは一本に一羽くらいの確率でとまっている。その様子がなんとなくおかしくて笑えた。こういう杭や植えられている草も人の手によって作られたものだ。

葛西臨海の鳥たち1-2

 東京にも渡りのカモたちがたくさんも戻ってきていた。ここではホシハジロ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、コガモなどが多いようだ。バンやカイツブリなどもいた。
 それにしてもやっぱり距離が遠い。はっきり大きく見たければ観察センターに備え付けてあるスコープでのぞくのがいい。写真には撮れないけど大きくは見られる。

葛西臨海の鳥たち1-3

 池は淡水の「上の池」と海の水が入り込む汽水の「下の池」の二つがある。上は汽水の方だ。浅瀬にはシギ類が多く、サギも何羽かいた。
 お馴染みのダイサギは街中の川でもよく見かけるのだけど、全般的に鳥との距離が遠い葛西臨海では体が大きくてありがたい被写体となる。ここからしばらくサギ写真がつづく。

葛西臨海の鳥たち1-4

 小魚をとらえたダイサギ。けっこう大きな魚でも上手に丸呑みしてしまう。横に挟んだ魚を一瞬の早業で縦にくわえ直してコクンと飲み込む。けっこう次から次へととらえて食べていた。魚の放流も自然環境作りの一環として行われているようだ。ここではあくまでも野鳥が優先順位の先頭に来る。

葛西臨海の鳥たち1-5

 コサギを追いかけ回して追い払うダイサギ。素知らぬ顔でエサを探るコサギ。
 横に並ぶと体の大きさの違いがはっきり分かる。大きいからダイサギで小さいからコサギとは安易なネーミングだけど、納得はできる。
 中間の大きさのチュウサギというのもいるけど、これは珍しいやつなのでめったに見かけない。見てもダイサギとの区別がつきにくいので見ていても見逃している可能性がある。

葛西臨海の鳥たち1-6

 飛び立つダイサギ。羽を広げるとかなり大きい。

葛西臨海の鳥たち1-7

 ダイサギ飛翔その一。
 足は後ろにピーンと伸ばして行儀がいい。

葛西臨海の鳥たち1-8

 ダイサギ飛翔その二。
 飛んでる姿を下から見ると、翼の大きさに対して体の容積が小さいことが分かる。だからサギは助走なしに飛び上がれて、着地するときもふわりと降り立つことができる。
 カモなどは翼の割に体が大きくて重いから、飛び立つときには助走が必要だし、着水も羽をばたつかせながら腹打ちするようにバシャバシャっと降り立つことしかできない。
 人間が飛べないのは体が重すぎるからだ。この体を浮かせるために巨大な翼をつけると、今度は筋肉がまったく足りない。

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 シギ類はまったく馴染みがないから区別がさっぱりつかない。これはイソシギでいいのだろうか。キアシシギというのもいるし、アオアシシギというのもいる。ソリハシシギなんてのもいて、シギはけっこうややこしい。これから勉強していかないといけない。

葛西臨海の鳥たち1-10

 夕暮れ海岸浅瀬の鳥たち。ただでさえ分からないのに暗いからますます分からない。これもシギだろうか、チドリだろうか。イカルチドリかもしれない。

 今日は眠たいのでここまで。これ以上の更新作業は続行不能。手直しはまた明日。
 明日も葛西臨海の鳥編の続きになる予定。

(追記)
 一応手直しはした。これ以上書き足すのはやめて、翌日分として今日あらためて鳥ネタを書こうと思う。

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