吹上八幡社を訪ねる - 現身日和 【うつせみびより】

吹上八幡社を訪ねる

吹上八幡社入り口

 名古屋市千種区の吹上(ふきあげ)。広い幹線道路の若宮大通から少し北に入ったところに八幡社がある。表通りからは見えないので、この通りをよく通るという人でもその存在を知らないかもしれない。
 他の八幡社と区別するために吹上八幡社と呼ばれることも多い。
 もともとここにあったわけではなく、少し南の昭和区御器所にあったようだ。
 創建は江戸時代末期の1858年。
 明治19年(1886年)に氏子の希望でこの地に移されたという。
 御器所の八幡といえば御器所八幡宮がある。
 御器所八幡宮は八幡らしい八幡社と感じた
 あちらは創建が平安時代ともいわれる古い神社だ。御器所村の氏神が八幡大菩薩ということで、御器所村にはいくつかの八幡社があったようだ。『尾張志』には「神之内(しむのうち)という所にあり」とあるけど、それはこのことではない。『尾張志』の完成が1844年で、この八幡社の創建は1858年だから。

 吹上という地名は全国にあって、由来については諸説あってはっきりしない。
 太古の昔、このあたりまで海岸線が来ていて、海が後退したにできた土地ということで砂地だったのだろう。風の通り道で風がよく吹き上がるということで吹上と名付けられたのではないかと考えられている。
 吹上というと、名古屋の人間にとって吹上ホールがある場所として認識している人が多いんじゃないだろうか。しかし、隣接する吹上公園に名古屋刑務所があったことを知る人があまり多くないかもしれない。かつては愛知監獄、名古屋監獄という名称だった。
 若宮大通を作るに際して一部が引っかかるということで移されることになり、昭和37年(1962年)に三好町に移転した。
 監獄が作られるまでは茶臼山古墳と太郎塚という二つの古墳があったというが、今はもう跡形もない。古墳でいうと、鶴舞公園の東に八幡山古墳が残っている。
 吹上公園は、鶴舞公園の分園として昭和44年(1969年)に開園した。



吹上八幡社拝殿

 八幡社は端正な感じがするところが多い。この神社もそうだった。
 境内も思ったより広くて、雰囲気もなかなか悪くない。訪れる前に地図で確認したときはもっとこぢんまりした神社を想像してた。



吹上八幡社狛犬

 彫りの浅い狛犬。
 大正8年(1919年)の銘が刻まれている。
 


吹上八幡社社殿

 社殿は昭和の再建だろうけど、結構年季が入っている。建築様式は江戸末期のものをそのまま受け継いでいるのだろうか。



吹上八幡社境内社

 境内社が一ヶ所に集められている。
 どこの社なのかは確認していない。



吹上八幡社小さな社をおまいり




吹上八幡ご神木

 ご神木はイチョウだったか。



吹上八幡社鳥居と紙垂


【アクセス】
 ・地下鉄桜通線「吹上駅」から徒歩約13分
 ・駐車場 なし
 ・拝観時間 終日
 

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