名古屋と近郊で食パンをめぐる旅 ---フライベッカーサヤ/ベッカライ・ミヤガワ/Meisterかきぬま - 現身日和 【うつせみびより】

名古屋と近郊で食パンをめぐる旅 ---フライベッカーサヤ/ベッカライ・ミヤガワ/Meisterかきぬま

サヤ店舗

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 名古屋と近郊で食パンをめぐる旅シリーズ。今回はドイツパン系の3つのお店を紹介します。

「フライベッカーサヤ (Freibacker SAYA」さん(ドイツ語のつづりを正確に書くとFreibäckerになるのだけど文字化けするかもしれない)。
 住居を兼ねたおしゃれな店構えだ。ドイツで修行してきた奥さまがやっている店で、営業は金、土のみということで、行きたいと思いつつなかなか行けないでいた。去年の暮れだったか今年の春先だったか、一度行こうとしたら子育て長期休暇中だったのがこの店だった気がする。最初に訪れたときは店に着いたのが4時過ぎで、すでに閉まっていた。早いところでも夕方5時まではやっているから、4時に閉まるとは思ってなかった。そんなこんなでようやく行けたのだった。
 場所はちょっと説明しづらい。亀の井3丁目で、目印は名東小学校と一社公園になるのけど、植田川から西へ入った住宅街の中にある。写真のように普通の一軒家なので見逃してしまうかもしれない。駐車場は店の前に3台分くらいある。



フライベッカーサヤ食パン

 本格的なドイツパンが食べられるパン屋さんということで、ドイツパン好きの人たちから熱い支持を受けている。だから私としてはむしろ少し警戒していたのだけど、食パンに関していえばそれほどドイツパン色は強くない。
 ドイツパンの特徴はライ麦粉とサワー種を使った固くて酸っぱいパンというのが一般的なイメージとしてあると思う。それが好きという人たちがドイツパンを求めるわけだけど、個人的には特別ドイツパンに思い入れがあるわけではないので、普通に美味しい食パンが食べたい。
 サヤさんの食パンはひと言で言って美味しい。一般的な食パンとはやはり違っているし、個人的な好みとも違うのだけど、これはこれでいける。
 第一の特色として香りの強さがある。手に持ったら手についた香りがなかなか消えないくらいの強さだ。でも、味は強くない。素朴な風味で、甘さもしょっぱさも控えめに感じる。ドイツパン特有の酸っぱさもない。
 もう一つの特徴は歯ごたえだ。独特の優しいもっちり感で、噛むほどの味がしみ出す。ドイツパン特有のものなのか、サヤならではの特色なのか、本場のドイツパンを食べたことがないので判断しようがないのだけど、なるほどこういう食パンもありだなと思った。
 ただ、気になった点としては、翌日の食感の落ち方が普通の食パンより大きいように感じたところだ。余分な砂糖などを使っていないせいだと思うけど、食べきれない分は冷凍した方がいいかもしれない。普通のドイツパンは常温で置いておいて翌日以降も美味しく食べられるということを聞いたことがあるけど、食パンとは事情が違っているだろうか。

 フライベッカーサヤ のHP
 お店の地図
 10時~16時
 営業日 金曜・土曜日



ミヤガワ店舗

 直線で180メートルほどしか離れていない場所にもう一軒のドイツパンの店「ベッカライ・ミヤガワ (BACKEREI MIYAGAWA)」さんがある。
 店のオープンは1987年というから、パン屋としてはもはや老舗の部類に入るといっていい。ただ、現在のオーナーは先代の息子さんで、2014年に引き継いだというから、それ以前とはパン屋としての方向性などが変わっている可能性が高い。先代が1987年からドイツパンをやっていたとは思えないのだけどどうだろう。
 こちらの店は説明がしやすい。高間町のイオンの東にある通り沿いなので、すぐに分かると思う。店構えもパン屋さんらしいものだ。駐車場も店の前にある。



ミヤガワ食パン

 選んだのは山食パンで、ドイツパンとは言えない。ただ、普通の食パンかといえばそうとも言えない。独特の甘い香りが特徴で、どんな粉をどんな配分で使っているのだろう。コーンの香りに似ている。
 表面は固く、中身は柔らかい。トーストすると外はザクザクで、中はふんわり口どけがいい。全体的によくまとまっているというか、普通に美味しい食パンだ。
 ただ、ドイツパン的な食パンを求めているとやや肩すかしかもしれない。特徴はあるけどどうしてもこれじゃなくてはいけないというほどでもないか。

 ベッカライ・ミヤガワのHP 
 お店の地図
 9時~19時
 定休日 火曜日・水曜日



かきぬま店舗

 千種区星ヶ丘のはずれというか桜が丘のはずれにある「Meisterかきぬまs Backstube」さん。愛知淑徳大学のすぐそばではあるけれど、星ヶ丘駅とは反対方向の住宅地の中なので、女子大生があふれる華やかな雰囲気ではない。裏道にひっそりたたずむパン屋さんだ。
 ドイツで10年修行してマイスターの資格を持つオーナーのお店ということでドイツパンの店と思い込んでいたら違っていた。ドイツパンをベースにしながら日本人の味覚に合うように作ったオリジナルのパンを売っているお店だ。私と同じように勘違いして敬遠している人もいるんじゃないだろうか。だとしたらもったいない。パン好きならこの店は外してはいけない。
 もったいないのは店側もそうで、オーナーの強いこだわりがお客を選んでしまっているところがある。逆にこだわりを隠してさりげない風を装って広く一般に食べてもらおうという姿勢でいる方がお客の方がこだわりに気づくんじゃないかと思う。余計なお世話とは思いつつ、もっと雑誌やテレビなどに積極的に出ていいお店だ。個人的には名古屋を代表するパン屋のひとつとしてオススメしたい。



かきぬま食パン

 食パンの名前を忘れてしまったのだけど、普通の山食とか角食パンとかではない。小さくて値段は高めだ。
 個人的なひとつの基準として、これ美味しいなと思うより一段上なのが、これ旨いなという感想を持ったときというのがある。「ポルカ」や「匠」のデニッシュトーストを初めて食べたときに感じたあの感覚だ。
 これまで味わったことがない独特の食感はどこから来るのだろう。ザクッでもなく、サクッでもなく、モチッでもない。無理にたとえるとサックリということになるのだけど、なんとも言い表すのが難しい。
 自然な風味で、甘さもしょっぱさも控えめで、あとからほんのりした甘みが追いかけてくる。雑味がなく、後味がいい。ゆっくり美味しいという言葉が思い浮かんだ。
 常食にするには割高ではあるけど、唯一無二の食パンとしてあえてこれを選ぶ理由はある。またひとつ、お気に入りの食パンを見つけた。次回は別の食パンを選んでみたい。



かきぬまクロワッサン

 めぐるべきパン屋はまだまだ残っているのだけど、だんだん家から遠いところばかりになってきてすぐに行けない状況になってきた。これまで行ったことがある店にもう一度行ってまた同じ食パンを買って食べるのは面白くない。ということで思いついたのが、二周目はクロワッサンをめぐる旅にしようということだった。
 クロワッサンもまた、食パン同様、その店の実力を知るのに適したパンだ。美味しいクロワッサンを焼くのは普通の菓子パンや総菜パンを焼くより難しいのではないか。誤魔化しが利かない分、職人の実力がはっきり表れる。店に入ったところ食パンが売り切れているということもちょくちょくあって、そういうときの逃げ道としてクロワッサンを選ぶという考えもある。
 クロワッサンめぐりはまだ始まったばかりで基準となる店のものが見つかっていない。「かきぬま」さんのクロワッサンは、表面サクサクではなく、しっとりもっちり系だった。個人的にはサクサク以上ザクザクくらいが好きなので、これがベストのクロワッサンとは思わない。ただ、生地はさすがに美味しい。余分な砂糖やバターを使わなくても美味しいパンは作れるのだということを「かきぬま」さんは教えてくれる。

 MeisterかきぬまのHP 
 お店の地図
 9時半~18時半
 定休日 木曜日
 

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