キュウリの野郎にケンカで勝って勝負に負けたサンデー 2006年9月17日(日)  - 現身日和 【うつせみびより】

キュウリの野郎にケンカで勝って勝負に負けたサンデー 2006年9月17日(日) 

キュウリ克服サンデー

OLYMPUS E-1+Super Takumar 50mm(f1.4), f2.0, 1/80s(絞り優先)



 今日のサンデー料理のテーマはただひとつ、キュウリの克服、これがすべてだった。
 先週もちらっと書いたように、この世界における私の天敵とも言うべきキュウリの野郎をどうにかしてやっつけたいと思った。小学校の給食でキュウリ半分が出てきて、泣きながら断固拒否したときに見た夕焼け空を忘れるためにも、私はキュウリを克服する必要があった。ずっと先延ばしにしてきたキュウリ問題をそろそろ解決してもいい頃だろう。長年の確執に今日、終止符を打つ。
 名づけて、キュウリをやっつけろ! ヤァヤァヤァ! サンデー料理。

 結論から言うと、ある意味で私はキュウリをねじ伏せ、それでもまだ戦いは続くことになった。疑惑の採点により再試合。要するに、原形をとどめないところまで徹底的に調理した結果、もはやキュウリを思わせるものが一切消えていて、果たしてそれをキュウリと呼んでよいものかどうか、自分でもにわかには判断がつかなかったからだ。ここまでやれば世の中に食べられないものはないぞってくらいになっているので、使う食材がキュウリである必要はまったくなかったとさえ言える。スイカの皮でもいいくらいだ。確かにキュウリは食べたし、美味しくさえあったけど、今でもそのままの形で出てきたら食べる自信はまったくない。よって、克服したとはとうてい言い難い。
 その調理方法はこうだ。まずは薄く斜めに切って、塩を振りかけ、お湯でぐつぐつと煮込む。そこへ更に塩を加え、コンソメの素を一個投入する。それでも足りず、次に白ワインと牛乳を入れる。鍋の中はなんだかすごいことになっているけど気にしない。まだまだ煮込む。キュウリの青臭さがいい加減抜けただろうというところで取り出し、小麦粉、パン粉をまぶし、バターとオリーブオイルで揚げ焼きにする。最後に好物の手作りタルタルソースをたっぷりかければ完成だ。
 たぶんこれは、キュウリって言わなければ分からないと思う。特有の青臭さも一切なく、非常に美味しい。この調理法ならサンダルの切れ端でも美味しく食べられてしまうかもしれない。けど、キュウリが本来持っている栄養素はおそらくほとんど飛んでいってしまっていると思われ、これでキュウリを食べたことになるのかという疑問がわき上がる。
 けどこれ、なんか妙に美味しいぞ。いくらでも食べられそうな気がした。柔らかくてほどよい歯ごたえもいいし、あまり食べたことのない料理でもある。オススメしてもよいのかも? もし機会があったら、キュウリ嫌いの子供で実験してみて欲しい。たぶん普通に美味しいって言いながら食べるはずだ。ニンジンやピーマンでもいけるんじゃないだろうか。

 キュウリがメインで他のおかずまで頭が回らなかったので、残りの2品はいつものやつの応用で軽く済ませた。
 白身、エビ、イカ、タマネギのカレー粉炒めと、鶏肉と鮭のそぼろ海苔はさみは、どちらも味は申し分なかった。特にそぼろ海苔はさみはオススメできる。もっと上手く作れば、好評を博すはずだ。お弁当のおかずにもよさそうだ。
 鶏のひき肉と鮭は細かく砕いて、みじん切りにしたタマネギ、カタクリ粉と混ぜ合わせ、しょう油、酒、みりん、塩、コショウで味付けする。あとはそれを焼いて、味付け海苔にはさむだけだ。ボロボロとこぼれてしまいがちだから、海苔巻きにした方がいいのかもしれない。

 というわけで、キュウリの野郎はぎゃふんと言わせてやったものの、ケンカに勝って勝負に負けたというモヤモヤ感が残った。私に食べられながら、それで勝ったと思うなよ、とキュウリが言っていたような気がした。空耳か?
 キュウリはやっぱり、どんな形にせよ、かじってなんぼかもしれない。クニャクニャのキュウリを食べたからといって、ぐでんぐでんの酔っぱらいに勝っても勝ったことにはならないようなものだ。次こそ、もう少し原形をとどめた形のキュウリに立ち向かっていきたいと思う。あの青臭い感じさえなんとかすれば食べられそうなんだけど。
 それでも、激しく調理すればキュウリも恐るるに足りずということが分かっただけでも意味はあった。一歩前進と言えよう。
 キュウリ完全克服まであと56日。そのとき歴史は動く。あと2ヶ月もしたら、私は丸ごとかじれる男になっていることだろう。一本のキュウリを口にくわえたまま矢田川で泳いでいれば、守山のカッパと呼ばれる日も遠くない!?

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