鰻の気持ちは知らないけれど鰻の美味しさはよく分かる - 現身日和 【うつせみびより】

鰻の気持ちは知らないけれど鰻の美味しさはよく分かる

土用の丑サンデー

Canon EOS 10D+EF50mm(f1.8), f3.2, 1/13s(絞り優先)



 今日は土用の丑の日だったので、サンデー料理もうなぎにしてみた。うなぎは料理としては単純すぎるからどうしかと迷ったんだけど、こういう日でもないとうなぎを食べることはほとんどないから、やっぱりうなぎにした。手抜きしたかったわけじゃあない。
 うな丼ではあまりにも芸がないということで、名古屋名物ひつまぶし風にした。手間は大して変わらないけど、お馴染みじゃない人にとっては多少新鮮に映るかもしれない。
 うなぎは、出来たやつを買ってきた。さすがに生きているのを買ってきておろしてタレを付けながら焼くというのは厳しいものがある。うなぎをおろすのも一度はやってみたいと思うけど。
 うなぎをトースターで温めつつ、薬味を用意する。長ネギの刻み、大葉の刻み、溶き卵を薄く焼いて細く切った錦糸卵、刻み海苔、炒りゴマ。
 ひつまぶしといえば茶漬けなので、それ用のダシ汁も作る。昆布とかつお節からダシを取り、ダシ(カップ1)、しょう油(小1)、酒(小1)、みりん(小1)、塩少々を混ぜて、煮立たせる。
 うなぎのタレは、全部ご飯にからめてしまう。ご飯を半分盛って、タレを半分まぶし、1センチほどに切ったうなぎの半分を乗せ、その上にご飯、タレ、うなぎと重ねて、最後に薬味とわさびを乗せて出来上がり。食べるときは、半分はそのまま食べて、残り半分は先ほど作っただし汁をかけて茶漬けのようにかき込む。これがまた美味しいのだ。ひつまぶしを初めて作ったわりには美味しくできた。次からもこれにしよう。普通のよりいける。もうこれで熱田さんの蓬莱軒で高いひつまぶしを食べなくてもいいな(って、一回しか食べたことないんだけど)。

 右にあるのはお好み焼きではない。これは、柳川風うなぎ山芋仕立てだ。
 しょう油大1、みりん大1、だし汁カップ1を煮立たせて、そこに小さく切ったうなぎを入れてしばらく温めたら、溶いた卵とすった山芋を混ぜたものを流し込む。固まってきたらフタをして、しばらく蒸らせば完成だ。
 これは簡単にできて美味しいのでオススメしたい。うな丼にうなぎ一匹は多いなと思ったら、これを付け合わせると飽きずに食べることができる。

 ところで土用の丑とはなんぞやと訊かれてはっきり答えることは案外難しいんじゃないだろうか。土曜の牛? なんのこと? 確かに土曜はよく焼き肉に行くけど、なんでとぼけた人もいるかもしれない。私も、平賀源内がうなぎ屋のために宣伝したのが始まりなんだよね、ってことくらいしか分かってなかったりする。土用とは何か、丑とは何かと突っ込まれると口ごもってしまう。丑三つ時とは関係あるんだろうか。そこで、今日はちょっとだけ土用の丑について勉強してみた。
 まずは丑から。これは、暦の子、丑、寅という例のあれを、昔は日にちにも当てはめていたんだそうだ。12日ごとに一周して、それを繰り返す。それで今日は丑の日に当たる。
 土用というのは、古代中国の陰陽五行説というものから来ていて、この世界のすべてを木、火、土、金、水の五つに分類する中で、季節にもそれを当てはめるところから来ている。春は木、夏が火で、秋は金、冬は水となり、それぞれの季節の終わりの18日間を土用とするんだそうだ。で、夏の間の18日間の中の丑に当たるのが今日というわけだ。なので、土用の丑というのは一年の中で本当は4回以上ある。他の日は何のイベントもないからさらっと流されてしまうけど。
 まあ、要するに、暑い夏を乗り切るためにうなぎを食べましょうということだ。平賀源内のコピーなのか、蜀山人の狂歌が始まりなのか、そのあたりのことは今となってははっきりしない。バレンタインデーと同じようなものだ。

 天然うなぎの旬がいつかといえば、それは秋から初冬にかけてということになる。夏は脂が一番落ちて最も美味しくない時期なのだ。うなぎの生態は謎に包まれていて、誰もどこでどんなふうに子供を産んでいるのか知らない。分かっているのは、フィリピン沖の西マリアナ海峡あたりの産卵場で卵を産んでいるらしいということだけだ。
 秋になるとうなぎは産卵のために川を下って海を目指す。そのためにはたっぷり食べて体力を付けておかなければならないから、体にはしっかりと脂がのっているというわけだ。秋にうなぎというイメージはあまりないけど、旬の天然うなぎは夏以上の美味しさに違いない。
 それにしても、いつになったらうなぎの生態は解明されるのだろう。養殖うなぎというのは、自分のところで飼ってる親うなぎの産んだ卵をかえして育てたものと思ってる人がいるかもしれないけど、そうじゃない。あれは、海で産卵したうなぎの稚魚(シラスうなぎ)を捕ってきて、それを育てて大きくしたものだ。天然というのは、自力で日本の川まで泳いできて大人になったやつのことを言う。何故うなぎがそんな長い旅をするのかもよく分かってない。ずっと海にいればよさそうなものなのに。

 うなぎは奈良時代から食べられていたそうだ。昔の日本人は白焼きのようにして食べてたんだろうけど、美味しいと思っていたんだろうか。それとも、栄養があることを知っていて体のために食べていたのか。
 うなぎには多くの要素が含まれていて、カロリーも低い栄養食品だ。特にビタミンAが豊富なのが優れている。他にもビタミンB1、B2、ビタミンD、E、DHA、コラーゲン、鉄、亜鉛など、サプリメントでとろうとしたらえらくお金がかかってしまうものがたっぷり含まれている。ビタミンCだけまったく入ってないものの、これだけの栄養食材を年に一度か二度くらいしか食べないのはもったいない。生態を突き止めて養殖が簡単になれば、もっと安く出回るようになるだろうから、それに期待したい。

 そんなわけで、本格的な夏を前にうなぎを食べてしっかり体力をつけた私だった。元気があればなんでもできると猪木も言っていた。こうなったら、川に潜って素手でうなぎをつかみ捕りすることさえできそうな気がしてきた。もし秋までこの体力が残っていたら、うなぎとともに川を下り、フィリピン沖まで泳いでいってうなぎの生態を掴んできたいと思う。自宅での養殖に成功したら、手作りひつまぶしをイヤってほどごちそうしてあげましょう。楽しみに待っていてください。

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コメント
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ごちそうしてください^^

ぜひ、頂きたいです♪おいしそうです♪

ひつまぶし。ひまつぶし。。やっぱり、この字を読み違えてしまうaruです^^;
サンデー料理。二種もつくったのですね。
柳川風もおいしそうですね。
aruは食べなかったので(カレー、、、)

ホント、うなぎは食べると元気いっぱい!ってなりますね。夏バテ防止にも良いのでしょうね♪

2006-07-24 06:41 | from aru | Edit

ひつまぶし

オオタさん、こんにちは~。
ひつまぶし、美味しそうですねー!
我が家も、ひつまぶし風にして、いただきましたよ。
金糸卵は面倒なので、炒り卵にして、枝豆も入れました。
お茶漬けのようにしていただくのは、知りませんでした。今度の丑の日に、やってみますね~!

溶いた卵とすった山芋、、いいかも~♪♪
娘がウナギの卵とじを欲しがっていたので、これも是非試してみたいと思います。

あ、そうそう、知り合いの若い娘さんなんだけど、ひつまぶしのことを、本気で、ひまつぶしと思い込んでました・・
愛・地球博に行って、はじめて、その間違いに気づいたそうです(^w^)
自分でも、情けない。。って言ってましたが、、私たちも、可笑しくて、笑い転げてしまいました。
そういう間違いするかな~~、、て(ノ∇≦*)キャハッッッ♪ユニークな娘さんです、、

2006-07-24 18:37 | from miyu | Edit

漢字で書くと読めない

★aruさん

 こんにちは。
 ひつまぶしをごちそうできるのは、私がうなぎの養殖に成功したときなので、かなり未来になりそうです(笑)。
 aruさんがうなぎ持参で来てくれたら、作りますよー。はは。

 ひつまぶしは、ひらがなで書くから間違えやすいんですよね。
 かといって漢字で、櫃まぶし、と書くと今度は読めない。(^^;

 うなぎは苦手って人もけっこういるけど、柳川風なんかだとけっこうクセもなく食べられるからオススメです。
 含まれてる栄養素を見ると、サプリメントでお馴染みのものばかりだーって思う。
 しかし、毎日うなぎを食べなくてはいけないとなると、気が滅入りますね。(^^;

2006-07-25 02:56 | from オオタ | Edit

まだ顔を出してない勘違い

★miyuさん

 こんにちは。
 ひつまぶしを、暇つぶしと思っている人は、全国で推定10万人くらいはいることでしょう(笑)。
 愛・地球博で初めて間違いに気づいたって人もけっこういるかもしれませんね。その娘にとっても、有意義な万博体験になりましたね。(^^)
 そういう私も、何年か前まで、間違えていたひとりです。地元民なのにー。(^^;

 miyuさんちもひつまぶし風でしたか。あれの方が子供にも受けはいいんじゃないかな。うなぎが大きいとなんとなくしっくりこない私です。
 本式の食べ方は、まずそのまま食べて、次に薬味を入れて食べて、最後に茶漬け風にして食べるってのが本式みたいです。
 単にお茶の場合もあるし、だし汁風にするのもあって、私としてはだし汁風がオススメです。

 柳川風も、本来はゴボウを入れるんですって。山芋をすって入れても美味しかったんで、今度作ってみてくださいね。
 卵全体にうなぎの風味が広がって、ちょっとしたおかずにもなります。

 ひまつぶし風の勘違いは、今でも自分の中に潜んでいる可能性があるので、お互い気をつけましょうね(笑)。

2006-07-25 03:05 | from オオタ | Edit

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