下之一色町を撮り歩く <1> - 現身日和 【うつせみびより】

下之一色町を撮り歩く <1>

下之一色1-1

SONY α55 + SONY 35mm f1.8



 名古屋駅から市バスに揺られて40分。やってきたのは下之一色(しものいっしき)という町だった。
 中川区というのはほとんど縁のないところで、通り過ぎる以外に撮影となると荒子くらいでしかしたことがない。だから知らない町ばかりなのだけれど、下之一色の存在を知ったのはごく最近のことだ。
 かつては漁で栄えた漁師町で、今でもその面影を残しているという。細い路地が多くて、銭湯の煙突もあるという。それだけ揃えば興味を持つには充分だった。
 町を歩き出してすぐは、自分の存在が異質すぎてなかなかなじめなかった。ひなびているとはいえ、ここで暮らす人たちが日常生活を送っている町で、観光の要素はまったくといってほどない。よそ者がうろついているだけで違和感があるのに、写真を撮っているとなると違和感は倍増する。観光や散策を前提にしていない町を歩くと、よくそういう感覚を抱く。
 なので、まずは町の空気に体をなじませるべく、歩き回ることにした。そうやって1時間、2時間歩いていると少しずつ町の空気と一体化してきて、写真も撮れるようになる。この日は結局3時間くらい歩いたのだけど、やっと調子が出てきたのは2時間くらいたってからだった。いったんなじんでしまえば居心地のいい町だった。昭和の面影が点在し、被写体も多い。
 今日から何回かに分けて、下之一色の風景をお届けします。




下之一色1-2

 かつては大勢の漁師さんたちで賑わい、何軒もの銭湯があったそうだけど、今営業を続けいてるのは一軒だけのようだ。
 数年前まで何軒が残っていた建物も取り壊され、町からは昭和の名残が消えつつある。
 いつも思うことだけど、あと10年早く訪れていればと、このときも思わずにはいられなかった。




下之一色1-3





下之一色1-4





下之一色1-5

 浅間神社の鳥居。
 参道が広くなっていて、大門通と呼ばれている。
 商店街が建ち並んでいたという頃の面影はない。




下之一色1-6





下之一色1-7





下之一色1-8





下之一色1-9





下之一色1-10





下之一色1-11





下之一色1-12

 つづく。

スポンサーリンク

関連記事ページ
コメント
非公開コメント

写真は記録を兼ねますね

オオタさんこんばんは~

オオタさんがおっしゃる10年前くらい前に、
お祭り見物で下之一色に行ったことがあります、
熱田神宮の巻き藁とおなじようなものが広場に数基据えられ、
幟も遠くからでも見えたのですが、

昔は尾頭橋から、小本、荒子、下之一色を通り稲永、築地口(港区)方面へいく
市電(路面電車)が走っていたとか、そんな痕跡はありましたでしょうか?

2013-03-16 22:54 | from ごきげん | Edit

十年一昔

>ごきげんさん

 こんにちは。
 ごきげんさんは、10年も前から下之一色を知ってたんですか。
 お祭りは今は2年に一度、浅間社の祭礼でやってるみたいです。
 巻藁船はどうなんだろう。今でもやってるのかな。やってるなら見てみたい。
 熱田や津島はものすごい人出なんで、場所を確保するだけでも大変。
 しかし、10年前というと今はもうだいぶ変わってしまったんじゃないかと思います。古い建物もどんどん壊されているようだし。
 市電も走ってたそうですね。それは痕跡すら残ってないんじゃないかと。
 市電を通した町の功労者の銅像はありました。

2013-03-16 23:26 | from オオタ | Edit

おはようございます!
昭和と言うだけで惹かれてしまいます(^-^;
この辺りは僕も精々1号線で通過するだけで、気にも留めていませんでした。
続編楽しみにさせていただきます♪

2013-03-18 06:22 | from hiroki147 | Edit

チャンスがあれば

>hiroki147さん

 こんにちは。
 気づけば平成も25年で、昭和も遠くなりましたね。昭和の建物もどんどんなくなるわけです。
 下之一色は、国道1号線の一色大橋を渡ってすぐの南エリアです。
 用事がなければ行かないところですもんね。
 あまり知られていなくても、名古屋市内にまだこんなところが残っているのは嬉しいことです。
 チャンスがあればぜひ一度訪れてみてくださいね。(^^)

2013-03-18 21:33 | from オオタ | Edit

中川区というと、港に近い庶民の住宅地のようなところとなんとなく思っていたのですが、昔からの町並みや田畑すらもまだまだ数多く残っているところだとはじめて知りました。名古屋のことを知るたびに、名古屋に触れるたびに、大阪や東京の感覚で名古屋を見ては絶対だめだ、ということを痛いほど思い知らされます。
かつての城下の一角を占める筒井町の商店街の記事もよかったです。

10年前に行ったことのある人は、『あの時にあったものがない』とおそらくがっかりするんでしょうね。その点初めて行ったときには、最初からないのだからそういう思いをしなくてすむし

2015-07-08 17:02 | from にいにいぜみ | Edit

変わる町並み

>にいにいぜみさん

 こんにちは。
 中川区というと、名古屋の北東部から見て一番遠いところなので、部分的にしか馴染みがないのですが、けっこう多彩で見所が多いところですね。
 名古屋駅に近い尾頭橋なんかも、昭和風情が色濃い町並みが残っているし、荒子とか、戸田とか。
 そんな中でも下之一色は異彩を放つ町で、かなり魅力的でした。名古屋の人間でもあまり観光で行くようなところではないですよね。
 筒井町や黒門あたりもまだ古い建物とか残っているけど、ここ10年で考えるとずいぶん減ってしまったんでしょうね。
 変わらないと思っていても実際は年々変わっていくから、今を撮っておきたいと思います。
 名古屋は都会じゃなくて、人が多い大きな田舎町といえるかもしれないですね。

2015-07-08 23:58 | from オオタ | Edit

トラックバック

http://utusemibiyori.com/tb.php/3107-5b42777f