宮路山に登る <後編>

森/山(Forest/Mountain)
宮路山2-1

SONY α55 + MINOLTA 50mm f1.4 / 100-300mm f4.5-5.6 APO / 10-24mm



 山頂に辿り着いてほどなくして、あとから杖をついた老夫婦が登ってきた。
 大正生まれというから、85歳は超えている。おそれいりましたと、頭が下がる思いだった。私などが、この程度でへばっている場合ではなかった。
 山頂に立つ二人の姿は、とても素敵だった。


宮路山2-2

 この日は気温が高く、登っている途中で汗ばむほどだった。
 こうなるともやって、視界不良になる。ちょっと残念ではあった。


宮路山2-3

 遠くにビルの建つ街並みが見えた。豊橋市の中心部だと思う。


宮路山2-4

 直線距離で5キロ程度しかない三河湾でさえ、ほとんど真っ白で、肉眼では何も見えないくらいだった。
 目をこらしてうっすら渥美半島が見えるだけだった。


宮路山2-5

 
 東海道新幹線の高架も、ぼんやり見えていたものの、走っている新幹線の姿は確認できなかった。
 俯瞰症への第一歩を踏み出そうという目論見は失敗に終わった。


宮路山2-6

 北側は、山並みが重なっている。
 本宮山や鳳来寺山が見えていたのかもしれない。
 冬場の空気が澄んだ日は、御嶽山や遠く富士山も見えるのだとか。


宮路山2-7

 さて、肝心のドウダンツツジだけど、今年はタイミングどうこうよりも、鮮やかに染まりきらなかったような感じだ。時期的にはそろそろ見頃間近だったんじゃないかと思う。本来、ドウダンツツジは、もっと鮮やかな赤色に染まる。今年はどうも色がくすんでいた。
 こうして写真を撮っている間にも、下から人が登ってくる。若いカップルも何組かいたから、お手軽なハイキングコースとしてよく知られているのだろう。駐車場からなら、15分程度のよく整備された登山道歩きになる。それであの眺めが見られれば言うことはない。夜景もきれいなはずだ。
 歩き足りないという場合は、奥の院コースをオススメしたい。


宮路山2-8

 ドウダンツツジと、染まる山肌。
 ドウダンツツジがもっときれいに紅葉していれば、ここからの眺めは素晴らしいものになるに違いない。


宮路山2-9

 よく染まっていた場所。


宮路山2-10

 モミジの赤とあわせて定番ポイント。

 ドウダンツツジの紅葉はやや物足りないもので、山頂からの眺めがもやっていたというのもありつつ、いい光景も見せてもらったし、山登りは堪能したしで、たっぷり宮路山を楽しむことができた。
 東海道の御油宿跡も少し歩いたから、そのあたりの写真もそのうち紹介したいと思う。
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コメント
  • 謎が解けました
    2011/12/04 23:27
    こんばんは。
    奥の院コースの謎が解けました...(笑)
    そういえば、あちらのほうにも登山道があったことを
    今頃思い出すくらい、いつも楽をしておりますので....(^^;)
    大変でしたね、お疲れさまでした。
    私が見たときよりも、紅葉は進んでいましたね。
    山頂まではわたしも数回登っていますが、見晴らしがよくて最高です。
    オオタさんの写真でなお一層、宮路山の様子が伝わるではないでしょうか。
  • 奥のインコースも
    2011/12/05 23:23
    >manunuさん

     こんにちは。
     奥の院コース、やっぱり知ってましたね。
     でも、登ったことがないなんてー(笑)。
     あまりオススメはできないけど、機会があったら一度登ってみてくださいね。同じ山とは思えないほどハードだから。(^^;
     山頂からの眺めは、冬場がいいんでしょうね。
     初の日の出スポットでもあるのかな。
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