森の春は遅れてやってくる ~海上の森の3月 - 現身日和 【うつせみびより】

森の春は遅れてやってくる ~海上の森の3月

海上の森3月-1

PENTAX K-7+PENTAX 55-300mm f4-5.8 / TAMRON 90mm f2.8



 この前、海上の森へ行ったときの写真がまだ残っていた。篠田池の水風景だけを撮りに行ったわけではなかった。
 しかし、3月前半の森は、まだまだ春本番には遠く、被写体となるものが少ない。スミレさえ、まだほとんど見かけなかった。森の春は、里よりも少し遅れてやってくる。
 いつものように林の風景を撮る。お気に入りの場所の一つで、篠田池からの帰り道でもあるので、毎回のように撮っている。
 この日はあまり印象的な写真を撮れなかった。光が斜めに差して、霧でも出ていれば最高なのだけど。

海上の森3月-2

 杉だか檜だかを植林しているところなので、太陽が遮られて地面まではあまり光が届かない。だから、日陰でも育つシダのような植物が中心となる。
 人の手が入る里山が豊かなのは、木を間伐するからだ。そうすると光が地面まで当たって、様々な種類の植物が育つ。花が咲けば昆虫も増え、鳥や動物もやってくる。そうやって豊かな森になっていく。
 人の手が入らなくなった里山は、高い木々が増えて、かえって植生が貧しくなる。木を切り倒すことはかわいそうだとかいうのは必ずしも正しくはなくて、本来であれば人と森とは上手に共存できる仕組みができていたのだ。

海上の森3月-3

 海上池は、まだ水が入っていなかった。大部分の水が抜かれた状態で、少し流れがあるだけだ。
 いつ水を入れて、いつ抜くのか、詳しいことは知らない。もう少ししたらまた入れるはずだ。夏の海上池風景も、いつも楽しみにしている。

海上の森3月-4

 この日も寒い日で、途中で小雪が舞ってきた。
 大雪が降ったとき、森はどんな風景になっていたのだろう。

海上の森3月-5

 この時期、森で咲いている木の花の代表が、アセビ(馬酔木)だ。
 毒を持った木ながら、白い可憐な花を咲かせる。

海上の森3月-7

 足元では、オオイヌノフグリやホトケノザ、ハコベやタネツケバナなどが花盛りだ。
 今年はスミレが遅い気がするけどどうだろう。もうそろそろ咲いてきただろうか。

海上の森3月-6

 水たまりに映った冬枯れの枝と空。

海上の森3月-8

 森の中を水が染み渡り、ここに暮らす生き物たちを潤す。

海上の森3月-9

 赤池に半ば沈む白く枯れた枝の姿。

海上の森3月-10

 どこからともなく現れた犬が、ちらっとこちらを見て、またどこへともなく歩き去っていった。
 森の中で犬に出会うことは想像していないので、反応が遅れて、後ろ姿しか撮れなかった。けっこう驚いた。
 海上の森には数軒の民家があるから、どこかの飼い犬だとは思うのだけど。

海上の森3月-11

 森の外で鳥の群れに会う。鳩か。

海上の森3月-12

 前回、篠田池の水風景写真で答えを出せなかったのだけど、最終的に仕上げを変えて、今回はこの一枚を答えとした。
 長時間露光で完全に水面をツルツル仕上げにするよりも、時間を短くして水の動きを残した方がいい場合もあることが分かった。

 海上の森の春はこれからだから、また時間を作って行きたい。できれば今月中にもう一度。

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