木曽福島の夕暮れ <木曽旅・第8回> - 現身日和 【うつせみびより】

木曽福島の夕暮れ <木曽旅・第8回>

木曽福島3-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4



 木曽路の旅シリーズが途中のまま、しばらく放置してしまった。福島宿編を終わらせて、今日で最終回としたい。雪の風景も、今となっては懐かしいくらい季節は進んでしまった。それでも、木曽路はまだ今日あたりでも雪が残っているだろうか。
 福島宿は、中山道六十九次の中で、江戸から数えて37番目の宿場町だった。
 日本四大関所の一つがあったところとしても知られている(他の3つは中山道の碓井関所と東海道の箱根関所と荒居関所)。関所は、福島宿の北の入り口にあった。
 現在は関所跡に門が復元され、資料館も併設されている。
「入鉄砲に出女」の言葉通り、江戸に向かう鉄砲と、江戸から出る女には特に厳しい取り調べが行われたという。

木曽福島3-2

 近くに高瀬家があるというので向かったのだけど、裏手だったのか、結局分からずじまいだった。入り口が分かったとしても、時間帯的にもう開いてなかっただろう。

木曽福島3-3

 これが高瀬家かなぁと思いつつ、一応写真を撮ってみる。

木曽福島3-4

 高瀬の文字を発見。どうやらこのあたりだったことは間違いなさそうだ。
 木曽馬籠生まれの島崎藤村の姉・園(その)の嫁ぎ先で、藤村の作品『家』のモデルがこの高瀬家だ。姉の園は『夜明け前』でも名前を変えて登場している。
 高瀬家は、江戸時代にこの地にやってきて山村代官に使えた家柄で、お側役や勘定役などをしていたそうだ。
 山村代官屋敷も保存されていて見学できるようになっているのだけど、少し離れたところにあって、時間がなかったので行けなかった。

木曽福島3-5

 帰りの列車の時間が迫ってきていた。帰り道でも少し路地風景などを撮りつつ、駅に向かった。

木曽福島3-6

 時間があれば、こういう狭い路地もずんずん入っていって探索したかったのだけど。

木曽福島3-7

 木曽福島はただの宿場町跡というのではなく、昭和の名残あり、路地風景ありと、変化に富んでいるところが私の好みに合った。歩くのも写真を撮るのも楽しかった。

木曽福島3-8

 正面から見るとすごくほっそりしたスリムなビルで、横から見るとかなり奥行きがあることが分かる。
 これ部屋はどんな間取りになっているのだろう。

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 木曽福島駅の脇に、SLが静態保存されている。D51だ。
 少し時間が余ったので、写真を撮ることができた。

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 北陸あたりで走っていたもののようだ。
 地元ではもう一度走らせたいという思いもあるようだけど、さすがに中央線で走らせるのは厳しそうだ。そんなダイヤの余裕はないし、設備もない。機関車を運転できる現役の運転士もいるのかどうか。

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 無骨だけど格好良い。

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 運転席に入ることもできる。
 ハンドル類がやたらあって、何をどう動かせばいいのか、まるで見当がつかない。

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 腕木信号機も保存されている。

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 日が暮れたホームで列車を待つ。

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 夜の地方駅のホームに立っていると、なんだかとても旅をしている気分になる。そして、早く家に帰りたくなるのだ。

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 こうして木曽路の旅は終わった。この冬、一番記憶に残る旅だった。
 奈良井宿も悪くなかったけど、個人的には木曽福島をオススメしたい。

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