記憶の中のおもちゃ箱の蓋が開く「昭和日常博物館」<3> - 現身日和 【うつせみびより】

記憶の中のおもちゃ箱の蓋が開く「昭和日常博物館」<3>

昭和日常博物館3-1




 小学生のときのお小遣いがいくらだったのか、今はもう思い出せない。低学年のときは決まったお金を月々もらうというのではなく、必要なときにその都度お願いしてもらっていたような気もする。中学のときで3,000円くらい、高校で5,000円だったような記憶がある。普段はあまりお金を使う子供ではなく、お年玉などをためて年に何回か欲しいものを買っていた。学校帰りに買い食いとかもあまりしなかった。昔から飲み食いにお金を使うのが好きじゃなかったのだ。
 それでも小学生の一時期、近所の駄菓子屋によく通っていた。あれはお店をやっているおばちゃん---今思えばまだ若いお姉さんくらいだったのかもしれない---が好きで通っていたのかもしれない。なんでもだいたい10円とかだった。よくよく選んで3つとか買って食べるという感じだったと思う。
 何を食べていたのか、あまりはっきりとは覚えていない。串に刺さったイカの甘辛いやつとか、麩菓子とか、チョコバットとか、クッピーラムネとか、ヒモつきの飴とか、そんなようなものだった。体によさそうなものではなかったけど、あれは美味しいものだった。
 今なら食べきれないくらい買えるけど、だからといって買って食べたいとは思わない。駄菓子は子供の頃の思い出の中にあればそれでいい。
 昭和日常博物館に展示されている駄菓子は、昭和30年代のものということで、私にはほとんど馴染みのないものだった。もう少し上の年代の人には懐かしく思い出されるものなのだろう。私の記憶にあるものよりも、もっと素朴な駄菓子だ。



昭和日常博物館3-2

 三ツ矢ソースというのは見たことがない。三ツ矢サイダーのところが三ツ矢ソースを作っていたのかと思ったら、そういうことではないようだ。
 調べてみると、明治27年に大阪の越後屋産業というところが発売したもので、日本初の一般向けウスターソースだそうだ。今でも三ツ矢ソースブランドのソースは販売されているようだから、関西圏では知られた存在なのかもしれない。名古屋では見たことがないから売っていないと思うけどどうだろう。



昭和日常博物館3-3

 昔の薬の名前というのは面白いものが多い。ちょっとふざけているのかと思うものや、今では馴染みのない響きのカタカナ名など、くすっと笑える。
 もっと時代が進んだ未来では、バファリンとかキャベジンとかも、なんかレトロで変な感じを受けるようになるのだろうか。



昭和日常博物館3-4

 芸が細かい。板塀に軟球をぶつけてできた跡がつけられている。
 私も人の家の蔵にボールをぶつけて遊んでいて叱られた記憶がある。今思うと貴重な蔵を相手にキャッチボールをしたら怒られるのは当然だと分かるけど、当時はそんなに怒らなくてもと思った。



昭和日常博物館3-5

 メジャーなものからマイナーなものまで、たくさんのコレクションを展示している。
 当初は自前でいろいろ集めていたのだけど、ここの存在を知った人たちからたくさんの寄付が集まるようになったそうだ。
 今では昭和30年代のものを中心に10万点のコレクションを所蔵しているのだとか。常設展にはそのうちの1万点ほどが展示されている。
 ドラマや映画のための小道具として貸し出しも行っていて、この前私も見にいった名古屋市博物館の「名古屋タイムズの見た名古屋」展でも、ここの所蔵品があった。
 牛乳瓶は私の世代でもお馴染みのものだ。学校給食も牛乳瓶だった。牛乳のフタを集めているやつとかもいた。牛乳瓶のフタは上手く外すのが意外と難しかった。力を入れすぎると指がずぼっと牛乳の中に入ってしまい、しまった、やっちまった、ということになった。



昭和日常博物館3-6

 EP盤、LP盤、A面、B面、33回転、45回転、などといっても、何のことか分からないという世代も増えたのだろう。
 昔買ったレコードは押し入れの奥にしまっているはずだけど、もうレコードプレーヤーがない。この先、二度と聴く機会はないに違いない。
 初めて自分のお小遣いで買ったレコードは、山口百恵の「秋桜」だった。



昭和日常博物館3-7

 ソノシートなんて、知らない世代には一般のレコードよりももっと馴染みのないものに違いない。
 ビニール製のレコードで、雑誌の付録とかでついてきたものだ。
 ピンクレディーの活動期間は昭和50年代初めだから、コレクションに関しては必ずしも昭和30年代にこだわってはいない。



昭和日常博物館3-8

 コカコーラやペプシの瓶は、よく知っている。私はペプシの方が好きだった。当たりが出るとルパン三世の下敷きがもらえて、それが目当てでよく飲んだ覚えがある。



昭和日常博物館3-9

 妙に懐かしかったコレ。目にしたのはずいぶん久しぶりのことだ。 
 首を振ってコップの水を飲むキツツキみたいなやつ。
 今思えば何が面白かったのか謎だけど、けっこう売れたんじゃないだろうか。わりとあちこちで見かけたように思う。



昭和日常博物館3-10

 ドロップ缶も、昔はよくあった。ハッカの白いやつが出ると嬉しかった。
 ドロップ缶というのも最近はすっかり流行らなくなった。今でも売ってるには売ってるのだろうけど。



昭和日常博物館3-11

 カレーのルーが発売されて、一般家庭の食事としてよく食べられるようになったのも、昭和30年代に入ってからのことだ。ハウスやヱスビーが先駆けだった。
 大塚食品が日本初のレトルトカレー、ボンカレーを発売したのが昭和44年。以降、多くのメーカーから様々なカレーが発売され、カレーライスは日本の国民食といえるほどの成長を遂げた。



昭和日常博物館3-12

 これまた懐かしい。金ピカに塗られた塔や城のみやげもの。ペナントやキーホルダーとともに、観光地みやげの定番だった。
 私もいくつか買って持っていたはずなのに、どこへやってしまったのだろう。
 今でも観光地に行けば売っているのを見る。旅で浮かれた気分になると、なんとなく買ってみたくなったりもする。



昭和日常博物館3-13

 カメラコレクションもけっこうたくさんあるのだろうけど、スペースの関係で一部だけ展示されている。
 二眼レフは、見たことがあるだけで触ったことがない。こんなので撮っていると、ベテランのカメラマンさんとかに話しかけられそうだ。



昭和日常博物館3-14

 これもコレクションの一つか。コタツのスイッチ付きコード。
 ここ最近、コタツを使っていないから、現代のコタツがどんなふうに進歩しているのか知らない。今はもうリモコン式なのか、それとも変わらずコード式なんだろうか。



昭和日常博物館3-15

 昔の小学生向け雑誌の数々。
 小学何年生という雑誌は、わりと最近まであったんじゃなかったか。何年か前に、とうとう廃刊になったというニュースを見たような気がする。
 付録が魅力的で、定期購読したりもした。



昭和日常博物館3-16

 ロボットにミニカー、プラモデルにラジコン、懐かしのおもちゃの数々。子供の頃の楽しかった記憶が蘇る。あらためて、あの頃は幸せな時代だったと思う。
 いろんなおもちゃの思い出が浮かぶけど、今はもう、記憶の宝箱の中に仕舞ったままにしておいた方がよさそうだ。思い出そうとするときりがない。

 昭和30年代が懐かしい方もそうでない方も、機会があれば一度訪れてみることをオススメします。

 昭和30年代に小旅行できる「昭和日常博物館」<1>
 昭和30年代の暮らしを再現する昭和日常博物館<2>

【アクセス】
 ・名鉄犬山線「西春駅」から徒歩約30分。
 ・市内循環バス「きたバス」に乗って「市役所東庁舎」下車。 月曜~土曜日 100円
 ・無料駐車場 あり
 ・開館時間 9-17時 月曜日、毎月月末休館

 昭和日常博物館webサイト
 

スポンサーリンク

関連記事ページ
コメント
非公開コメント

赤い鳥の水飲み人形は
エーテル人形って名前だったように記憶しています、何が楽しいか?
今考えると、単に「動く」ことが楽しかったんじゃないでしょうかね?

72回転、って言うのもあったような、なかったような・・・実家にプレーヤーは残してあるのですが、さすがに使う事はないだろうな、DJやらない限りw

小学*年生は5.6年が確か廃刊(休刊?)だったように思いますが、表紙が「嵐」だったりして昔とは違いましたw

初めて買ったレコードは浅田美代子の「赤い風船」、でも一回も聞いていません、本当は山口百恵の「ひと夏の経験」を買いに行ったのが最初なのですが、レコードジャケットがほんの少しセクシーで、恥ずかしくて買えませんでした。

あの頃の純真さは何処へ行ってしまったんだろうか?俺w

2011-01-30 17:28 | from ただとき | Edit

http://www.amazon.co.jp/dp/B0001N1KWI/ref=nosim/?tag=biglobe06-src-link-22&linkCode=as1

今見ても、なんとも感じませんがwww

2011-01-30 17:31 | from ただとき | Edit

こんばんは。

懐かしいものばかりで本当に見入ってしまいますね。^^
夏休みに従姉妹に連れて行ってもらった駄菓子屋さんを思い出します。^^
お菓子というと小さいころ不二家のノースキャロライナという飴が好きで・・笑

初めてのお小遣いで買ったのは百恵さんの「横須賀ストーリー」でした。^^




2011-01-30 19:22 | from lavie | Edit

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2011-01-30 23:33 | from -

昔のおもちゃって

>ただときさん

 こんにちは。
 あの水を飲むやつ、エーテル人形っていうんですか。
 よく覚えてるなぁ(笑)。
 総称して水飲み鳥っていうらしいですね。って、そのままか。

 昔は、単純なおもちゃで喜んでましたね。
 スライムとか、階段を降りるバネみたいなやつとか。
 今思うと、何が楽しかったんだって感じだけど。

「ひと夏の経験」のジャケット写真見ました。
 あれは恥ずかしい(笑)。
 私でも買えなかっただろうなぁ。

2011-01-31 00:56 | from オオタ | Edit

いろいろ思い出した

>lavieさん

 こんにちは。
 駄菓子屋に近いものは今でも学校の近くなんかにあるけど、昔の雰囲気のままってのはさすがになくなりましたね。
 私たちの子供時代でも、もう最後くらいだったから。

 不二家のノースキャロライナって、ありましたね。思い出した。
 ミルキーはママの味とか。

 名古屋城西の明道町は行ったことありますか?
 lavieさんはありそうだなぁ。
 あそこはすごいですよね。

  初めてのレコードが「横須賀ストーリー」って、なかなか渋い(笑)。

2011-01-31 01:01 | from オオタ | Edit

トラックバック

http://utusemibiyori.com/tb.php/2078-69d88121