昭和30年代の暮らしを再現する「昭和日常博物館」<2> - 現身日和 【うつせみびより】

昭和30年代の暮らしを再現する「昭和日常博物館」<2>

昭和日常博物館2-1




 風景として撮る昭和日常博物館は、セピア色のモノクロでと最初から考えていた。後半のブツ撮りはカラーにした。カラーではないと伝わらないものもある。
 カメラのフィルムがカラーになったのは、昭和30年代終わりのことで、最初はとても高価なものだった。カラーフィルムが一般的になったのは、昭和40年代の半ばで、それでも比率はまだ5割に満たなかった。
 昭和50年代に入ると、カラー全盛の時代となり、比率は80パーセントを超えた。
 私の子供の頃のアルバムを見ると、赤ん坊の時代は白黒で、小学校にあがる前くらいからカラーになったようだ。当時のフィルム代や現像代は、今の感覚にするとどれくらいだったのか、ちょっと分からない。写真を撮るという行為は日常的なものではなく、行事や旅行のときに限られていたから、多少高くてもしょうがないといった感じだったんじゃないだろうか。昭和30年代は、かなり贅沢な趣味という金額だったと思われる。



昭和日常博物館2-2

 当時の庭を再現しようとしたものの、三輪車も自転車も朽ち果てそうになっていて、廃墟の光景のようになってしまっている。これはこれで味といえばそうなのだけど。
 そういえば、最近は古典的なスタイルの三輪車に乗っている子供をあまり見ない気がする。昔は裏道などで三輪車を乗り回しているのが普通だったけど、今は子供にとって安全な場所が少なくなったというのもありそうだ。



昭和日常博物館2-3

 あー、なんか、あったな、こういうの。簡易水道みたいなやつ。
 小さい頃、うちの田舎のトイレの外にあったような記憶がある。真ん中の棒を手のひらで押し上げると、水がシャワーのように出てくる仕組みだ。



昭和日常博物館2-4

 下駄履きでの入場をお断りしますと書かれた店も今はない。下駄はカランコロンうるさいのが難点であり、そこがよさでもあった。
 20年くらい前に買ってもらったマイ下駄をまだ持っている。今こそ、下駄履きで店に入っていってやってもいいかもしれない。おそらく、それを注意するマニュアルは存在しない。



昭和日常博物館2-5

 土間の炊飯釜。
 一般公開している旧家などでよく見る。実際に使われているのは見たことがない。山村の古い家では今でも現役で使っているところがありそうだ。こういう釜で炊いたご飯を食べてみたい。



昭和日常博物館2-6

 何かの器具。アイロンかもしれない。



昭和日常博物館2-7

 土壁と窓。こんなあたりも芸が細かい。展示全般、けっこう作り込んでいる。



昭和日常博物館2-8

 井戸のポンプ。
 井戸はまだ使っているところは使っている。うちの田舎にもある。



昭和日常博物館2-9

 アルマイトの給食用食器。確か小学校のときはこれだったと思う。
 給食をさほど楽しみにしていなかったせいもあって、給食の思い出はあまり残っていない。覚えているのは、たまに出るカレーうどんが美味しかったことくらいだ。



昭和日常博物館2-10

 かなり古そうな白黒テレビ。SANYO製だ。
 これで12インチくらいだろうか。昔は14インチくらいのテレビを家族揃って観ていた。
 私がまだ小さかった頃、アパート住まいのときは白黒テレビだっただろうか。そのへんの記憶がはっきりしない。



昭和日常博物館2-11

 東芝の電気炊飯器。
 電気炊飯器が出る前は一般家庭は何でご飯を炊いていたのだろう。アパートなどに大きな釜は持ち込めない。今のような炊飯土鍋があったのか。庭がある家は、薪と釜で炊いていたのだろう。考えてみると、そのあたりの事情を知らないことに気づく。



昭和日常博物館2-12

 ナショナルの冷蔵庫。
 取っ手が栓抜きみたいになっている。
 瓶には栓抜きが、缶には缶切りが必需品だった。



昭和日常博物館2-13

 テレビの室内アンテナというのは、わりとポピュラーだった。映りが悪くなると、叩いて直した。昔はなんでも、調子が悪くなると、叩くか振るかしたものだ。中でカラカラ音がしたりしても、それで直ったりするから、不思議だ。



昭和日常博物館2-14

 今ではまったく流行らなくなった子供じゃらし。赤ん坊が寝ているベビーベッドの上に吊ってあった。ヒモを引っ張ると、ぐるぐる回転してメロディーが流れる。子供はこの程度でご機嫌になると信じていた時代。



昭和日常博物館2-15

 コレクション品編につづく。

 昭和30年代に小旅行できる「昭和日常博物館」<1>
 記憶の中のおもちゃ箱の蓋が開く「昭和日常博物館」<3>

【アクセス】
 ・名鉄犬山線「西春駅」から徒歩約30分。
 ・市内循環バス「きたバス」に乗って「市役所東庁舎」下車。 月曜~土曜日 100円
 ・無料駐車場 あり
 ・開館時間 9-17時 月曜日、毎月月末休館

 昭和日常博物館webサイト
 

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コメント
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名探偵困難?

電機釜の前は、確かガスだったように記憶しています

>何かの器具。何に使うかは分からない

勝手な推理ですが、たとえば右のものは、中に炭を入れてアイロンにするとか?はどうでしょうか?

誰か正解を教えてくださいw

2011-01-29 12:08 | from ただとき | Edit

眠りの

>ただときさん

 こんにちは。
 電気釜の前って、覚えてないんですよねぇ。
 うちの田舎とかどうだったんだろう。釜とかはなかったけど、庭で炊いてたのかな。

 そうそう、ああいうアイロンありましたね。何かで見た覚えがある。
 正解かもですね。

2011-01-30 02:48 | from オオタ | Edit

この柄杓状の器具は

この柄杓状の器具は火のしですね。
中に炭火を入れてアイロンとして使うものです。

炊飯器の前は、普通にガスコンロに羽釜じゃないですか?
ウチは電気炊飯器が来たのが、1970年代の後半でして
それ以前は、普通の羽釜をガスコンロの上で炊飯してましたよ。

2011-06-12 15:06 | from マサ

子供時代の炊飯

>マサさん

 こんにちは。
 あの道具はやはり昔のアイロンだったんですね。
 教えていただきありがとうございます。
 火のしというんですか。覚えておかなくては。

 炊飯器の前はなるほど、羽釜ですか。
 展示してある史料としては何度も目にしてるんですが、家庭でも田舎でも使っているのを見たことがなかったので、時代的なことがよく分かってませんでした。
 うちの親の世代があれだったんですね。
 子供の頃、アパートで親がどんなふうにご飯を炊いていたのか、今となっては思い出せずにいます。
 今は炊飯土鍋でご飯を炊いて食べてます。炊飯器より美味しいので。

2011-06-12 23:18 | from オオタ | Edit

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