トヨタ博物館のオールドカーたち <第1回> - 現身日和 【うつせみびより】

トヨタ博物館のオールドカーたち <第1回>

トヨタ博物館1-1

PENTAX K-7+TAMRON 28-78mm f2.8



 初めてトヨタ博物館へ行ったのは、去年の夏だった。季節に関係のないネタだからと後回しにしていたら、半年近く経ってしまった。ネタ切れを起こしたときのための在庫にしようという考えもあったのだけど。
 1989年、トヨタ自動車の創立50周年記念として作られたのがトヨタ博物館だ。
 名前からしてトヨタ自動車に関する博物館と思いがちだけど、実際はそうではなく、19世紀末から20世紀にかけての世界の自動車を集めて展示している。
 ここのすごいところは、100台を超えるオールドカーのほとんどを動態保存していることだ。毎年、神宮外苑でも走行イベントをやっているから、関東の人にはお馴染みかもしれない。トヨタ博物館のイベントでも、ちょくちょく走らせている。博物館の中に整備施設も備えているそうだ。
 クラシックカーにはあまり興味がない私ではあるけど、スーパーカーブームを体験し、自分でも80年代末から90年代初頭の走り屋ブームに少しだけ乗っかった世代なので、そのあたりの車を楽しみにしていた。目玉の一つ、トヨタ2000GTを間近で見られたのは感激した。小学生以来の再会だったかもしれない。
 今日から何回かに分けて、撮ってきた写真を紹介することにしたい。
 一枚目はトヨタの古い車(AA型)だ。豊田の漢字エンブレムが渋い。
 この頃は、トヨタではなくトヨダなので、ローマ字表記は、TOYODAになっている。

トヨタ博物館1-2

 入り口からすぐのところに吹き抜けのエントランスがあり、黒のAA型が置かれている。これはトヨタ初の量産乗用車で、展示されているのは復元車とのことだ。
 2階には古い外国車、3階に日本車が置かれている。番号のプレートがあって、だいたい年代順に並んでいるから、古いものから見ていくと自動車の変遷を知ることができる。

トヨタ博物館1-3

 最初期の車は、車であって車じゃない。走る芸術作品というか工芸品のようで、現在の自動車とはまったく違う概念で作られている。
 1909年アメリカ・スタンレー社のスチーマー・モデルE2。
 フロントにボイラー装置が置かれて、蒸気で走る。蒸気なのに最高速度205キロをたたき出したスーパーカーだ。このやわなボディで200キロオーバーって、怖すぎる。

トヨタ博物館1-4

 手作り感満点で、テイストは工業製品というより発明品に近い。
 ボンベがむきだしだし、警笛はパフパフってやつだ。
 クラシックカーに興味がないといいつつも、ここまで時代をさかのぼると車とは違う別のものを眺めているようで、見入ってしまう。
 カッコイイというかなんというか、面白い。

トヨタ博物館1-5

 スポークは木製で、タイヤはゴムっぽい。チューブが入っていそうなタイヤだ。
 このあたりを見ると、初期の車が馬車の延長線上にあったことがうかがえる。
 今でも馬力という言葉を使うくらいだから、馬車の名残はある。

トヨタ博物館1-6

 このときの特別展は、はたらく自動車特集だった。
 消防車やパトカー、救急車、ハイウェイパトロールカーなどが展示されていた。

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 カッコイイといえばすごくカッコイイのだけど、なんか笑ってしまう。ゴージャスすぎるだろうと思う。こんな車、叶姉妹くらいしか乗りこなせない。
 ロールスロイス40/50HPシルバーゴースト。
 1910年製だ。
 イギリスのロールスロイス社が誕生して間もない頃に製造された。
 日本でいうと明治の終わりに、欧米ではすでにこんな車が走っていたのだ。

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 この頃の自動車メーカーは、どこもエンブレムに凝っていた。どれもすごく誇らしげだ。
 船首につける守り神のようでもある。

トヨタ博物館1-9

 シェルのスタンドはこんな時代からすでにあったらしい。
 昔は昭和シェルが好きでよく行っていた。セナがCMをしていた頃は、いつもハイオクのスーパーXだった。

トヨタ博物館1-10

 RED CROWNのガソリンポンプ。
 ガロン表示だから、たぶんアメリカだと思う。

トヨタ博物館1-11

 ドイツ・フォルクスワーゲン・38プロトタイプ。
 いきなり年代が1938年に飛んでしまった。気まぐれに目に付いたものだけ撮っていたので、半分近くは撮っていないかもしれない。
 ワーゲンの1号機にしてすでにデザインが完成されている。現在に至るまで、大きくは変わっていない。日本の自動車メーカーにも、これくらいの理念が欲しい。ずっと受け継ぐべき名車もたくさんあったのに。

トヨタ博物館1-12

 フォードもエンブレムは馬だ。彫刻のような立体感がある。
 車は、1934年式のモデル40だったと思う。

トヨタ博物館1-13

 客層はかなり幅広い。親子連れやカップル、スーツ姿の男性、女の子二人組、一人男子など。
 人がわんさか訪れるようなところではないから、写真を撮るにも向いている。ただし、館内の照明は暗めなので、明るいレンズじゃないとちょっと苦しい。
 このときは汎用性が高そうということで28-75mmズームを選んだけど、次に行く機会があったとしたら、16-45mmの広角ズームと50mm f1.4を持っていく。
 つづく。

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コメント
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トヨタって

トヨタって意外と会社の垣根なく博物館や展示場を持っていますね。
メガウエッブhttp://www.megaweb.gr.jp/index
のヒストリックカーコレクションもいいですよ!!
http://www.megaweb.gr.jp/HG/F2/HistoricCars/
お近くにお寄りの際は是非お勧めです。
自分が行った時には、古い車のCMを延々流してました。

2011-01-14 18:28 | from ただとき | Edit

一度行ってみたい

>ただときさん

 こんにちは。
 メガウェッブって、お台場行きのゆりかもめに乗っているときに見えるやつですか?
 だとしたら、一度行きたいと思っていたところです。あれは違うのかなぁ。
 サイトを見たら、トヨタ博物館と似たような展示になってるんですね。
 トヨタ、やっぱり金ありますね。(^^;
 あんなに貴重な車をたくさんコレクションしてるとは。

2011-01-15 02:00 | from オオタ | Edit

正解

それです、ゆられかもめで行きます
是非一度、楽しいですよ

2011-01-15 19:04 | from ただとき | Edit

あれかな

>ただときさん

 こんにちは。
 あー、じゃあ、やっぱり思ってるあれかな。
 体験型の自動車テーマパークみたいで楽しそうですね。

2011-01-16 00:56 | from オオタ | Edit

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