夜の名古屋城だから出会えた光景と撮れた写真 <後編> - 現身日和 【うつせみびより】

夜の名古屋城だから出会えた光景と撮れた写真 <後編>

名古屋城宵2-1

PENTAX K10D+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 / DA 16-45mm f4 / 50mm f1.4



 お父さんに肩車をしてもらって、おもてなし武将隊のステージを見る女の子。この日の記憶は、彼女たちが大人になっても残っているだろうか。
 うちは両親がお祭り好きじゃなかったから、家族でこういう祭りに出かけたという記憶がほとんどない。いつも友達と一緒に行っていた。お祭り会場で好きな女の子が浴衣姿でいるところを見て嬉しかった思い出が残っている。
 でも、なんとなく、祭りというのは私にとって気恥ずかしいものだった。素直にはしゃぐことができなかったのは、ひねくれていたわけではなく、照れくさかったからだ。今でもそんなところが少し残っている。
 祭りというのは、参加して楽しむところで、写真を撮りに行くところではないかもしれない。写真を撮るために訪れていると、疎外感とまではいかないまでも、ちょっとだけ浮いてしまっているような気がする。ちょっとだけではない可能性もある。
 鉄砲隊の演舞が終わって、そのあとはぐるりと会場を巡りつつ、特別公開の東南隅櫓と、夜間公開の天守閣を見ようと決めていた。東南隅櫓は普段非公開で、中に入るチャンスは少ないから、並んでも行っておくべきだった。天守閣は登ったことがあるけど、夜間となるとめったに登れない。

名古屋城宵2-2

 おもてなし武将隊というのは、名古屋開府400年の今年、名古屋の魅力を伝えるために結成された武将隊のことだ。どうやって選ばれたのかはよく知らない。オーディションなのか、タレントなのか。
 愛知出身の織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、加藤清正、前田利家、前田慶次の6武将と、4人の陣笠隊に扮した10人がメンバー構成となる。
 名古屋城を訪れた人を出迎えたり、いろいろなイベントに参加したりと、今年一年、あちこちで活躍している。
 いい男揃いということで、ファンもだいぶ増えているようだ。全国的な知名度はまだ低いのだろうけど。
 祭りの期間中、いろいろなステージやイベントが行われて、ちょっとした有名人なども来ていたようだ。
 今年初の試みとして、外堀にまきわら船を浮かべるイベントがあった。それを見られなかったのは残念だった。

名古屋城宵2-3

 信長も怒る気をなくすほどの信長風船人形。
 すべてが茶化されてしまうような時代になった。それだけ平和とも言える。

名古屋城宵2-4

 名古屋城には3つの櫓(やぐら)が現存している。南東の辰巳櫓、南西の未申櫓、西北の戌亥櫓(清須櫓)で、すべて重要文化財に指定されている。
 これらは空襲で焼けなかったので、創建当時に近い形で残っている。普段は非公開で、ときどき一般公開される。
 上の写真は、南西の未申櫓だ。これは濃尾地震で崩壊したのを再建したものなので、そのままの現存とは言えないかもしれない。

名古屋城宵2-5

 東南隅櫓の夜間公開は初めてということで、終始行列ができていた。
 しかし、夜間公開は失敗だった。暗い。暗すぎる。暗すぎて何も見えない。
 明かりといえば外から漏れ入る祭りの明かりと、櫓内に展示してある学生が作った光のオブジェだけだ。歩くのもやっとという暗さでは、櫓内部の構造がどうなっているかなど、肝心の部分がまったく見えないのであった。
 こういうものは昼間の公開のときに見なければどうしようもないことが分かった。

名古屋城宵2-6

 天守閣のライトアップは普段もやっていることで、何度も撮ったことはあるけど、名古屋城内からライトに照らされた天守閣を撮るのは初めてだから、なんだかとても新鮮に感じた。
 みんなもそうだったようで、写真を撮っていた。

名古屋城宵2-7

 天守閣を照らすライトの明かり。

名古屋城宵2-8

 天守閣の隣では、本丸御殿の再建が進んでいる。高いフェンスに覆われていて、外からは見えないようになっているのだけど、昼間は中に入って工事を見学することができる。宵まつりの時間帯は工事もしていないし、中に入ることもできなかった。
 来年には玄関の一部が先行公開されることになっている。完成はまだまだ先で、2023年頃になるとのことだ。
 天下普請でもっと早く進められないものか。

名古屋城宵2-9

 名古屋城の天守閣は、空襲で燃え落ちて、戦後にコンクリートで再建されたものだから、内部は近代的になっている。昼間でも電気がついているし、夜間でもあまり印象は変わらなかった。
 展示品は前に一通り見たので、軽く流して、一番上まで上がった。
 ここで一番多く聞かれた言葉が、わー、窓が汚い-、だった。確かに汚れきっていて、外がよく見えない。昼間は表が明るいからそれほど感じなくても、夜になると窓の汚れが目立つ。夜景もかすみがちだ。

名古屋城宵2-10

 お土産コーナーもなかなか賑わっていた。
 昔ここで、ペナントと、金色に塗られた名古屋城の置物を買ってもらった気がするのだけど、あれはどこへいってしまったのか。今でもそんなものは売っているのだろうか。

名古屋城宵2-11

 夜の名古屋城天守閣から見るライトアップされたテレビ塔もなかなかいい。
 名古屋城は4時半までだから、冬の一番日没が早いときでも、この光景は見ることができない。

名古屋城宵2-12

 天守閣の階段。
 特別近代的というわけでもないのに、夜のマジックで不思議な写りになった。

名古屋城宵2-13

 盆踊りもだいぶ佳境にさしかかっていた。何重にも輪ができて、たくさんの人たちが踊っていた。
 俯瞰で上から全体を撮るイメージをしていたのだけど、そんな都合のいい場所はなかった。見物客の頭で視界を遮られて、肝心の踊っている人の姿が撮れなかった。
 公開されたのが西南の櫓だったら、上から撮れただろう。

名古屋城宵2-14

 これは8時半前の様子。だいぶ人も少なくなった。

名古屋城宵2-15

 名古屋城をあとにしたのは、8時45分くらいだったろうか。すでに盆踊りは終わっていた。
 もう一度振り返って、照らされた天守閣と櫓を見る。
 チャンスがあれば、また訪れたい。

名古屋城宵2-16

 思った以上に楽しめて、写真の収穫もあった。迷ったけど行っておいてよかった。
 お盆を過ぎて、祭りも残り少なくなった。今年の夏は祭りづいてるから、こうなったら行けるだけ行っておこうと思っている。来週も再来週も、どこかで祭りは行われている。

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コメント
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ひょっとしたら

こんばんは。
名古屋城宵まつり、堪能させてもらいました。
8/14.15と実家に行ってまして、15日は親と娘がそろってこのお祭りに
行ってました。会場のどこかでオオタさんとすれ違っていたかも。
え、自分ですか?娘は親に任せてターミネーター4とエヴァンゲリオン2を
肴に飲んだくれてました…

火縄銃の写真いいですね。
なかなか家族ほったらかしで夜に撮りに行くわけにも行かず、
悩ましい所です。

2010-08-18 23:52 | from mihopapa | Edit

同じ日に

★mihopapaさん

 こんにちは。
 mihopapaさんの一家がmihopapaさん抜きで同じ日に宵まつりに行ってたんですか。
 たぶん、鉄砲隊は見てないですよね。
 でも、ホント、どこかですれ違うくらいはしてたかも。
 mihopapaさんは家で留守番でしたか。それは残念。
 夜撮りは面白いけど、私もあまり行く機会がないのです。

2010-08-19 01:43 | from オオタ | Edit

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