名古屋城宵まつりで鉄砲隊の演舞を撮る <前編> - 現身日和 【うつせみびより】

名古屋城宵まつりで鉄砲隊の演舞を撮る <前編>

名古屋城宵1-1

PENTAX K10D+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 / DA 16-45mm f4



 名古屋城宵まつりは昨日15日(日曜日)が最終日で、行こうかどうしようか迷っていた。行きたい気持ちが6割、行かなくもいいかなという思いが4割といった感じで、なかなか決めかねていた。最終的にやっぱり行こうとなったのは、火縄銃の実演があったからだった。
 基本的に銃刀関係は苦手で、なるべく近づきたくもないし見たくないという気持ちなのだけど、写真を撮るとなると話は別だ。火縄銃を撃つところを一度撮ってみたいと思っていて、今回そのチャンスが巡ってきた。それほど過度な期待をしていたわけではないのだけど、予想を上回る迫力で、いい写真も撮れて大満足だった。上の写真を撮れただけでも、行ったかいがあったというものだ。
 今日、明日と、二回に分けて、名古屋城宵まつりの様子を紹介することにしたい。

名古屋城宵1-2

 最終日の日曜日、しかもお盆ということで、城内外は大盛況だった。チケットをあらかじめコンビニで買っていったにもかかわらず、入るだけで行列に並ぶことになった。チケットを窓口で買っていた人は二度並ぶことになった。
 前に並んでいた彼の背中にアブラゼミがとまっていた。最初、わざとつけているのかと思ったけど、終始さりげなかったから、本人は気づいていなかったのだろう。彼女がイタズラでつけていたとかだったら面白い。

名古屋城宵1-3

 名古屋城の通常営業は午後4時半までで、宵まつりは午後5時から始まる。夜の9時まで続く。
 今年でまだ5回目と、歴史は浅いものの、名古屋の夏まつりとして定着しつつある。
 毎年7万人以上が訪れるそうだけど、今年は名古屋開府400年記念ということで、特別イベントなどもあり、いつもの年より来場者は多かったようだ。
 こういうまつりとしては異例の10日間続く。
 メインイベントの一つ、名古屋城大盆おどりを待つ人たち。おばさまたちはこれを楽しみにしていたのだろう。地域の盆踊りが少なくなっていることもあって、これだけ大きな規模な盆踊りは貴重だ。

名古屋城宵1-4

 たくさんの出店が並び、ビアガーデンは満員御礼だった。子供から大人まで、とにかく人が多かった。

名古屋城宵1-5

 お城のゆるキャラ大集合で、見覚えのあるキャラたちがいた。子供たちは一緒に記念撮影をして喜んでいた。
 お城のキャラだけど、足が出てちゃまずいだろうと思う。しゃがんだ方がよかったんじゃないか。

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 火縄銃の実演は、夕方の6時からと6時40分からの2回行われた。まつりの期間中、日曜日だけだったから、チャンスは2日しかなかった。
 最初なので、まったく勝手が分からず、とりあえず一番端っこの後ろに陣取って、望遠で狙ってみることにする。
 鉄砲隊の皆さんが入ってきた。
 甲冑も実物ということで、なかなかに本物感が漂う。
 甲冑も旗もバラバラなのは、みんなマイ甲冑だからだろうか。

名古屋城宵1-7

 皆さん、趣味で集まってやっている戦国野郎とかではなく、プロのパフォーマーとかでもない。名古屋城刀美会会員の有志で組織された尾張田付流古式砲術保存研究会のメンバーの人たちだそうだ。
 ただの見せ物とかでもなく、古くから伝わる古文書を研究して、かつて行われていた実戦の様子を再現することを目指しているのだという。なので、火縄銃の実演というよりも、鉄砲隊の演舞と呼ぶのが正しい。
 全国にはこういう鉄砲隊のグループがいくつかあって、それぞれのスタイルがあり、こういうイベントで砲術演舞を披露している。

名古屋城宵1-8

 始まる前の説明で、しつこいほどに音が大きいから気をつけてくださいと言っていて、そうはいってもたいしたことはないだろうと思っていたら、最初の一撃でビクッとして、激しい手ブレ写真になった。心構えの5倍くらいの大音量で、子供は泣き出していた。
 人でさえたじろぐような大きな音だから、デリケートな馬など、一目散に逃げ出すだろう。武田の騎馬隊が信長の鉄砲隊に負けた理由が分かった。弾が当たる前に馬が言うことを聞かなくなる。
 数人程度であの大きさということは、数百単位だととんでもない音になる。テレビなどでは伝わらない、心臓に直撃する音だ。

名古屋城宵1-9

 音にはなんとか慣れたものの、位置取りを完全に間違えたことに気づく。
 弾は入っていないとはいえ、人に向かって撃つわけにはいかないから、背中を向けて撃つ格好になる。観客はこちら側で半円に囲んで見ている状態だ。
 それにしても、横からも顔が見えないのはよくない。次回は反対側に回ることにした。

名古屋城宵1-10

 演舞自体は10分程度で終了するので、次の回まで30分近くあった。そこらをふらっと一回りして、早めに戻ってきて、場所取りをした。やはりこういうものは位置取りで決まってしまう部分が大きい。今度は逆側の一番前に陣取って、しゃがんで三脚を構えた。1回目は明るさが残っていたから手持ちでもいけたけど、2回目は暗くなるから手持ちでは無理があった。
 鉄砲隊のマスコットガール(?)を撮ってみる。

名古屋城宵1-11

 2回目は思った以上に暗くなった。三脚で手ブレは防げても、シャッタースピードが遅すぎて被写体ブレしてしまう。マニュアルモードに切り替えて、シャッタースピードを1/8から1/10くらいにした。露出がアンダーになるのを覚悟で、これくらいにしないとブレブレになってしまう。
 暗い仕上がりがかえって雰囲気のある写真になったのは、計算外の幸運だった。その幸運が一枚目の写真にもつながった。

名古屋城宵1-12

 1回目は明るくて火薬の爆発ははっきり見えなかったけど、2回目は火花がはっきり写って、カッコイイ。
 撃ったあとの反動で被写体ブレを起こしているけど、これはこれで動きが伝わるからいい。

名古屋城宵1-13

 隊長の号令に従って、各個撃ちから二段撃ち、一斉射撃まで、いくつかのパターンがある。
 一発撃つと、掃除をして、火薬を詰めて、縄に着火して、それを火薬の導線につないで、構えて、ようやく発射することができる。豪快な砲撃と、その間のちまちました作業のギャップがちょっと面白かった。
 あの時代、火縄銃はずば抜けた威力を持っていたけど、まだまだ欠点も多かった。撃つのに時間がかかるし、雨が降っていると使えない。精度もよくない。
 それが幕末になって、外国から新式の銃がたくさん入ってきたことで、戦争は変わってしまった。土方歳三が嘆いたように、もう刀の時代ではなくなっていた。
 名古屋城鉄砲隊が使っているのは、尾張藩のものだそうだけど、どれくらいの時代のものなのだろう。

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 ファイヤーっという感じで、手元でかなりの爆発が起きている。当時は自爆でやられた兵士もたくさんいたことだろう。
 それにしても、夜の部の方が断然、面白い。シャッタースピードが上げられない難しさはあるものの、撮れる写真の迫力が全然違う。消防関係が厳しくなって、日没後の鉄砲演舞はなかなか許可が下りないそうだから、今回はそういう意味でも運がよかった。宵まつりだからこそ撮れた写真だった。

名古屋城宵1-15

 一人が撃つ弾数は一回で10発なかったくらいだっただろうか。夢中になって撮っていたけど、終わってみたらあっけなかった。でも、考えていたより楽しいもので、また機会があれば挑戦してみたいと思った。だいぶコツは掴んだ。

 宵まつり後編につづく。

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コメント
非公開コメント

すごい迫力が伝わってきます。
名古屋城はおもてなし武将隊だけじゃないのですね・・・

2010-08-17 21:05 | from いちこ

すごい音みたいですね。
何年か前に、足助に行った時たまたま何かのイベントで
火縄銃発射の再現を見たことがあるのですが
かなり凄い音だったのを覚えています。
それが数十~百以上?の連射したら、武田騎馬隊の馬も驚くでしょう。
武田軍が負けたのは銃の威力以上に発射音に馬が…という説はなにかの本で読んだことがあります。
まぁ乗ってる武士より馬を撃てばいいんじゃ、という気もしますが

2010-08-17 22:29 | from しゅう | Edit

迫力

★いちこさん

 こんにちは。
 鉄砲隊は期待以上の迫力で、いい写真も撮れました。
 おもてなし武将隊も、生で見ましたよ。
 いや、見ても嬉しいとかはなかったけど。(^^;

2010-08-18 01:46 | from オオタ | Edit

音に驚く

★しゅうさん

 こんにちは。
 しゅうさんも火縄銃の実演見たことあるんですね。
 そうそう、あれは音がすごい。
 打ち上げ花火の音も心臓に響くけど、火縄銃はそれ以上でした。
 あの音は絶対馬も驚くはず。
 長篠の戦いは、実際はそんなにたくさんの鉄砲隊はいなかったという説が有力みたいですけどね。

2010-08-18 01:49 | from オオタ | Edit

私も足助の秋祭りは何度か行きました~
本当にすごい音ですよね。

輪になって一人ずつ発砲するのですが
子ども達もやるので驚きです。

初めて聞いたときは鼓膜破れるかと思いました。。

2010-08-18 21:51 | from いちこ

足助はよく行くけれど

★いちこさん

 こんにちは。
 いちこさんも足助で鉄砲隊を見たんですか。
 足助といえば足助城もあるし、そういう伝統が残ってるんですね。
 私もチャンスがあったら行ってみたい。
 音の大きさも分かったし、次は大丈夫と思う。
 でも、夜じゃないと、あんな迫力のある写真はもう撮れないだろうなぁ。

2010-08-19 01:39 | from オオタ | Edit

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