徳川美術館ってこういうところねと <前編> - 現身日和 【うつせみびより】

徳川美術館ってこういうところねと <前編>

徳川園1-1

PENTAX K10D+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8



 少し前のことになるけど、徳川美術館へ行ってきた。
 日本庭園の徳川園はこれまで何度か行っていて、このブログにも登場している。正確に言うと、尾張徳川二代藩主の光友の隠居所跡に、徳川園という公園を作り、その中に徳川美術館と、日本庭園の徳川園がある、ということになる。だから、徳川園に行くというとたいていは日本庭園に行くということになるのだけど、美術館でも庭園でもないゾーンがあって、その部分も徳川園であり、ここだけは無料で入ることができる。上の写真がその場所だ。
 徳川美術館はまだ一度も行ったことがなくて、一回は行っておかないといけないと思っていた。特に何か目的やきっかけがあったわけでもなく、たまたまそんな気分だったので行ってきた。
 このときはまだ3月ということで、「尾張徳川家の雛まつり」という特別展示をやっていた。たぶん、毎年この時期に行われているのだろう。尾張徳川家に伝わるひな飾りが展示される。

徳川園1-2

 徳川美術館を作ったのは、尾張徳川家19代当主の徳川義親(とくがわよしちか)という人物だ。
 設立は昭和10年で、私立の美術館では草分け的な存在として知られている。
 本部である財団法人徳川黎明会は、東京の目白にある。一度、門の前まで行ったことがある。閑静な目白の住宅街の中でもひときわ静けさを漂わせた雰囲気を放っていた。何故名古屋ではなく東京にあるのだろう。
 私立の美術館というと、館主が集めたコレクションを展示するのが一般的だけど、徳川美術館は尾張徳川家に伝わるものが展示物となっているという点で珍しい。道具類や、武具、美術品、資料など、国宝や重文も多数所蔵している。
 一番よく知られているのは、日本に現存する最古の源氏物語絵巻で、これは国宝指定となっている。残念ながら一般公開は一年のうちの限られた時期で、普段は複製品が展示されている。かなり精巧に作られているそうだけど、やはり本物と複製ではありがたみが違う。
 美術品を目当てに行くと、なんだこれという感じで肩すかしを食うことになる。書や絵画などもあるにはあるものの、道具類がメインとなるので、そのあたりに興味がないとあまり楽しめないかもしれない。
 雛人形も確かに立派ではあるけど、思ったほど古いものではなくて、個人的には江戸時代くらい昔のものを見たかった。
 館内は写真撮影を禁止しているので、中の写真はない。日本の美術館や博物館はほとんどが写真を撮らせてくれないから面白くない。
 一通り見て満足したというか納得した。なるほど、こういうところだったのか、と。二度、三度と行きたいところではない。ただ、現物の源氏物語絵巻だけは見てみたいと思う。

徳川園1-3

 園内は市民の憩いの場ともなっている。
 徳川園ショップ葵では、おみやげもののお菓子や徳川グッズなどが売られている。便せんとか絵はがきとか筆ペンとか、いろいろ欲しいものはあったけど、やめておいた。その場のノリで買うと後から後悔する。観光地のみやげもののようなものだ。人にあげるちょっとしたプレゼントなどにはよさそうだ。機会があれば、そのときあらためて買いに行こう。

徳川園1-4

 日本庭園の徳川園にも入った。
 着物姿の写真撮影をしているところで、遠くから便乗撮影させてもらった。
 さほど大がかりな撮影というわけでもなく、かといって素人でもない。衣装も本格的なものだった。雑誌の撮影か何かだろうか。

徳川園1-5

 徳川園の情景にとても合っているといえば合ってるし、ものすごく不自然と言えば不自然だ。時代劇の撮影で女優さんが演じているようにも見えるし、想像力を働かせればタイムトリップしたようでもある。

徳川園1-12

 バックがいいと写真を撮りたくなるのはプロも一般人も同じだ。ここでは庭園そのものを撮るよりも、こうやって記念撮影をしているシーンをよく目にする。

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 コイのエサをやるおじさん。
 係の人のようでもあるし、好きでやっている観光客のようでもある。いずれにしても、状況にマッチしたキャスティングだ。何の違和感もない。

徳川園1-7

 園内にはソメイヨシノはなく、梅も冬牡丹も終わっていて、今の時期はあまり撮るものがない。ここは冬場から春先にかけてと、紅葉の時期がいい。
 それ以外の季節はあまり見所がないからリピーターを獲得できないのではないかと思うけど、私のようになんとなく何度も行ってしまう人もけっこういるのかもしれない。
 水風景を撮るなら夏場でも面白い。

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 庭園は戦後に造られた新しいもので、歴史のある回遊庭園とかではない。それでもけっこうな本格派で、自然の風景に近いものが再現されている。全般的に見て、雰囲気は悪くない。

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 木の舟は岸辺に浮かべているだけだろう。池は浅いから人が乗って漕ぐことはできなさそうだ。
 舟に乗れるとなれば、観光としてはなかなか面白いと思うけど、どうだろう。
 商売気を出すなら、衣装レンタルや記念撮影のサービスをするなんて手もある。

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 柳が池に映り込んで、グリーンのグラデーションを作った。この色は春というよりも初夏を思わせる。

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 人を見るとエサをもらえると思ったコイたちが寄ってきた。しばらく待った後、こいつはくれなと分かると、そそくさと離れていった。金の切れ目が縁の切れ目、エサをくれないやつはコイにとってはただの役立たずだ。

徳川園1-13

 徳川園前半はここまで。後編に続く。

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