春と冬が半々の海上の森水風景 <第二回> - 現身日和 【うつせみびより】

春と冬が半々の海上の森水風景 <第二回>

海上水風景-1

PENTAX K10D+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 / TAMRON SP 90mm f2.8



 春の海上の森第二回は、水風景編ということでお送りします。
 3月終盤の森の中は、春らしくもあり、まだ冬でもあるという、半々の状態にある。日差しには春の柔らかさを感じ、色はまだ冬の茶色が支配している。そんな風景の中で、咲き始めた花々によって少しずつ色が戻ってきている。森が総天然色を取り戻すのは5月になってからだ。

海上水風景-2

 水の流れと水紋と光と影。
 そこに冬の寒々しさはなく、優しい温もりさえ感じられる。手で触れてみればまだまだ水は冷たいけれど。

海上水風景-3

 水の流れの中に芽吹きを見つけた。小さな春がここにもある。

海上水風景-4

 池に映るのは、葉を落としきった白い枝の姿。ここはまだ冬の続きをやっている。春はまだ完全には深まっていないことを知る。

海上水風景-5

 湿地帯の中に小さな池がある。この時期はまだ透明度が高い。夏になると腐食した植物が沈んで淀んだり、いろんなものが水に浮いたりして、もっと汚れた感じになる。

海上水風景-6

 清らかな水の流れの中で、少し大きめの石に引っかかった枯れ葉と緑の葉。冬がまだ粘ってしがみついているのを、春が押しのけようとする姿に見えた。

海上水風景-7

 木の枝と葉が水に濃い影を落とす。その合間に光が当たって、水面をきらめかせた。キラキラは生き物のように踊り続けて止まらない。

海上水風景-8

 海上の森大正池から流れ落ちる水の水量がすごく増えていて、少し驚く。この砂防ダムは、冬の間水を抜いて川になり、春になると水をためて池になる。

海上水風景-9

 満々と水をたたえた海上の森大正池。
 四季を通じて通っていると、この風景は森の春を感じさせる。

海上水風景-10

 大正池は、光の当たり具合と風によって様々な色と表情を見せてくれる。ここを撮るのが海上の森での大きな楽しみとなっている。これまでもたくさん撮ってきたけど、こんな色が撮れたのは初めてだ。

海上水風景-11

 人の都合で水をためられたり抜かれたりする中で、植物たちはその状況に応じて命を繋ごうとする。立ち枯れた木に付着した種が芽吹いて、そこから育ってきている。ちょうど接ぎ木のようなものだ。このまま育って成長できるのかどうか。

海上水風景-12

 影が生み出す水の青と水紋。

海上水風景-13

 この日は風が強くて、水鏡の風景は撮れなかった。その代わり、風が作るさざ波が水面を滑っていく様を撮ることができた。こういう変化も面白い。

海上水風景-14

 木々の間から光が漏れて、暗い水面にスポットライトを当てた。

 水面の映り込みは秋の紅葉の時期が一番だけど、それぞれの季節の魅力もある。今回は篠田池まで行けなくて少し残念だった。夏になればあちらはたくさんのトンボが飛ぶようになって楽しみが増える。大正池も、これから緑が戻って、また違った色を見せてくれる。これからもいろいろな水風景を撮っていきたい。
 春の海上の森シリーズはもう少し続きます。

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