カナダ料理を見つけられなかったサンデー - 現身日和 【うつせみびより】

カナダ料理を見つけられなかったサンデー

カナダ風のつもり料理

PENTAX K10D+TAMRON 28-75mm f2.8



 バンクーバーオリンピック開催記念として、今週はカナダ料理を作った。というか、作るつもりだった。しかし、調べてみるとカナダ料理というのはあるようでないということが判明して、軌道修正を余儀なくされることになった。何故カナダ料理はないかというと、それはカナダの歴史に関係がある。
 教科書でカナダについてどれくらい出てきたのか、ほとんど覚えていない。有名なカナダ人を三人挙げろと言われてもすぐに解答できないし、カナダで起こった重大な歴史的事件といっても何も思いつかない。日本人はカナダという国に対してどれくらいの基礎知識を持っているのだろう。知っているようでよく知らないという人が多いんじゃないだろうか。
 ずっと歴史をさかのぼれば、今から4万年ほど前の氷河期に、シベリアあたりから移動してきたインディアンが住みついたのが始まりと言われている。その頃はまだベーリング海峡が陸続きだったらしいのだけど、それにしてもものすごい移動距離だ。渡り鳥でもあるまいし、どうしてそんな長距離を移動しようと思ったのだろう。冒険心や好奇心からか、何か必要に迫られる事情があったというのか。
 カナダは北米大陸の北部から東部にかけての地域で、いわゆる新大陸だ。アメリカ大陸を発見したとされるコロンブスが南アメリカ北部に到達したのが1498年で、1502年に中央アメリカまで行っている。日本でいうと、戦国時代の初期だ。
 北米大陸はというと、1000年くらいには北欧のヴァイキングたちが東部のニューファンドランド島から上陸したあと南下して、しばらく住んでいたそうだ。
 正式な発見となるとそれは西欧から見たものとなるわけだけど、イギリスのヘンリー7世に派遣されたイタリア人探検家のジョン・カボットということになる。1497年のことだ。
 1534年にはフランス国王フランソワ1世の命を受けたジャック・カルティエが、プリンス・エドワード島やセントローレンス河口を発見した。
 その後カナダはイギリスとフランスによる長い植民地時代が続くことになる。その間もめ事などもいろいろあり、最後は戦争でイギリスが勝って、イギリス領となった。それで公用語が英語とフランス語の二ヶ国語になっている。
 更にカナダは移民を大らかに受け入れ続け、結果的に非常に多彩な人種が暮らす国となった。イギリス系、フランス系、先住民以外が全人口の5分の2なんだそうだ。人種のモザイクという言われ方もする。
 カナダの本質は何かと訊ねると、多くのカナダ人は多様性と答えるかもしれない。ただ、アメリカとはいろいろな部分で違っているように思える。人種差別が問題になっているという話もあまり聞かない。
 同じ大陸を共有する隣同士ながらアメリカに併合されなかったのは、当時はまだイギリスに力があったからだ。イギリスの後ろ盾で独立して、カナダはアメリカに飲み込まれることを拒んだ。カナダ人はアメリカのことをあまりよく思っていないという話も聞く。
 そんなわけで、伝統的なカナダ料理というものはほとんどないとされている。インディアンやエスキモーが食べていた料理が伝統的なカナダ料理というわけではない。イギリスとフランスが融合しつつ、多彩な民族や人種を受け入れたことで料理も多くの影響を受けてきた。それをカナダ料理として一つに体系化しようとはしなかったあたりが日本との国民性の違いを感じる。
 もちろん、アメリカからもファーストフードなどたくさんの料理は入ってきているし、中国からの移民も多いから中華もカナダでは一般的なものになっている。日本料理も普通に食べられるという。家庭料理もレストランも、料理は美味しくて、旅行へ行って食事に困ることはないという。
 地域ごとの特色はあるだろうし、海に近ければ海産物を多く食べ、内陸なら山のものを食べるというのは日本でも他の国でも同じだろう。
 カナダを代表する料理は何かという問いに答えるのも難しい。いろいろ調べてはみたけど、これといった具体的な料理名は見つけられなかった。ピエロギ、もしくはペローギと呼ばれる料理もカナダオリジナルのものではなくて、世界のいろいろなところでアレンジされて食べられているものだ。特産物というと、国旗にもなっているメープルシロップなどだろうか。それもあまり料理に使うものではない。
 そんなわけで、カナダ料理を作ろうとして困ってしまったわけだけど、せっかくカナダについて少し勉強したことだし、バンクーバーオリンピックがなければカナダ料理を作ろうとも思わなかっただろうから、とりあえずそれっぽいものを想像して作ってみることにした。それが上の写真の3品だ。たぶん、全然カナダっぽくはないと思う。

 カナダというとサーモンというイメージがあった。実際、よく食べられているらしい。
 カナダらしいソースとか調味料もよく分からなかったので、味付けなどは自分の好みを優先した。
 サーモンに白ワイン、塩、コショウを振って、魚焼きグリルでホイル焼きする。
 ソースは、オリーブオイル、白ワイン、マヨネーズ、マスタード、コンソメ、塩、コショウ、砂糖、トマトの刻みをひと煮立ちさせて作った。
 付け合わせのブロッコリーはカナダで食べられているのかどうか。

 右側がピエロギとかいうものだ。
 基本はジャガイモをつぶして、チーズなどをあわせつつ、ギョーザの皮みたいなもので包む料理らしい。そんなイメージで自分なりにアレンジしてみた。
 ジャガイモをレンジで加熱してつぶして、刻みタマネギ、ツナ缶、チーズ、卵、塩、コショウ、コンソメをよく混ぜてこねてタネを作る。
 それをギョーザの皮で包んで焼く。途中で水を入れてフタをして蒸し焼きにするのは普通のギョーザと同じ。水ギョーザ風にしてもよかったかもしれない。
 ソースは、オリーブオイル、白ワイン、バルサミコ酢、しょう油、ソース、塩、コショウ、砂糖をひと煮立ちさせる。
 ジャガイモギョーザは当たり前のように美味しかったからオススメしたい。これが今回一番の収穫だった。

 奥はシチューというかホワイトクリームスープだ。
 特に変わったことはしてなくて、魚介類ということでホタテを入れた。他の具材としては、ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、ベーコン、鶏肉を使っている。
 寒い国だし、スープ類はよく食べられているに違いない。これもカナダ料理と言って言えなくはない。

 カナディアン再現度はかなり低いにしても、カナダに少しだけ近づけたような気がして、今回の試みは無駄ではなかったと思う。
 バンクーバーオリンピックも残り少なくなった。メダルの可能性としては最後のフィギュアくらいだろうか。
 今回もまた、小林さんの解説でカーリングを楽しんでいる。ここはカマーランドですねという解説を聞くたびに、KABA.ちゃんやおすぎとピーコたちが白い砂浜を女の子走りで楽しそうに駆け回っている映像が目に浮かぶ。ここにはないけど世界のどこかにあるかもしれないカマーランド。それが実は、手前のストーンを避けて回り込むように投げる投法、カムアラウンドだったと知ったとき、夢の国カマーランドは儚く夢と消えた。
 そのことを前回のオリンピックでも指摘されたであろう小林さんだけど、今回も4年前と変わらずカマーランドと言っているように私には聞こえる。やや興奮気味に、ナイスショット! と嬉しそうに連発している小林さん。
 私の希望としては、なんとか日本に準決勝に進んでもらって、もう一度イギリスと対戦するのを見たい。スキップのエバ・ミュアヘッドが可愛いから。19歳の若き司令塔は、世界トップクラスの技術でも魅了してくれる。

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