小さいようで大きい中望遠域の15mm - 現身日和 【うつせみびより】

小さいようで大きい中望遠域の15mm

ご近所散歩-1

PENTAX K10D+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8



 ずっと欲しいと思っていたPENTAXの55-300mmを買って、それ一本をつけて近所に散歩に出かけた。
 これまで望遠ズームはTAMRONの70-300mmを使ってきて、ほぼ不満のない性能で活躍してくれていたのだけど、やはりつけっぱなしでは広角側が入らないことがあって、もどかしい思いが少なからずあった。PENTAXの望遠ズームは、描写より何より広角側55mmという一点に存在価値を見いだすことができる。今後のメインレンズはこれで決まりだ。ほとんどのシーンはこのレンズでまかなえる。
 もっと高倍率の18-200mmとか28-300mmなども使ったことはあるけど、どうもしっくりこなかった。あれは広角に望遠を追加したもので望遠レンズではない。実質的にも200mmとか300mmとかはない。私には望遠ズームの方が合っている。
 実際に使ってみると、55mmは使い勝手がいい。Takumarレンズで50mmの単焦点を使ってきたから、その感覚だ。スナップだけでなく、風景にも使える。横で入りきらないときは縦撮りをすると、ほぼ不満はなくなる。
 望遠ズームを基本として、どうしても広角を撮りたいときだけレンズ交換するというスタイルの方がチャンスを逃すことは少ない。望遠が必要なときはとっさのチャンスのときが多くて、たとえば、目の前にパッと鳥が現れたときなど、広角レンズでは撮れず、レンズを交換している時間的な余裕はない。道の反対側にカップルが通ったときなどもそうだ。望遠では入りきらない場合でも、まったく撮れないわけではない。そんなときのことを考えても、広角側が55mmというのは可能性を広げてくれる。
 描写性能としては、大きな違いは感じられない。TAMRONも基本性能は高い。
 TAMRONは強い光を撮ると盛大にパープルの偽色が出たから、あれが少ないとありがたい。
 色味は少し違う。暖色系のTAMRONに対して、SIGMAほど寒色系ではなく、ニュートラルだ。
 マクロ性能はTAMRONが断然上で、180-300mmの範囲に限定されるものの1:2の大写しができるから、簡易マクロレンズとしても使えた。PENTAXは寄れないし、倍率も低い。ここがこのレンズの一番惜しいところで、マクロ性能が高ければ文句なしだった。
 とりあえずしばらく使ってみて、よさそうなら完全に切り替えることになる。

ご近所散歩-2

 昔よく通った道を歩いてみる。もう何年も歩いてなくて、風景も変わったのか変わってないのか、判断がつかない。
 懐かしいという感情ではなく、なんとなく複雑な気分もする。昔を振り返りたくないような。流れた月日の多さにたじろいでしまいそうで、過去を直視したくない。

ご近所散歩-3

 歳月とか、風化とか、老朽化とか、廃屋とか、自分の中で少しテーマが見えかけている。
 写真というのは今の一瞬を写すものだけど、そこに時間の経過というものを写し取れるものだとも思う。
 私たちは昔撮られた古びた写真に懐かしさやノスタルジーのようなものを感じる。それとよく似た感覚を、今撮った写真から感じることもできるのではないか。
 人の中には、未来から今を見て切ない予感を抱くという能力がある。やがて失われる予感というのは、何においてもつきまとう感覚だ。だから、写真の中に過去と現在と未来の3つの時間軸を写しとめることができるはずだ。

ご近所散歩-4

 住宅街の中に畑がある。自分のところで食べる分にしては多く、売り物にするには少ない。
 大根、長ネギと、アブラナの花。暖かいところではもう菜の花が満開になっていることだろう。まだ冬のつもりでいると、もう春はすっかり始まっている。

ご近所散歩-5

 もう何十年続いているのだろう。ここは昔から本当に変わっていない。街の文具屋が儲かる商売とは思えないけど、こういう店も必要だ。
 スーパーでも百貨店でも100円ショップでも文房具は買えるけど、あとになって思い出に残るのはこういう街の個人商店だ。

ご近所散歩-6

 一時期、カラーランドセルが大流行したことがあった。みんないろんな色のランドセルを背負ってたけど、最近はまた赤・黒が主流に戻っている。
 昔はカラーランドセルなんて欲しいどうこうより思いもしなかった。時代が変わって、いろんな色があるならそれぞれ好きな色を選んでいいと思う。カラフルでかわいいし、集団登下校しているカラーランドセル軍団の小学生を撮ってみたい。

ご近所散歩-7

 面白い。誰が最初に思いついて始めたのだろう。
 クリーニングをあえてドライブスルーにする必要はないけど、ドライブスルーで済ませられるならそれは全然悪くない。
 これはけっこういいアイディアだ。あちこちにできているんだろうか。

ご近所散歩-8

 大森橋から河原を見下ろす。
 雨上がりの写真を撮ったのと同じあたりだ。光によって写真はずいぶん違ったものになる。

ご近所散歩-9

 名駅のビル群。この場所からの角度だとテレビ塔が見えない。もっと左側か。
 撮るなら矢田川大橋の方が障害物が少なくていい。人目さえ気にしなければ、三脚を立てて夜景も撮れる。

ご近所散歩-10

 わりと大きめな桜の木。毎年、車で前を通りすぎるだけで、今まで一度も撮ったことがない。今年は歩いて撮りに行こう。
 道路の反対側では、ユキヤナギとレンギョウの白黄色の競演も見ることができる。

ご近所散歩-11

 千代田街道の歩道橋の上から。
 まぶしい西日が道路を染める。

ご近所散歩-12

 何かの電波塔か何かか。
 DAブルーが気持ちいい。
 私がPENTAX好きなのは、青空の青が一番自分の感覚に合っているからだ。私のイメージする青は、CanonでもNikonでもMINOLTAでもOLYMPUSでもSONYでもFUJIFILMでもなく、PENTAXの青だ。かつてのKodackの青に近い。

ご近所散歩-13

 枯れたエノコログサが夕陽を浴びて、黄金色に輝いていた。
 エノコログサは一般的には何の役にも立たないただの雑草だけど、写真を撮る人間にとってはけっこうフォトジェニックな草だ。特に逆光によく映える。

ご近所散歩-14

 瀬戸電を撮りに行ったわけではなくて、瀬戸電が通ったから撮っただけ。行為としては同じでも、自分の中では違うと思っている。どっちにしても、客観的に見たら電車の人だ。

ご近所散歩-15

 線路も西日に照らされ輝く。曲線が美しい。
 ここを超えれば雨池で、一応の目的は雨池でミコアイサを撮るというものだった。
 その様子はまた次回ということにしたい。

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