日本三大砂丘の一つが浜松にあるとは知らなかった <第1回> - 現身日和 【うつせみびより】

日本三大砂丘の一つが浜松にあるとは知らなかった <第1回>

中田島砂丘全景




 日本三大砂丘の一つが静岡県の浜松市にあるということを知ったのは、つい先日のことだった。隣の愛知県に長く暮らしていながら、ただの一度もそんな話を耳にしたことはなかった。中田島砂丘(なかたじまさきゅう)というのだけど、みなさんはご存じだろうか。
 三大砂丘のもう二つはといえば、一つは言わずと知れた鳥取砂丘で、もう一つは千葉県の九十九里浜なんだそうだ。九十九里浜が砂丘だったというのも知らなかった。鹿児島の吹上浜も三大砂丘の一つに数えることがあるとか。
 鳥取砂丘は一度見てみたいと思っていたけど何しろ遠くてそう簡単に行ける場所じゃないからあきらめていた。けど、浜松となれば話は違う。行こうと思えば昼過ぎに起きて支度を始めても行ける距離だ。
 そんなわけで、1月の終わりに行ってきた。焼津大井川鐵道なども行ってきたので、そのあたりはあたらめて紹介したいと思う。
 写真から砂丘らしさを感じてもらえるといいけど、砂丘っぽく撮るのは難しいと感じた。砂丘は読んで字の如く砂の丘だ。起伏があるから砂丘と呼ばれるわけだけど、その起伏は思ったほどではなかった。砂丘と砂漠は違う。砂の惑星みたいなイメージで撮れるといいなと考えていたけど、あまりそんな感じにはならなかった。
 1月の寒い時期の夕方ということで訪れている人は少なかった。泳げるような海ではないにしても、春夏は大勢の人がやってくる観光地なのだろうか。



中田島砂丘足跡

 砂浜のうねり具合はこんな感じ。やはり普通の砂浜とはだいぶ様子が違っている。どうしてこんな地形になるのか、仕組みはよく分からない。そばを流れている天竜川や馬込川が上流から土砂を運んでくることが要因なのだろうけど、砂丘になる可能性の低さを考えると、風や地形といった特殊な仕組みがあるのだろう。
 中田島砂丘の全体は相当な広さがある。縦に600メートル、左右は米津の浜まで入れると4キロもある。砂地を端から端まで歩こうと思ったらけっこう大変だ。ただ、砂丘っぽいところは一部分なので、イメージしたよりも狭く感じられた。見渡す限りの砂丘風景といったものではなかった。
 砂地は柔らかくて深い。砂場の砂のようで、足が取られてすごく歩きづらい。トレーニングにはよさそうだ。



中田島砂丘風紋

 中田島砂丘名物の一つ、風紋。
 吹きつける遠州のからっ風によって作り出される砂浜の模様は、枯山水の庭園のように美しい。
 条件によって美しい模様ができる季節があるようで、春がいいとどこかに書いてあった。
 昼間は観光客の足跡で荒れてしまうから、強い風が吹いた翌日の早朝が条件としてはいいんじゃないかと思う。海は南向きで開けているから、朝日も夕陽も見られる。
 それにしても風が強い。猛烈といっていいほど吹いている。冬場はかなり寒さを覚悟していった方がいいと思う。



中田島砂丘起伏

 一番高い山になっているあたり。ちょっと砂漠っぽいじゃないかと思う。エジプトに沈む夕陽みたいに見えなくもない。
「月の沙漠」という歌があったけど、月と砂丘というのは絵になるんじゃないだろうか。周りに明かりが少ない分、星撮りもよさそうだけど、風対策が必要になりそうだ。



中田島砂丘波打ち際

 砂丘自体はあまり撮りどころがなくて、わりと早い段階で海辺まで出てしまった。せっかく砂丘に来て砂丘を撮らずに海ばかり撮っていてはもったいないだろうとは思いつつ、海の方が変化があって撮るのが楽しいから仕方ない。
 障害物や人工物がほとんどない自然のままの海を見たのは久しぶりだ。水平線がずっと見えて気持ちがいい。砂丘だけでなく、遠州灘の海も魅力的だった。



中田島砂丘米津の浜

 西野方角に広がる米津の浜に目をやると、いきなり風景が一変する。冬の日本海みたいだ。



中田島砂丘夕焼け

 この日は夕方から雲が出てきて、きれいな夕焼けは見られなかった。それでも、淡い焼け色にもよさはある。優しい海の夕焼け風景だ。



中田島砂丘浜辺のオレンジ

 波が引いたあとを夕陽が淡いオレンジに染める。
 寄せては返す波の音がいつ果てるともなく響き続ける。



中田島砂丘千鳥

 波打ち際をちょこまかと走り回る水鳥たち。
 シロチドリとかハマシギとか、そのへんのやつだろうと思う。



中田島砂丘カワウ

 夕焼け空をいくのは、カモメかウミネコか。
 強い風に少し流されつつ、どこへともなく飛び去っていった。



中田島砂丘波消しブロック

 少し沖合に積まれた波消しブロック。
 そこにとまって焼ける空を仰ぎ見ていた鵜たち。海にいてもカワウだろうと思うけど、もしかしたらウミウだったかもしれない。



中田島砂丘夕景

 ときどき雲が薄くなって、光が差した。このまま晴れて欲しいと願ったけど、また厚い雲に隠れて太陽は見えなくなった。
 私にとって非日常である海は、いつまでも見ていたいと思わせる。



中田島砂丘流木

 枯れ木のオブジェ。



中田島砂丘夕陽

 太陽が水平線に沈む前、わずかに赤い光を放った。
 このあとまた雲に覆われて、光が戻ることはなかった。海も浜辺も、みるみる暗くなっていった。



中田島砂丘夕暮れ

 犬の散歩に来ていたおふたりさんも帰っていった。
 私も帰る時間となった。

 中田島砂丘はいいところだったと思う <第2回>

 追記。
 2016年8月に再訪。
 浜松名物のひとつとして中田島砂丘をおすすめしたい <1>

【アクセス】
 ・JR東海道本線「浜松駅」から通鉄バス「中田島」行きに乗って「中田島砂丘」下車(約15分)。徒歩約1分。
 ・無料駐車場あり(遠州灘海浜公園)
 
 浜松市公式webサイト
 浜松・浜名湖観光情報webサイト
 

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