美浜の町並みを撮りながら久々子湖まで歩く <第四回> - 現身日和 【うつせみびより】

美浜の町並みを撮りながら久々子湖まで歩く <第四回>

美浜3-1

PENTAX K10D+DA 16-45mm f4



 今日も昨日の続きで、美浜町を歩く。このあたりは左が久々子湖、右が海という水に挟まれた細長い土地で、道路沿いには民家や旅館などが並んでいる。
 前方に見えている小高い山は岳山で、標高193メートルある。地図を見ると登山道もあるようだから、登れば眼下に湖と海を見渡せるのかもしれない。
 美浜駅からこんなところまで好きこのんで歩いてくる人はそう多くないと思うけど、浜辺を歩いたり写真を撮ったりしていたら、かれこれ2時間経っていた。遊覧船乗り場の三方五湖レークセンターは、もう近い。もう船に乗る時間はなかったけど、とりあえずそこまで歩いていってみることにする。
 バス停を見つけて時刻表を見ると、美浜町行きのコミュニティバスの時間まで30分ほどだったので、帰りはレークセンター前からバスに乗っていくことにした。本数が少ない中、このタイミングは運がよかった。

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 畳屋さんがあって、ちょっと中をのぞいてみたら、向こうの窓から青い海が見えた。
 畳と海という組み合わせはやや違和感があるけど、毎日海を見ながら仕事をするというのはどんな気持ちなんだろうと考えた。
 潮風というのは、畳にとってもあまりいい環境とは言えないだろうけど。

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 けっこう古そうな蔵が建っている。さほど傷んでいるようでもないし、今でも使われているものなのだろう。
 このあたりの建築様式の特徴として、細い板を縦に貼り合わせた家が多い。昔からの伝統なのか、潮風に対抗するためのものなんだろうか。

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 下水道の蓋が、カエルの絵。

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 水無月神社というのがあった。
 海と湖の町だから、水に関係した神様なんだろうけど、中に入っていないので詳しいことは分からない。
 水無月といえば6月で、今の7月前後に当たる。水無月の由来はいろいろな説があって、定説はない。雨とか田んぼとかに関係がありそうだけど、そもそも水無月神社という名前の神社を初めて見た。わりと珍しいんじゃないかと思うけどどうだろう。

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 海と久々子湖は水路でつながっていて、ちょっとしたボートくらいなら楽に行き来できる。
 ちょうど海からボートがやって来た。水辺に大きな松があって、手こぎの舟なら風情のある光景になるところだ。

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 ボートは久々子湖の向こうに進んでいった。
 湖の様子は、こんな感じだ。すごく広いわけでもなく、小さな湖でもない。

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 三方五湖は、富士五湖に比べると圧倒的に知名度が低い。5つの湖を全部言えるのは、福井県民くらいのものだろう。私も、行ってみるまで三方湖しか知らなかった。
 残りの4つは、水月湖(すいげつこ)、菅湖(すがこ)、日向湖(ひるがこ)と、写真の久々子湖(くぐしこ)だ。
 湖はすべてつながっているから、実際には五湖とは言い難い。人口水路でつなげた久々子湖と日向湖はともかく、水月湖、菅湖、三方湖は、最初からつながっている。実質的には三方三湖だ。
 ただし、それぞれの湖は海水の流入量などで塩分濃度が違っていて、水質や環境にも特徴があるから、やっぱり五湖だといえばそうなのだろう。
 私は結局、ちゃんと見たのは久々子湖だけだった。三方五湖を見たとは言えない。
 ここは車で行かないとどうしようもないところだというのを思い知った。

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 崖に穴を開けて、小さな祠にお地蔵さんを祀っている。
 生活に密着した素朴な信仰が今も受け継がれている。

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 昭和っぽさを感じた一角。
 飾りの入ったすりガラスがアルミサッシに組み込まれている。ブロック塀も昔ながらのものだ。

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 どういう名前のものかは知らないけど、船を水に入れたり水から陸にあげるときに使う仕掛けだろう。
 ワイヤーを結んで引っ張るとあがってくる仕組みらしい。

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 三方五湖レークセンターに到着した。遠かった。
 途中、観光客らしき人には一切出会わなかったのに、車はそこそことまっていて、中にも人がいた。やはりみなさん車で遊びに来ているようだった。
 レークセンターは遊覧船乗り場やおみやげ物屋になっている。

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 つながれている赤いのがジェットクルーズのようだ。
 もう少し大きな遊覧船を想像していたら、意外と小さかった。隅田川の水上バスよりも小さい。
 日向湖の水路は狭すぎるので、4つの湖を40分かけて小回りする。久々子湖を縦断したあと、水月湖をぐるりと回って、三方湖と菅湖は入口からちょこっと入るだけだ。乗船料は1,210円。
 ここまで来て満足したので、もう引き返すことにする。午後の2時半を回って、まだこのあと敦賀を巡らなければならなかった。
 時間通りにやって来たコミュニティバスに乗ると、乗客は私の他は地元民のおばあちゃん一人だった。地域バスだけに、駅まで一直線には行かず、集落の奥や役場、病院などを巡りつつ、えらく遠回りして駅まで行くことになった。20分ちょっとかかっただろうか。どんどん奥地に入っていったときは、乗るバスを間違えたかと焦った。

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 美浜駅の駅舎二階からの眺め。
 一面に広がる田んぼの稲刈りはほぼ終わり、遠くに若狭湾の海が見える。
 美浜編でこれで終わりで、次回からは敦賀編となる。
 つづく。

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コメント
非公開コメント

美浜町へようこそ ~3~

地図に「富士五湖」の文字はありませんが「三方五湖」は載っている場合があります。
エッヘン!自慢です。
ま。湖が小さすぎて、個々に名前を書くとゴチャゴチャしてしまうというのもあるのでしょう。
「富士五湖」と言う名称は富士急の社長が名付け親と言うことが知られていますが、「三方五湖」も同じ時期に誰かが名付けたものです。
五湖の形は、治水や土木技術の向上で、いまの水位による湖岸を保っていて、増水すれば五湖ではなくなります。きっと。
減ったら、これまた五湖でなくなります。
なので、寛容な気持ちで「五湖」だとご理解下さい。
遊覧船が小さいのは、浦見川の浅瀬を通るためですね。
ジェット船なのもそれが理由。
で。観光バス一台分の客が乗せられれば、OKみたいな。

ちなみに現在遊覧船は長期休業中です。復活するかもしれませんが、ご利用の際は事前にご確認下さい。

長々と、お邪魔しました。

2017-06-23 00:15 | from ハハハマもん

美浜町トークその3

>ハハハマもんさん

 三方五湖、確かに載ってます。
 マピオンにも載ってます。
 この日は船にも乗れず、高いところから見下ろすこともできず、三方五湖を堪能できなかったのがちょっと心残りでした。
 その分、たっぷり美浜の町を歩くことができて楽しかったです。

 今回お話しさせていただいて、当時の記憶が蘇りました。
 どうもありがとうございます。
 機会があればまた遊びに行きたいと思います。
 青い海がまた見たいけど、冬の日本海も見たいし、撮ってみたい。

2017-06-23 22:26 | from オオタ | Edit

またのお越しをお待ちしています

嵐のような書き込みに、丁寧にお返事頂きありがとうございます。
福井県は中京に入ったり、関西に入ったり、北陸だったり、内股膏薬と言いますか、どっちつかずと言いますか。。。
美浜町は中京とも縁があって、今は見かけませんが、正月のお万歳は越前万歳ではなく三河万歳だったそうです。
近江商人の往来がきっかけだと思っています。
若狭地方は一時期、滋賀県になったくらいですから、越前よりも太平洋側との結びつきが強かったのでしょう。
美浜は観光に限らず宣伝が下手くそなので、調べるとジモティーでも興味深い話が、色々出てきます。

話が変わって、当地には「市姫神社」が二つもありました。
多分、一つの街に二つも市姫さんがあるのはここだけだと思います。
今、裏取りしていますが、それくらい商売が盛んだったのでしょう。
ちなみに一つは正規の市姫さんですが、もう一つは違う神様で、名前だけ市姫神社でした。

えと。敦賀駅、三方駅にもありますが、美浜駅にもレンタサイクルがあります。
電動アシストもあります。次回お越しの際は、ご検討下さい。
東京に長い間居ましたが、都内の方がよく歩きました。
当地のように人とすれ違わず、お店もない道を歩くのは結構苦痛です。

2017-06-24 20:08 | from ハハハマもん

福井はけっこう行ってます

>ハハハマもんさん

 こんにちは。
 こちらこそいろいろ教えていただきありがとうございました。
 お話しできてよかったです。

 福井出身のネットの友人がいたことも、福井行きのきっかけでした。
 越前や東尋坊、三国なんかも行きました。
 福井はやっぱり北陸というイメージですが、西エリアは確かに関西圏に近いんでしょうね。
 テレビのチャンネルとかもそうでしょうか。
 名古屋から敦賀までは意外と近いという印象ですが、福井市内はけっこう遠く感じました。
 福井市街は桜の頃に行ったので、福井城の桜も記憶に残ってます。

 市姫神社は、名古屋近郊にはないように思います。
 関西圏ではわりとあるようですね。
 気比神宮はさすがに立派だと思いました。

 そうそう、レンタサイクルという手もありましたね。
 たまに旅先で利用したりします。
 歩くとその街のスケール感が分かるので、旅先ではなるべく歩くようにしているのですけどね。

2017-06-25 23:48 | from オオタ | Edit

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