モリコロパークで念願のギフチョウに初めまして - 現身日和 【うつせみびより】

モリコロパークで念願のギフチョウに初めまして

モリコロのチョウ-1

PENTAX K10D+TAMRON SP 90mm f28 / TAMRON 75-300mm f4-5.6 Di



 ここのところずっと、寺や歴史ネタが続いて潤いと彩りが不足していたから、今日は二本立ての二本目にチョウの写真を持ってきた。
 ここ3年、4年、ギフチョウを見たいとずっと思っていて、それを実現できずにいた。毎年4月になると海上の森を歩き回って探したけど、あの広大な森で見つけるのは至難の業だった。見られる期間もわずかにひと月くらいということで、半ばあきらめかけていた。
 そんなとき、愛知万博会場跡地のモリコロパークにいるという情報を掴んだ。あんな整備された公園に本当にいるのかと疑ったけど、確かにそこで撮ったというギフチョウの写真がネットに出ていた。考えてみると、もともとは青少年公園だった場所で、あのエリア全部を整備したわけではない。コンセプトも自然との共栄ということだったから、無闇に自然を壊したりしなかった。
 それなら、一度探しに行ってみようということで出向いていって、ついに出会うことができたのだった。

モリコロのチョウ-2

 探し始めて30分ほど経った頃、目の前を1匹のチョウが早いスピードで過ぎていった。
 あ、ギフチョウだ、とすぐに分かった。実物を見たことはなくても、ネットで写真は何度も見ていた。飛び方も、これまで見たことがあるチョウとは明らかに違っていた。羽はやや黄色がかっていて、直線的で速かった。
 ただ、思っていたよりも小さかったのは意外だった。アゲハチョウのやや小型くらいをイメージしていたけど、実際はモンキチョウと同じくらいの大きさだった。
 それを追いかけてあっちへ行き、こっちへ戻していて、最後は逃げられてしまったのだけど、その先の何ヶ所かで見ることなった。
 やはりポイントはエサのミツバツツジで、ある程度行動範囲は決まっているようだ。縄張りもありそうだ。
 なんだかんだで3時間ほどギフチョウを探したり観察して、だいぶ行動パターンが分かった。訪れる場所さえ見つければ、一時的にいなくなってもしばらく待っていれば戻ってくる。だから、ギフチョウの存在を知っている人にとっては特に珍しいチョウでもないのだろう。ただ、街中にいるようなチョウではないから、一般的な知名度は低いと思う。
 モリコロパークでいえば、お花畑の南エリアの雑木林ゾーンにいる。林床花園の中の、春の女神の丘とか、そのあたりだ。

モリコロのチョウ-3

 見たには見たけど、なかなか近くにとまってくれなかったのは残念だった。普通のチョウよりも警戒心が強い。
 たまに体の近くを飛ぶことはあっても、スピードが速くて至近距離から望遠レンズで撮るのはものすごく難しい。近くの花にとまってくれたらよかったけど、今回はそういうチャンスはなかった。
 羽を広げてとまる蛾スタイルで、地面に伏せるようにとまっている時間も長い。アゲハの仲間ではあるけど、アゲハチョウとはかなり違っている印象を受けた。
 1883年(明治16年)に、名和靖という人が岐阜県郡上郡(現在の下呂市)で見つけたことからギフチョウと名づけられた。
 分布は本州の山口から秋田あたりで、東京などでは絶滅したとされている。
 昔から里山にいたチョウで、里山の減少によって数を減らしてきた。
 チョウ好きの間では人気が高くて、春の女神と呼ばれている。ニュースなどで春の風物詩として紹介されることも多い。
 カタクリやミツバツツジの蜜が好物なのだけど、そういう花があれば必ずいるというわけではなく、幼虫のエサとなるカンアオイがないところには生息していない。葉の裏に卵を産み付けて、ふ化した幼虫はその葉を食べて成長する。

モリコロのチョウ-4

 この日、一番接近できたのがこのときだった。
 2、3メートル先の地面にとまっていて、そっと近づいたけど、すぐに飛んで逃げてしまった。
 このチョウをマクロレンズで撮るのは難しそうだ。撮りに行くときは望遠レンズの方が役に立つ。

モリコロのチョウ-5

 チョウや虫の名前調べの季節がまたやって来た。
 昆虫も種類が多くて、調べるのが大変だ。花以上に区別をつけるのが難しい。
 こいつも初めて見る気がする。羽を広げてとまってるから、蛾の仲間か。
 触角の先が太くなっているのが蛾だったか、チョウだったか、そこからまた覚え直さないといけない。

モリコロのチョウ-6

 たまたまだったかもしれないけど、ルリタテハとよく会った。
 さほど珍しいとはいえないまでも、日常的によく見かけるチョウではない。少し森の方に入っていくとけっこういる。

モリコロのチョウ-7

 ルリタテハは一部が成虫で越冬するから、こいつは去年の生き残りだろう。羽がかなりボロボロになっていた。この春に生まれてひと月ほどでここまでにはならないはずだ。
 それでも元気に飛んでいったから安心した。春はまだ始まったばかりだから、長生きして欲しい。

モリコロのチョウ-8

 どういうわけかモンシロチョウを見なくて、キチョウがたくさん飛んでいた。モンシロチョウの方が遅い季節だろうか。モンシロチョウは畑などでよく見かけるチョウだから、キチョウとは分布が違っているのかもしれない。

モリコロのチョウ-9

 飛ぶチョウ撮りはやっぱり難しい。なかなかフレームに収まらないし、収まったと思ってもピンぼけが多い。こんな小さくて素早い被写体に瞬時にピントを合わせるなんてテクニックは持っていない。
 それでも、飛ぶチョウ撮りは毎年のテーマとなっている。今年こそ青空をバックに飛んでいるチョウの写真を撮りたい。

モリコロのチョウ-10

 ここからはオマケ写真。飛びものつながりで、まずはミツバチから。
 ミツバチが集団で姿を消したというニュースがあったけど、その後追跡調査はどうなったんだろう。どんな理由にしろ、決して良い傾向とは思えない。姿を消すといっても、どこへ行くというのか。
 モリコロでもミツバチの姿は少ないように思った。

モリコロのチョウ-11

 ブーンと不気味な音を立てて飛んでいるから恐ろしいハチのように思うけど、クマバチはいたって温厚で、めったに人を刺すことはない。刺されてもたいしたことにはならないという。
 蜜集めに夢中で、こちらのことなど知ったこっちゃないという感じだ。

モリコロのチョウ-12

 チョウだけでなくトンボまで飛ぶ季節になったのか。トンボは6月くらいからというイメージがあるけど、今年は早いんじゃないか。少し気持ちが焦る。

 何はともあれ、念願のギフチョウを見られたことは喜ばしい。もう見たくなったらいつでも会いに行ける。いる場所は分かった。
 機会があれば海上の森でも探して見つけたい。ミツバツツジが咲いているといえば、物見山の方だろうか。
 秋にはもう一つの念願であるアサギマダラも見たい。国蝶であるオオムラサキはどこに行けば見られるのだろう。
 花に続いて虫の季節も始まった。これから暑くなるまでの2ヶ月くらいが森歩きの一番いい時期だ。

スポンサーリンク

関連記事ページ
コメント
非公開コメント

オオタさん はじめまして!

ギフチョウで検索しましたら、貴Blogに行き着きました。
モリコロパークにギフチョウが居るという 貴重な情報を ありがとう御座いました!。
また、時々 訪問させてください v(^^)

2010-04-02 01:12 | from 愉快な仙人 | Edit

今年もギフチョウを

★愉快な仙人さん

 はじめまして。
 訪問とコメントありがとうございます。

 もうすぐギフチョウの季節ですね。
 ぼちぼち遠くから便りが届き始めました。
 愛知はまだもう少しでしょうか。
 海上の森は探す範囲が広すぎるけど、モリコロパークは狭いので、見るだけならたぶん確実に見られると思います。
 雑木林ゾーンのミツバツツジあたりにいます。
 私も今月の半ばくらいに撮りに行きたいと思ってます。
 いろいろ撮るものが増えて楽しい季節になりましたね。

2010-04-03 02:50 | from オオタ | Edit

トラックバック

http://utusemibiyori.com/tb.php/1391-b76bfada