夕方から夜にかけての三井寺手探り参拝 <大津巡り5回> - 現身日和 【うつせみびより】

夕方から夜にかけての三井寺手探り参拝 <大津巡り5回>

三井寺2-1

PENTAX K10D+DA 16-45mm f4



 三井寺第2回は、金堂を過ぎたあとの続きから始めよう。
 向こうに三重の塔が見えてくるけど、まだここからは少し距離がある。焦ってそちらに向かわず、見ておくべき堂がいくつかあるから見逃さないようにしたい。
 昼間なら左手に天狗杉というのが見えたはずだ。このときは暗くてもう見えなかった。

三井寺2-2

 あらためて写真を調べていたら、霊鐘堂らしい堂が写っているものを見つけた。これが霊鐘堂なら、弁慶の引き摺り鐘と弁慶の汁鍋が納められている建物のはずだ。たぶん、そうだと思う。
 ただ、入口は閉まっていたから、たとえ気づいていても鐘は見られなかったんじゃないか。観覧時間はたぶん扉が開いていると思う。
 弁慶の汁鍋は、ちょっとした湯船くらいの大きな鍋で、弁慶がこれを使って鍋料理を食べていたという伝説が残っている。

三井寺2-3

 手前の建物が一切経蔵だと思うのだけど、ちょっと自信がない。
 何しろ暗かったのと、扉がしまっていたので、中を見られないところが多かった。拝観料を払ってないから見られなくても文句は言えない。三井寺はもう一度、昼間に訪れ直さないといけないかもしれない。
 室町時代の建築物で、もともとは山口県の国清寺という寺の経蔵だったものを、毛利輝元の寄進で1602年に移築されたそうだ。
 中には八角輪蔵という教を納める書架が安置されている。それが少し変わった姿をしていて、朝鮮半島との関係も指摘されている。

三井寺2-4

 一切経蔵を過ぎて、三重塔へ向かう途中。少し高台からライトアップされた桜を見下ろす。

三井寺2-5

 たぶん、灌頂堂(かんじょうどう)だと思う。
 この灌頂堂や唐門、三重塔、太子堂、長日護摩堂などがあるエリアを唐院と呼んでいて、三井寺の中では最も重要な場所だそうだ。開祖である智証大師の廟所もある。
 灌頂というのは、密教の儀式のことをいう。
 神聖な場所ということで、このあたりはほとんど中に入ることはできない。建物を遠巻きに眺めるだけだ。昼間もここはそうだと思う。

三井寺2-7

 灌頂堂の左手にあったのが長日護摩堂だろうか。
 灌頂堂の奥に太子堂にあったはずだけど、よく見えなかった。
 勧学院客殿と、光浄院客殿はともに国宝ながら非公開なので見ることはできない。屋根がちらりと見えるだけだ。
 室内は狩野永徳の息子・光信の障壁画などで飾られているらしい。
 太子堂には秘仏の智証大師坐像などもあるそうだけど、三井寺は秘密主義で、あまりいろいろ見せてくれない。国宝指定などは勝手にされただけで自分がしてくれと頼んだわけじゃないと言うだろうけど、国宝というのは国の宝ではなく国民の宝というのが定義だから、もう少し見せて欲しいと思う。

三井寺2-6

 室町時代初期の1392年に建てられた三重塔は、最初奈良の比蘇寺にあったものを、秀吉が伏見城に移築して、1601年に家康がこの地に再移築させた。
 高さは25メートル弱ある。
 木の組み方が複雑精緻で美しい。

三井寺2-8

 三重塔から行くと、唐院の表門である唐院四脚門を裏からくぐることになる。なので、いったん外に出て、表から写真を撮った。
 1624年に建てられたもので、これも重文指定になっている。

三井寺2-9

 ずっと暖色系のライトが続いていて、ここは寒色系のスポットライトだった。こちらの方が桜をきれいに見せる。
 もう村雲橋を渡った先だったか。

三井寺2-10

 三重塔を過ぎると見所はまばらになって、少し間延びする。最後にもう一つの重要スポットである観音寺を目指す。
 十八明神社というのはどこにあったのだろう。気づかないうちに過ぎてしまったのだろうか。

三井寺2-11

 これが観音寺かと思ったら違った。微妙寺というお寺だった。
 三井寺の中には5つの寺があって、その中の一つだ。
 994年に慶祚大阿闍梨が開いた寺というから歴史がある。
 本堂は1776年に再建されたものだそうだ。
 本尊の十一面観世音菩薩は霊験あらたかという評判で、これも重文に指定されている。

三井寺2-12

 やや暗い道が続くも、夜に浮かぶ明かりがきれいで見とれる。写真に撮ると雰囲気が出ないけど、実際はもっといい感じだった。
 この寺は桜はそれほど多くなくて、モミジがたくさん植えられているから、紅葉の名所としての方が有名なのだろう。秋もライトアップをするようだから、そっちの方が人が多そうだ。

三井寺2-13

 明かりに浮かび上がっているのは、水観寺だと思う。
 本尊は薬師瑠璃光如来。
 本堂は1655年に再建されたもののようだ。
 気づいたらあたりは真っ暗になっていた。7時を過ぎて、まだ滋賀県の大津あたりをフラフラ歩いていることに急に不安を感じ始めた。そろそろ帰らないと。

 三井寺2回目は、ここまでとしたい。明日続きの3回目で完結とする。

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