塩尻・松本先走り桜紀行はこれから訪れる人のための先行情報 - 現身日和 【うつせみびより】

塩尻・松本先走り桜紀行はこれから訪れる人のための先行情報

塩尻松本桜-1

PENTAX K10D+DA 16-45mm f4



 花が咲きかけている桜の木は桜や否や。
 その問いは、少女が女であるかないかという問いに似ているかもしれない。
 いずれにしても桜は桜。私たちが松本方面に桜を見に行ったという事実は変わらない。思い出も残った。
 完全に一週間先走ってしまったわけだけど、考えようによっては桜開花の先行情報をお届けできるという言い方もできる。みなさん、長野の桜はまだ早いです。もう少し待った方がいいです。
 まず最初に訪れたのは、塩尻市役所だった。
 といっても、役所に用があったわけではない。そもそも塩尻市民ではない。塩尻市役所にあるしだれ桜を見に行ったのだった。それが上の写真の桜だ。
 おー、これはこれは、なかなか。
 大きさは10メートル近くあって立派だし、左右に広がった枝振りのバランスもいい。
 まだ老木というところまではいってない。推定樹齢は90年ほどだそうだ。なるほど、そんなものだろう。まだまだ長生きして大きくなる。
 長野県東筑摩農学校が、大正13年に現在市役所が建っている場所に移転してきたとき記念に植えた桜らしい(学校は現在、塩尻志学館高校と名前を変えて少し北に移転している)。
 どうして市役所の敷地内にこんな大きな桜が植えられているのだろうと疑問に思っていたけど、このエピソードを知って納得した。

塩尻松本桜-2

 桜のつぼみはあと一歩のところまできていた。惜しい。もうちょっとだった。どこか一輪でも咲いていないかと探したけど、まだ一輪も咲いてはいなかった。
 春先の暖かさで今年は例年より一週間くらい早くなるという予想だったのに、寒の戻りで結局は例年通りとなった。
 見頃は今週末から来週にかけてだろう。長野もこの先は暖かい日が続くようだから、上手くいけば週末ちょうどいい感じになるかもしれない。

塩尻松本桜-3

 満開だったらさぞかしきれいだったろうと思いつつ、ちょっとうらめしい気持ちで見上げる。
 おーい、咲いてこいよと呼びかけても、急に咲いてくるわけもない。

塩尻松本桜-4

 後ろに見えているのが市役所の建物だ。
 順光で撮るとつぼみがかなりピンクがかっていきているのがよく分かる。
 この続きは塩尻の人たちにお任せすることにしよう。駅から歩いて5分くらいだから、近くへ旅行するならついでに寄って見ていくのもいいと思う。
 夜間のライトアップも行われるようだ。

塩尻松本桜-5

 近くの街路樹に見慣れない桜が咲いていた。
 プレートには「南乃桜」と書かれてあったのだけど、そんな品種は聞いたことがない。この花は初めて見る。
 ネットで検索しても出てこないから、この名前は正式のものじゃないのかもしれない。

塩尻松本桜-6

 しだれ桜一本ではなくて、周囲にはソメイヨシノも植えられている。全部が満開になったら、このあたりはさぞかし華やいだ雰囲気になることだろう。
 ここのソメイヨシノは老木が多い。人の手で作られた短命の桜というイメージが強いソメイヨシノだけど、ここまで年輪を重ねてくると自然木としての迫力が出てくる。老俳優のような風格だ。

塩尻松本桜-7

 塩尻から松本へ移動し、更にそこから松電に乗って三溝駅(さみぞえき)に降り立った。
 ここでの目的は、安養寺(あんようじ)というお寺のしだれ桜を見ることだった。
 一部では有名らしいけど、全国区というほどではないだろう。そもそも三溝駅自体がとてもローカルだ。安養寺以外に何があるのか、私は知らない。
 電車や車から大きなしだれ桜が見えるから、近隣の人たちにとっては有名な場所だろう。桜のシーズンには県外からも大勢訪れるようだ。

塩尻松本桜-8

 ここもまだまだこれからだった。だいぶピンクの色は出てきているものの、2日や3日でワッと咲いてくるという感じでもない。今日あたりちらほら咲き始めただろうかといったところだ。
 それにしても、しだれ桜だらけの寺で、全部で20本ほどが植えられている。全部が一斉に満開となった日には、それはもう壮観だろう。写真には収まりきらないに違いない。

塩尻松本桜-9

 浄土真宗本願寺派の諏訪山梓川院安養寺は、武田信玄に寺領を寄進されたという古刹だ。
 石山合戦では信長軍に対抗したという記録があるそうだ。
 三門は古そうだったけど、本堂はけっこう新しい。新しいといえば、ピカピカできたての庫裡が建っていた。

塩尻松本桜-10

 特に目をひく老木が2本あった。途中で幹や枝が切られて痛々しい姿となっているのだけど、そこからまた新しい細い枝を伸ばして、たくさんのつぼみをつけていた。
 樹齢としては300年から500年だそうだけど、その2倍、3倍生きている桜もある。古木ならでは風情というのもあるし、頑張って長生きして欲しい。

塩尻松本桜-11

 こんな時期に訪れるのは我々くらいだろうと思いきや、途中からおじさんたちが加わった。すごくバチバチ撮りまくっていて、気合い負けした。
 ピーク時はどれくらいの人が訪れるのだろう。桜をぐるりと取り囲むくらいの人出なんだろうか。

塩尻松本桜-12

 寺の隣は田んぼで、ちょうど桜が満開になる頃には田んぼに水が張られて、そこに映り込んだ桜を狙うというのが安養寺の定番撮りらしい。
 水田と桜というのも相性のいい取り合わせだ。一本桜でそういうところがいくつかある。

塩尻松本桜-13

 若木も何本かある。若いといっても数十年といったところだろうけど。
 誰がどういうきっかけで、こんなにもしだれ桜ばかりを集めたのかは知らない。ほとんどがしだれだから、よほどしだれ好きだったのだろう。

塩尻松本桜-14

 もうあとちょっとだったのに残念だなぁと言いつつ帰ろうとしていた最後の最後に、わずかに開きかけた花を見つけることができて喜んだ。
 あ、ここ咲いてる、と。
 この小さな贈りものに、気持ちがパッと明るくなった。
 ありがとう、安養寺。いつかきっと、しだれ桜が満開のときに再訪しよう。そのときが必ず来るような予感がしている。

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コメント
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3枚目の写真

脳の血管写真みたいですね

2009-04-07 18:03 | from ただとき | Edit

毛細管現象

★ただときさん

 こんにちは。
 冬場の落葉樹って、ホント、毛細血管みたいですよね。
 見ると毛細管現象って言葉を思い出します。
 h=2Tcosθ /pgrで求めてください。
 って、何の話か、書いてる私も全然分かってない。(^^;

2009-04-08 02:03 | from オオタ | Edit

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