フィルムスキャニングは名駅を超えて伊勢神宮へ - 現身日和 【うつせみびより】

フィルムスキャニングは名駅を超えて伊勢神宮へ

真冬のヘクソカズラ

Canon EOS kiss3+EF28-105mm(f3.5-4.5)+FUJI Venus800/ D2400UF


 私が借りている月極駐車場の溝にヘクソカズラが間借りしている。区切られた駐車スペースが私のものだとしたら、このヘクソカズラも私のものということになるのだろうか。夏には白い可憐な花を咲かせ、秋は黄金色の実をつけていたこいつは、真冬の今も葉と実はしぶとく残り、凍える空気の中でもしっかり生きている。遠い夏を待ちながら。
 この実はツグミやヒヨドリが好きらしいけど、こんなところまでは食べに来ない。どこにでもヘクソカズラはあるから。この後、葉はだんだん枯れ落ち、最後はツルと実だけが残る。
 昔は実をつぶして汁をしもやけやあかぎれに塗っていたそうだ。夏場はその名の通りつぶすと強烈な匂いがするけど、冬の実はそれほどでもないはずだ。だからといって、自らつぶして手にすり込んでみようとは思わない。私はニベアを塗っている。冬場の私はニベア臭いので注意が必要だ。
 これから春になってヘクソカズラはどうなるんだろう。注意して観察し始めたのは去年の夏からだから、春の様子は知らない。このまま自分のものとして温かく見守っていこうと思う。

 今日はヘクソカズラの話じゃなくて、フィルムカメラとスキャナの話を少ししたい。
 これまでフィルムはローソンで現像とプリントをして(500円)、「カメラのキタムラ」でCD-Rにしていた(530円)。でも、毎回1,000円以上かかるのは気に入らなかったので、スキャナを買って自分でCD-R化することにした。画質を求めるなら専用のフィルムスキャナなんだけど、昔のはSCSI接続だし、最近のは高い。1万円以上もしていたら、いつになったら元が取れるか分からない。なのでなるべく安いものとして選んだのが、フラットヘッドのスキャナのCanon CanoScan d2400UFだった。送料をあわせて2,500円。これならフィルム5本で元が取れる。
 光学解像度2400dpi、階調表現力48bit入出力と、スペック的には必要充分だ。デジカメの画素数に換算すると770万画素相当ということになる。

 使ってみた第一印象としては、とにかくやたら時間がかかるというものだった。スイッチオンから写真一枚取り込むのに10分くらいかかる。フィルムをセットして、ホコリが付いてないか確認して、プレビューして、小さい画像を見ながら補正して、ようやく取り込み開始。そしてあとは待つ。更に待つ。ひたすら待つ。待ちくたびれてよそ事を始めて、そろそろ終わったかなと見てみると、まだ80パーセントかよ! ってな具合だ。
 デジカメの画像取り込みの面倒さをコンビニにおにぎりを買いに行く程度だとすると、フィルムのスキャナ取り込みは名鉄バスに乗って名古屋駅まで行ってJR高島屋の「蓬莱軒」でお持ち帰り専用のひつまぶしを買って帰ってくるくらいの面倒さに相当する。こりゃたまらん。トイレでも行ってくるか。
 画質に関しては、解像感が足りないというよりも輪郭のシャープさが足りない。これは多くの人が指摘してるように、フォーカスが甘くてピンぼけのような感じになってしまう。取り込んだままの写真は、寝起きの見栄晴みたいにぼや~んとしてる。もっとシャキッとしようぜ、とひと声かけたくなる。レタッチソフトでシャープを強めにかければ結果的には見られるようになるのだけど、もう少しシャープ感が欲しいところだ。
 このD2400UFにもエラいところはある。それが自動ゴミ&キズ補正機能だ。これはフィルム面のキズやフィルムについたホコリを自動的に取り除いてくれる優れた機能で、とっても効果的なのだ。フィルムはどうしてもホコリを吸い取りやすくてそれが写り込んでしまいがちだけど、これを使えばきれいに取り払ってくれる。こりゃいいや、と思いきや、この機能をONにしたとたん、読み込み時間は更に倍! となり、面倒さの度合いは名古屋駅を超えてお伊勢さんまで赤福を買いに行くくらいに跳ね上がってしまうのだった。なんじゃそりゃー。風呂にも入れそう。

 キタムラなんかのCD-Rとの比較でいえば、同等くらいかなという印象だ。あちらは200万画素でしかないけど、専用のフィルムスキャナを使っているアドバンテージがある。ただ、自分でやれば好みに仕上げられることを考えると、買って損はなかったと思えた。私の場合は、フィルム一本分丸ごとスキャンするわけじゃなく、断想日記プラスワンで使う写真を数枚スキャンするだけだから、多少時間がかかるのはそれほど問題じゃない。逆に言うと、たくさんのフィルムを全部スキャンするならこれは駄目だ。時間と手間がかかりすぎるからオススメできない。素直に店に出すか、専用のフィルムスキャナを買った方がいいと思う。
 ライバル機としては、エプソンのGT-9700FやGT-9300UFがある。こちらの方が画質に関しては評判がいい。読み込み速度も速いらしい。ただし、ゴミ取り機能がないのが残念なところだ。オークション相場もD2400UFと比べると高い(5,000円くらい)。

 ここまで書いてきてふと浮かんだ疑問を自らにぶつけてみる。あえてフィルムで撮る理由って何? と。
 今更それを言うかって感じだけど、確かにその問題は常につきまとう。デジはランニングコストがかからないし、すぐに写真を使えて、画質も同じか上だ。デジのデメリットはほとんどない。フィルムのよさといえば写真の味くらいのものだろう。
 フィルムは趣味だ、という弱い声がする。趣味か。なるほど、そう思えばいいのか。「時効警察」の中でも又来さんが、「趣味がないと結婚も出来なければ、ケツの穴も小さい」と言っていた。私もあえて時効になった事件の捜査を趣味とした霧山を見習ってフィルムで撮ることを趣味としよう。
「上手くいかなくったっていいんじゃない? 趣味なんだからさ。」
 私もこのスタンスでいこうと思う。

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コメント
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何か今日のは読めば読むほどニヤニヤ笑えてきちゃいますが私おかしいのでしょうか。
笑いのツボが人と違うとか?
短気な私としてはスキャナに向かってもっと早く動かんかい!と脅しをいれてしまいそうなのですが(爆)

2006-01-26 18:38 | from spiny

頑張るスキャナを応援します

★spinyさん

 笑いのツボは人それぞれですからね。どこで笑っても大丈夫です。
 でも、一緒にコメディ映画を観に行くのはどうかなぁ(笑)。
 いやいや、私も笑いどころはよく人とはずれるから、案外映画館の中でふたりだけ変なところで笑ってるということになるかも!?

 スキャナはですね、あれは叱っても叩いても速くなりそうにありません。ウンウン、ジージーうなって苦しそうに(?)頑張ってるんで、あまり強くも言えません(笑)。
 むしろ、しっかり、と優しく応援したくなるようなスキャナなのです。まあ、それも最初だけだと思うけど。(^^;

2006-01-27 04:04 | from オオタ | Edit

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