ステンドグラスが作り出す光の中で ~平和公園虹の塔 - 現身日和 【うつせみびより】

ステンドグラスが作り出す光の中で ~平和公園虹の塔

虹の塔の光

Canon EOS D30+EF28-105mm(f3.5-4.5), f4.0, 1/4s(絞り優先)


 千種区にある平和公園の中に「虹の塔」というものがある。何度か離れたところから見たことはあったけど入ったことはなかった。今回初めて近づいて中に入ってみた。そして見上げてみると、そこには七色の光があった。
 まさに虹の塔。不思議な光沢のある光だ。人工的なライトにも見えるけど、実際は色付きのガラスを通した太陽光だそうだ。どういう仕掛けになっていうのかはよく分からない。プリズムがどうとかこうとかで光を反射させているらしい。
 虹の塔、英語でいえばレインボウタワー。しかし、そんな大げさなものではなく、高さ21メートルほどの細長い塔状の建物でしかない。内部もこの光の空間がしかなくて、せいぜい2畳くらいだろう。四方吹き抜けだし、こっそりここで暮らすのは無理がある。一応寝ころべるから夏場はいいかもしれないけど、冬場は厳しい。
 なんでも春分と秋分の正午には太陽が塔の真上に来て、虹の光が足下まで降りてくるように設計されているという。それは面白そうだからぜひ見てみたいところだけど、こんな狭い中に何人入れるというんだろうか。100人入ってもダイジョーブ、とイナバ物置のような感じでみんな和気あいあいとなるのかどうか。実際は20人も入れば満員電車のようになってしまうような気がする。そのときは両手は見える位置に挙げてあらぬ疑いをかけられないように気をつけねばと思う。そういう目的で秋分の日の正午にあわせてここを訪れる人はいないだろうけど(だいいち、若い女子がいるとも思えない)。

 虹は七色だと私たちは教えられた。でも、欧米では6色と教えてるそうだ。コケコッコーがクックドゥードゥルドゥと聞こえるだけじゃなく、虹の色までそんなことを言ってるのか。耳と目の作りが日本人と欧米人とでは違うんだろうか? 確かに赤、橙、黄、緑までははっきりしてるけど、ここから青、藍、紫と区分するのは多少無理があるかもしれないとは思う。ただ、やっぱり虹は7色にしようよと言いたい。6色ではなんとなく収まりが悪いではないか。7の方が数字的にもバランスがいいし。欧米でも7は好きなはずだ。虹が6色なんて言われると、七並べが六並べに変わってしまったような居心地の悪さを感じる。
 虹の7色の覚え方はいろんなところでいろんな人が考えている。「青木見合いする」とか、「あたいキミを愛してる」とか面白い。ちょっと紫の扱いに無理があるけど。
 赤橙黄緑青藍紫、私は逆から、試合見終わり三木谷赤面と覚えよう。

 若い頃はステンドグラスなんかにはちっとも興味がなかった。ただの色付きガラスを見て何が面白いんだと思っていた。歳を取ることのよさのひとつに、昔は分からなかったもののよさが分かるようになるということがある。私にとってはステンドグラスもそのひとつだ。少しずついいもんだなと思うようになったきたところに、千種区にある布池教会で見たステンドグラスが決定的だった。外からの光がステンドグラスを通して床にさまざまな色を描く様がなんとも美しかったのだ。なるほどこれが神の光と言われるゆえんなのかと、そのとき初めて理解した。
 多治見修道院のステンドグラスもよかったし、明治村でもいくつか見た。個人宅に使われてるものとしては川上貞奴邸で見たのも印象に残っている。
 いつか、パリとアントワープのノートルダム大聖堂のステンドグラスも見てみたい。自分が死にそうな気がしたら行ってみることにしよう。ネロとパトラッシュと同じように。ステンドグラスが作る日だまりの中で倒れて息を引き取ることができたら、それはとても素敵なことだ。でも、今は完全に観光地になってるから、そう簡単にはいかせてもらえなくて、異国のおっさんに人工呼吸されてしまったり、救急車を呼ばれて蘇生措置をとられてしまいそうだ。そんなときは持参したモチをポケットから取り出し飲み込んでみるか。
 ノートルダム大聖堂で日本人、モチをのどに詰まらせ死亡。
 なんだかロマンチックからはほど遠くなってしまったけど、いい死に方ではあると思う。テレビからそんな微笑ましいニュースが流れたら、笑ってやってください。
 まずその前に春分の日はこれで回らなければならないところがひとつ増えた。東山給水塔は後回しにして、正午にこっちで、午後からあっちにするか。3月21日、私はそのあたりをうろついてるはずです。目印は、藤木直人に似ても似つかない男が「天使ノ虹」を口ずさんでます。

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コメント
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きれいですね!

「試合見終わり三木谷赤面」
にめっちゃ笑わせていただきました(笑)
一瞬写真を見たときは写真とは思わず、
オオタさん絵も描かれるんかと思ってしまいました。
色も音も育った環境によって見え方・聞こえ方がまったく違うのですね~。
すず虫の声をまったく聞くことのできない国があるという話も聞いたことがあります。
(日本語が虫の声を聞く耳を育てるらしい???)
だとしたら、その国の人たちにとっては鈴虫の声を楽しむ日本人の行動はまったくもって持って理解できないでしょうね(^_^;

ノートルダムのステンドグラスは見たことがないのですが、
フランスのシャルトルの大聖堂のステンドグラスはとても美しかったです。
ずっと見ているとクラクラめまいがしますが。。。。
ノートルダムと比べて、人も少ないしねらい目ですよ
(いや、死なないでくださいよ~(^_^;)

2006-01-24 09:21 | from りくらむ | Edit

ステンドグラスを見たくらいでは大丈夫

★りくらむさん

 三木谷赤面、は実際にあったことだから、我ながらうまくできたと思いました(笑)。
 今年も赤くなったり青くなったりするのかな。寄せ集めのみんなが野村さんの言うことを素直に聞くかどうか。(^^;
 でも、これで少なくともりくらむさんと私は虹の七色を覚えたことでしょう。
 いいくにつくろう鎌倉幕府とかってやつは、自分のオリジナルで考えた方が覚えてるんですって。

 鈴虫の声が聞こえない国民がいるんですか。それは初耳。いいこと聞きました。これでまたネタが一日増えたかも?(笑)
 電話では鈴虫の声が聞こえないんですってね。確か「トリビアの泉」でやっていたような。
 人によって出せる声が違うように、聞こえている音も違うんでしょうね。面白いなぁ。絶対音感の持ち主とかもいるし。

 りくらむさん、シャルトル大聖堂のステンドグラス見たことあるんですか。パリに行っていたってこの前書いてましたもんね。それはいいですねぇ。私も見たい、シャルトルの青。本場のものは圧倒されるんだろうなぁ。
 でも、ステンドグラスを見たくらいではくたばらないので安心してください(笑)。

 そんなわけで、またー。

2006-01-25 04:22 | from オオタ | Edit

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