言い訳をせずにセリバオウレンを撮れるようになりたい - 現身日和 【うつせみびより】

言い訳をせずにセリバオウレンを撮れるようになりたい

セリバオウレン-1

Canon EOS 10D+Canon EF100mm f2.8



 セリバオウレンを撮ると、どうにも言い訳がましくなっていけない。現場でも心の中で言い訳をしながら撮り、帰ってきて写真を現像しながら誰にともなく言い訳をしたくなり、こうして写真を載せる段になっても言い訳をしている。
 とにかく、この花は撮るのが難しい。一度でも撮ったことがある人なら、私が言い訳したくなる気持ちも分かってもらえると思う。実力があれば言い訳などせずとも、黙って撮った写真を差し出せばいいのだけど、3度目となった今回もその域にはまったく到達できなかった。
 セリバオウレンが瀬戸の岩屋堂に咲いていると最初に教えてもらったのが2006年で、そのときはどこに咲いているか分からずに帰ってきた。初めて撮ったのがおととし2007年のことで、浄源寺の裏山で念願の対面を果たすことができた。
 しかしながら、被写体としても難しさと、自分の力不足を痛感して、失意のうちに群生地をあとにすることになる。
 去年再挑戦するも、満足とは遠く、今年で3年連続3回目のセリバオウレン撮りとなった。
 去年、おととしは2月の15日、16日に訪れていて、どちらもやや遅めだった。今年はそれより2週間以上も早い1月の終わりだったけど、もうシーズンは開幕していた。まだ咲いている数は少ないものの、群生の様子を撮る花ではないし、固まって咲くわけでもないから、写真を撮るなら早めの方がいい。
 今日は撮ってきた写真を何枚か載せるわけだけど、よかったんだか駄目だったんだか、自分でも判断がつかない。去年、おととしの自分の写真と比べれば進歩してるとは思うけど、まだ上手く撮れているとは言い難い。相変わらず難しいという感想だけが残った。
 ネットの写真を見ると、みんな苦労している様子がうかがえる。誰が撮っても同じような写真になって、あまり工夫の余地がないようにも思う。プロはこの花をどう撮っているのだろう。そういえば写真家が撮ったセリバオウレンの写真というのを見たことがない。チャンスがあれば一度見てみたい。参考になるところがたくさんあるだろうから。

セリバオウレン-2

 とても小さくて目立たない白い花だから、立っている目の高さからではなかなか見つからない。だから、しゃがんで探す必要がある。その視線からなら、あっちにもこっちにも咲いている花を見つけることができる。
 花の大きさは1センチ弱だから、マクロレンズ以外ではまともに撮れない。広角ズームのマクロ機能程度ではそれなりに寄れても倍率が足りない。等倍マクロでさえ、一番上の写真くらいしか大写しにできない。
 ここはでこぼこの斜面なので、三脚を立てる場所がほとんどない。そういう部分での難しさもあって、手ぶれ写真の大量生産となる。手ぶれ補正が欲しいところだけど、それでもブレは止めきれないだろう。
 本気で撮るなら、ビニールシートを持参して、腹ばいになって、肘を地面に固定して撮るという方法がある。他に誰もいなければだけど。
 私がいつも行くのは夕方で、毎回天気が悪くて暗いというのも苦しい。午前中はあの裏山にも陽が当たるのだろうか。一度光の条件がいいときに撮ってみたい。

セリバオウレン-3

 この花は雌雄異株で、雄花と雌花、両性花があるというのはよく知られている。
 大部分が雄花で、真っ白いやつがそうだ。棒状の先に丸いのがついてるのが雄しべで、真ん中に雌しべだけを持つ雌花がわずかにあって、雄しべと雌しべを持った両生花もそこそこある。今回は雌花を見つけることができなかった。
 白い花弁のように見えるのは萼(ガク)だ。
 セリバオウレンは芹葉黄連と書き、セリのような葉っぱと、黄色い根茎が連なって伸びていく様子から名づけられた。

セリバオウレン-4

 なんだかんだで100枚以上撮ったけど、手ぶれ写真ばかりで、残ったのは10枚ちょっとだった。
 それらもどうもすっきりしない。上手く撮れたという手応えがない。本当にどうやって撮ったら一番いいんだろう。
 ポイントは花の数と位置と背景だというのは分かるのだけど、マクロレンズ特有の浅いピントが難しくさせる。絞るとシャッター速度が落ちてますます手ぶれを起こすし、背景もうるさくなる。
 セリバオウレンの季節になると、180mm f2.8のマクロレンズが欲しくなる。そんな高いレンズを買っても、出番は年に数回しかないだろうから、買いたくても買えない。

セリバオウレン-5

 シンプルに一輪をアップで撮るのが一番無難といえば無難だ。これで背景にもう少し明るい色を持ってこられれば、もっとよくなる。逆光の光があれば尚いい。

セリバオウレン-6

 ピントが合ってない写真は失敗写真ではあるのだけど、セリバオウレンの場合はピンぼけも幻想的な雰囲気になって、写真として成立する。
 ソフトフォーカスレンズでも撮りたいところだけど、あれは寄れないし大写しできないから、セリバオウレンを撮るにはまったく向かない。

セリバオウレン-7

 今年のテーマは、アップ写真だったから、似たような写真が多くなった。すべて絞り開放で撮っている。
 もう少し時間の余裕があれば、CanonのEF100mm f2.8とTAMRON 90mm f2.8の撮り比べをしても面白かったのだけど、それはまた別の機会にしよう。

 3回挑戦しても、セリバオウレンは難しいという印象は変わらなかった。シーズンはこれからまだ1ヶ月は続くから、もう一回行ってもいいかもしれない。
 どんな状況が最高だろうと考えたとき、雨上がりの直後に光が差してきたときというのが思い浮かんだ。そんな都合のいい状況はめったにないけど、もしそうなることがあれば千載一遇のチャンス到来だ。もしくは、早朝の日の出時間に行けばいいのか。
 何はともあれ、今年もまたセリバオウレンに再会できたことは喜ばしい。これでまた来年につながる。
 今年はここまで季節の花に対して先手、先手でいけている。去年は遅刻続きだったから、その反省がいきた。遅れるよりは早すぎる方がずっといい。この調子で、せめて春の終わりまでは季節の花に遅れずついていきたい。
 2月は福寿草と、できれば節分草も撮ってみたい。そうこうしてると初春の野草メンバーも顔を揃えてくる。スミレもそろそろ咲いてくるんじゃないか。
 去年は野草の勉強を怠けてしまったから、今年は少しでも進めていきたい。一つでも多くのはじめましてを求めて。

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コメント
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今年は先手ヒッチョウ☆

おはですー☆
今年はお花に対して先手先手ですね!
セリバオウレンの季節ですか♪
昨年オオタ氏に教えていただいて初めて見てからもう一年、、
オイラもそろそろ岩屋堂と寂光寺辺りの鳥さんと絡めて撮りに行こうと思っていたところです☆
やはりカメラに収めるのは難しいお花だと改めて感じています。
でもだからこそワクワク楽しいことでもありますね♪

2009-01-30 09:59 | from mimi

先行逃げ切り

★mimiさん

 こんにちは。
 今年の私は先行逃げ切り型となりました。
 早情報をお届けするという意味では、旬を過ぎてから出かけていって、更新してるようでは遅すぎるということに今更ながら気づきました。
 でも、いつまで続くか。(^^;

 mimiさんも、セリバオウレンにまた挑戦してみてください。
 あれは難しいんですよねぇ。

2009-01-31 04:46 | from オオタ | Edit

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