春はもうすぐ目の前まで来ています <東谷山前編> - 現身日和 【うつせみびより】

春はもうすぐ目の前まで来ています <東谷山前編>

東谷山1-1

Canon EOS D60+Canon EF100mm f2.8



 私たちが毎日寒い、寒いと言ってる間に、春は着実に準備を進めて、自分の出番を待っている。待ちきれないやつらがちょっと出てしまってもいる。
 1月。冬の渋枯れ風景を最初に彩るのが梅の花だ。早くも花が咲き始めたというニュースを見ていたけど、これほど進んでいるとは思わなかった。もう春は目前まで迫っていた。自然から離れた街中で暮らしていると、季節の移り変わりに気づくのが遅れる。大寒も過ぎて、あと10日もすれば立春だ。そりゃあ春も来る。季節の歩みが早いわけではない、私たちが鈍感なだけなのだ。
 心の準備ができていないまま、いきなり花シーズンが開幕してしまった。秋の終わりには、これでしばらく花も撮れないかと寂しい思いをしていたけど、もう花がやってきてしまったのかと、今はちょっと慌てている。花を撮るという感覚が急には戻らない。頭の中のイメージもできていない。少しの間、準備期間が必要だ。
 新春の野草を撮りに行こうと思ったとき、最初に思い浮かぶのが農業センターと東谷山フルーツパークだ。あとは、グリーンピア春日井というのもちょっとある。
 どこにでも咲くありふれた野草も、場所によって時間差がある。気温よりも土が肥えているかどうかの方が大きくて、木を植えてある土は状態がいいから、野草もそれに便乗して早く咲いてくる。公園や街の空き地などと比べてずいぶん先行する。
 というわけで、手始めに東谷山フルーツパークに行ってきた。去年は名物のしだれ桜を見に行かなかったから、2007年の4月以来ということになる。
 咲いている花はあまり多くなかったけど、そこそこ写真は撮れたから、前後編の2回に分けることにした。前半の今日は、木に咲く花編ということでお送りします。

東谷山1-2

 しっかり咲いていた花も二つや三つではなく、今にも咲き出しそうな蕾もたくさんついていた。開花が例年より2週間早かったというから、満開も普段の年より1週間は早くなりそうだ。うかうかしてるといい時期を逃してしまうから、気をつけないといけない。
 今年はどこへ梅を撮りに行こう。梅の名所はあるようで意外とない。農業センターのしだれ梅は去年も行ったから今年は休みでいいかと思っている。梅はついでに見かけるところがちょくちょくあるし、名所ならではの光景というのもあまりないから、張り切って撮りに行くという感じではない。
 愛知県の梅名所というと、名古屋市内なら大高緑地、県内なら知多の佐布里池といったあたりだろうか。
 三重県津市の結城神社のしだれ梅は一度見てみたい。今年はここ一箇所に絞ってもいいかもしれない。

東谷山1-3

 梅というのもまた、難しい被写体で、何度撮っても撮り方がよく分からない。定番的な構図さえ理解していない。
 花のアップを撮っても面白くないし、梅並木というのもないし、人と絡めて撮るにしてもイメージが見えてこない。
 今年は梅の写真をたくさん見て、自分でもたくさん撮って、梅撮りの練習をしよう。梅の何を伝えたいのかということをまず自覚しないといけない。

東谷山1-4

 今回のお目当ての一つが、このロウバイだった。ポツリ、ポツリと、花を咲かせていて、特有の香りを漂わせていた。
 中心部が赤くないから、ソシンロウバイ(素心蝋梅)だろう。たくさん咲いてくるのは、まだこれからだ。
 もう一つの初春の黄色い花であるマンサクも探したのだけど、見つけることができなかった。マンサクはもう少しあとか。
 見つからなかったといえば、福寿草も見つけることができなかったのは残念だった。サイトには蕾が膨らんでいたという情報が載っていたから、どこかに植えられているはずなのに。
 まだ見ぬ福寿草を見るには、東山植物園に行くのが確実だろう。あそこにはあるらしいから、2月になったら行こう。

東谷山1-5

 パッと見てサザンカ(山茶花)と判断したけど、考えてみると背の低さからカンツバキ(寒椿)のようにも思えてきた。サザンカの花びらの数は多くて10枚ほどで、カンツバキの方は八重咲きで15枚以上になる。
 となると、やはりこれはカンツバキか。
 晩秋から初春まで、粘り強く咲いている花だけど、そろそろ終盤だ。咲いている花も少なくなっていた。

東谷山1-6

 これは背が高い木に咲いていたからサザンカでいいと思う。
 来る花があれば行く花があり、前の季節の花は、次の季節の花に席を譲る。同じ場所に、季節の花が咲いては消え、消えてはまた次の花が咲いてくる。不思議なものだ。
 年間を通じて同じ場所を定点観測して、365枚の写真を並べることができたら、それは面白い連続写真になる。

東谷山1-7

 何かの花芽だろうか。ドウダンツツジだったような気もする。
 この冬芽は花芽と葉芽が一緒になったもののようだ。
 ちびっこたちが元気に手を挙げている姿を連想させた。

東谷山1-8

 何かの葉っぱの紅葉の生き残り。
 春なら見逃してしまうところだけど、色が少なくなっている冬だから目についた。冬風景における華やかな色は、工業高校の女子生徒のように貴重だ。

東谷山1-9

 水の中の枯れ葉風景。
 春が見えてきたところで、今度は冬枯れの風景をもっと撮りたいような気持ちになってきた。冬にしか撮れない枯れた風景をまだしっかり撮っていない。
 冬の茶色は、料理の茶色に似ている。それはそれでいいもんだ。

東谷山1-10

 この時期、外でなっている実はほとんどないのに、キンカンだけはたくさん実をつけていた。今が最盛期のようだ。
 キンカンなんてものはのど飴でしか味わったことがないのだけど、実は皮ごと食べられるそうだ。
 といっても、生で丸ごとかじるというのではなくて、このまま砂糖などで煮詰めて食べるらしい。今度スーパーで見たら一度買って食べてみよう。

東谷山1-11

 いくら春が近づいたとはいえ、しだれ桜の並木はまだまだ冬のままだ。咲いてくるような気配はまったくない。しだれ桜はソメイヨシノより遅くて、4月10日くらいが満開だろう。それまでにはまだしばらく時間がある。季節の歩みは早くとも、一足飛びにいくわけじゃない。休まず着実に歩みを進める中で、いくつもの段階を経ていく。まずは梅が主役になる番だ。
 またこの季節が巡り来て、春の入り口に立つことができたことを喜びたい。

スポンサーリンク

関連記事ページ
コメント
非公開コメント

東谷山フルーツパーク

福寿草は、熱帯果樹温室のすぐ前の植え込みにありますが、先週末にはまだ1輪だけが2分咲きくらいで、殆どが蕾でした。マンサクは一番北側の「四季の庭園」にあります。

2009-01-26 10:01 | from 通りすがり

そこは盲点

★通りすがりさん

 こんにちは。

 福寿草は熱帯果樹温室前の植え込みでしたか。
 一通り歩いたつもりだったけど、あそこは盲点でした。
 どうもありがとうございます。
 次に行ったら見つけられます。

 マンサクがあるあたりは歩いたはずなのに、見落としてしまったようです。
 季節はこれからだから、どこか他でも見られるといいな。

2009-01-27 05:06 | from オオタ | Edit

トラックバック

http://utusemibiyori.com/tb.php/1305-4016ea92