イメージ通りに作れなくても美味しくなることがあるサンデー - 現身日和 【うつせみびより】

イメージ通りに作れなくても美味しくなることがあるサンデー

これも和食サンデー

PENTAX K100D+PENTAX-M 50mm f1.4



 今日のサンデー料理の出発点は、中華料理を和風の味付けで作るとどうなるかというものだった。しかし、構想の段階でそれは早々に崩れることとなる。ワンタンを和風にするところまでは思いついたものの、そのあとが続かなかった。中華料理は中華料理としての味付けをするから中華になっているわけで、それを和風の味付けにしたらただの日本料理、もしくは家庭料理になってしまう。前回は和食を中華風の味付けにして成功したけど、その逆は上手くいかなかった。
 そんなわけで途中から軌道修正を余儀なくされ、結果的に無国籍の不思議な料理となった。けど、これが偶然美味しくなってしまったから料理というのは分からない。思い通りに作ることが必ずしも成功とは限らない。運も実力の内ということにしておこう。
 基本的に味付けはすべて和風を目指した。純粋な和食とは言えないだろうけど、どこかに分類するとしたら3品とも和食ということになる。現在の日本の家庭料理は、多かれ少なかれそういう傾向にある。イタリア人が見ても、フランス人が見ても、中国人が見ても、どこの国の料理か分からない変わった料理に見えるんじゃないだろうか。

 一番手前は、鯛のしゃぶしゃぶ甘酢がけだ。
 右の野菜スープの素となった下地のだし汁に10秒ほどしゃぶしゃぶと浸して、半生にとどめる。その前に塩、コショウと酒を振って寝かしておく。
 たれは、しょう油、みりん、酒、酢、砂糖、塩、コショウ、ダシの素、かつお節、白ごまを混ぜて、ひと煮立ちさせる。色合いと風味付けのために青のりも振る。
 鯛の刺身は普通にたまり醤油で食べても美味しいけど、こうすることで更に美味しくなる。刺身が嫌いな人でも食べられるはずだ。

 右のはありそうでない野菜スープになっている。名前をつけるなら、ジャガイモ団子のくたくた野菜スープといったところだろうか。
 ベースのスープは、水、ダシの素、しょう油、酒、塩、コショウ、唐辛子で、これに野菜の旨みがしっかり加わってくる。正月の雑煮をもっと濃厚にした感じだ。
 野菜はとにかくあるものを手当たり次第に入れていく。ポイントはすべて細かく切ることだ。今回は大根、ナス、ブロッコリー、ほうれん草、白菜、アスパラ、長ネギ、豆腐を参加させた。肉はあえて使わなかった。
 最後に水溶きカタクリ粉を入れてとろみをつける。
 ジャガイモ団子は別に作る。ジャガイモ丸ごとをラップに包んでレンジで5分加熱して、皮をむいたら熱いうちに潰す。そこに塩、コショウ、ちぎりチーズ、牛乳、ダシの素、しょう油、小麦粉を加えてよくこねる。しばらく置いた後、団子状にしてフライパンで転がしながら加熱していく。表面に軽く焦げ目がついたら完成だ。
 野菜はとろとろになるまで煮込んであるし、ジャガイモ団子もふわふわなので、歯の生えそろわない乳児から入れ歯のおじいちゃんおばあちゃんまで食べられる。柔らか料理好きの私も嬉しい。

 一番奥は、和風ワンタンだ。
 ワンタンをめんつゆで食べたら美味しいんだろうかと思ったのが作るきっかけだった。結論は美味しい。間違いない。
 タネは、エビ、キャベツ、しいたけ、タマネギをそれぞれみじん切りにして、塩、コショウで味付けして混ぜ、ワンタンの皮で包む。それを茹でたら出来上がりだ。
 たれはシンプルに、めんつゆに唐辛子を入れたものをひと煮立ちさせたもので食べる。
 具のほどよいコリコリ食感と、ワンタンの皮のツルツル感がマッチして、めんつゆ味もよく合う。

 今日は自画自賛で、3品ともとても美味しかった。組み合わせとしてもそれぞれぶつかることなく、味にも変化があって、最後まで飽きずに食べることができた。ぜひ参考にして、一度作ってみて欲しいと思う。私もこのメニューはまた作って食べたいと思う。
 味としては90点以上、趣味の料理としてはそこまでいかない。工夫はあったにしても、冒険心が足りなかった。味付けも無難なところに終始した。作り手の満足と食べる側の満足が一致することは、なかなか難しい。
 盛りつけと彩りに関しては、今回はまたちょっと怠けてしまったところがある。野菜スープは仕方がないとしても、鯛しゃぶとワンタンはもう一歩何かできた。そのあたりの課題は相変わらず残っている。
 今年も残り少なくなってきたから、そろそろ2008年の集大成メニューを考え始めてもいい頃だ。最後は見た目と味の自信作を3品並べたい。まだあとひと月あるから、上達の余地は残っている。イメージの中では、もっと上手くなれると思っている。自分の中では料理に対してはまだ自信が持てないでいる。

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