自衛隊に第一種接近遭遇(第二種、第三種と続くのか?) - 現身日和 【うつせみびより】

自衛隊に第一種接近遭遇(第二種、第三種と続くのか?)

自衛隊の飛行機

Canon EOS D30+EF75-300mm(f4-5.6), f5.6, 1/100s(絞り優先)


 鳥を撮っていたら上空を自衛隊の飛行機が通過したのでついでに撮った。自衛隊に対して特に熱い思いを抱いているわけではない。むしろ、自衛隊は見て見ぬふりをしようとする心の動きがあることを自覚している。タブーとまではいかないけど、触らぬ神に祟りなしといった気分がどこかにある。写真を撮るときも、断りを入れずに勝手に撮っていいのかなと考えたりもする。いいの? ひょっとしてダメとか? いつも、他のものを撮ってるふりをして何気なく撮るようにしている。ちょっとした二重スパイ気分(なぜ二重?)。
 自衛隊関連のものをどこまで撮っていいのかは微妙だ。うちの近所に守山陸上自衛隊の駐屯地があるけど、演習中をフェンスに隠れて撮っているところを見つかったらなんだか捕まってしまいそうな気がするのは気のせいだろうか? 入り口近くでカメラをもってウロウロしてたらとがめられそうではある。実際のところどうなんだろう? 実は完全フリーだったりするんだろうか? それともやはりどこかに線引きはあるのだろうか。
 自衛隊に電話して訊いてみるか、それとも自衛隊マニアの人にメールで問い合わせてみるか。いやいや、そういう怪しいことはやめておいた方がいいぞ私、と内なる声がする。そうだ、やっぱりやめておこう、うんうん。
 しかし、私がこうも自衛隊に対して警戒心を持ってしまうのは、自衛隊に対する知識があまりにもなさすぎるせいだ。知識を持てばそんなに恐れるものではないに違いない。不良と呼ばれてるやつだってつき合ってみればいいやつが多かった(それとこれを一緒に?)。
 ここはひとつ、自衛隊に関する基礎勉強をしてみることにしよう。目指せ江畑さん、追いつけ追い越せ軍事オタクの石破茂前防衛庁長官。

 まず自衛隊員は25万人いる。フルキャストスタジアム宮城約11個が満員になる人数だ(たとえが分かりづらい)。25万人といえば、愛・地球博の最高入場数ではないか。って、それも比較としては分かりづらいぞ。でもとにかくたくさんいることは間違いない。
 基地は全国に249ヶ所あって、国防費は5兆円。5兆円といってもピンと来ないけど、1億円入りのトランクが5,000個だ。私の家に入りきらないことだけは確かだろう。金額はアメリカに次いで世界第2位となっている。戦争しないと言いながら、こんなに武器弾薬を持っているのはどうなんだ。これぞまさに大量破壊兵器。アメリカとケンカ別れしたら真っ先に攻撃対象になりかねない。強さは世界第2位というわけではないだろうけど(ミサイルとか武器関連で制約があるから)、それにしても世界トップクラスの軍隊には違いない。
 なんでこんなことになってしまったかといえば、それはもうアメリカのせいに他ならない。戦後いったんは解体した軍隊を再び作るように命じたのはアメリカで、こんなにどんどんふくれあがってしまったのは、アメリカのやらかした朝鮮戦争と米ソ冷戦があったからだ。そのあたりの背景があるから自衛隊問題というのはなかなかにややこしい。
 自衛隊の所属は防衛庁で、自衛隊というのは陸海空の隊の総称だ。昔からこの三隊は仲が悪い。というと言い過ぎかもしれないけど、明らかな気質の違いがあって互いにライバル視している。最近ではHPのアクセス数で争って一喜一憂してるとか。元々人気だった空自が2005年に海自に負けて大変悔しがっているという。「海猿」を見て海自にアクセスしてしてしまった人が少なからずいたからではないだろうか。でもあれは海上保安庁なので残念な間違いだったりする。
 気質の違いをたとえてこんな言葉があるという。「陸自はおにぎりを食べ、海自はカレーを食べ、空自はハンバーガーを食べる」と。陸自は地元出身者が多くて、伝統を重んじる海自に対して、エリート意識が高くてアメリカとの関わりも深い空自。なかなか面白い。

 自衛隊に関して少し分かってきた。こうなったら、この勢いのまま自衛隊に入隊してしまうか、と思ったあなた。いやいや、私ではないです。昔よく見かけた「自衛隊に入ろう」というポスターを最近あまり見かけなくなったけど今でもあるんだろうか。しかし、いざ自衛隊に入ろうと思い立ってもどうしていいか分からないというのが一般人の悲しさだ(悲しみなのか?)。いきなり自衛隊の基地にふらっと入っていって、窓口のお姉さんに「あのー、衛隊になりたいんスけど?」とアルバイト気分で申し込んでなれるものではない。「明日からでもいいっスよ」などと食い下がってもダメだ。まずは試験を受けないと。
 防衛大学に入るのが一番手っ取り早いんだけど、言うまでもなく一番難しい。それ以外にいろいろコースが分かれていて、テスト日もそれぞれなので、本気の人は、「萌えわかり!自衛隊ビジュアルガイド」を買って調べてください(そういう本が売ってるらしい)。
 2等・陸海空士部候補生の隊員だけでなく、航空学生、一般曹候学生、予備自衛官補、看護学生、技能公募などのコースもある。
 初任給は、幹部候補生の大卒が約21万、大学院卒が23万、一般が16万、大卒が17万となっております。賞与も年に2回で4.4ヶ月分、勤務時間は8時半から5時半まで、週休2日制、年末年始・夏季休暇、有給は24日あります(なんか自衛隊の窓口係みたいになってきたな)。

 こうしてちゃんと情報を集めてみると、自衛隊といってもそんなおどろおどろしい秘密組織のようなところではないことが分かってくる。職業のひとつとして選択肢になり得るし、隊や所属によっては資格を取って人生経験を積む場所という考え方もできるかもしれない。パートタイマーや腰掛けのように何年間かだけ自衛隊に入隊する人間もきっといるだろう。ただ、実際に入ってみればそんなに甘い世界ではないであろうことは容易に想像がつく。入るには大いなる覚悟が必要だろう。たとえば高校、大学の部活よりももっと厳しくて不条理なめくるめく世界があたなたを待っているでしょう。私を待たないでっ!
 自衛隊は必要だと個人的には思う。災害救助ひとつとっても取って代わる組織が他にはないし、丸腰でのんきにしていられるような世界情勢じゃない。
 どんな人間が自衛隊に入ればいいのか? それはもう、自衛隊そのものが好きな人が入るべきだと私は思う。邪念のない人がいい。
 私? もし入ることができても、自衛隊グッズをくすねてオークションで売りさばいて捕まってしまいそうだから、自衛隊のためにも私のためにも、自衛隊には入らない方がいいと思う。徴兵制になっても、年齢制限で大丈夫だろう。お料理担当くらいならお役に立てるかもしれないので、有事のためにサンデー料理で腕を鍛えることにしよう。でもそこでもつい調子に乗って敵国の料理を作ってしまったりしそうな予感。そしてご飯炊き係に降格。任せてください、ご飯炊きは得意です。あー、でも自分、おにぎり握れないであります! どこまでいってもお役に立てそうにない私であった。

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