いつか飛行機野郎になるための同乗者募集 - 現身日和 【うつせみびより】

いつか飛行機野郎になるための同乗者募集

上空の飛行機

Canon EOS D30+EF28-105mm(f3.5-4.5), f5.6, 1/100s(絞り優先)


 正月の田舎の上空高くを横切っていったジェット機。冬の柔らかな水色の空に白い機体が美しく映えていた。
 愛知県の飛行場が小牧にあった去年まで飛行機なんて珍しくもなんともないものだった。住んでいる街の上空を日に10本以上も通過していたから、毎日のように見かけていた。風景の一部として当たり前のものだった。それが常滑に中部国際空港ができて、そっちに移っていってしまって以来、ぱたりと飛行機を見かけなくなった。空が静かになったのはいいことだけど、思っていた以上に寂しく感じている。だからたまに飛行機を見るとちょっと嬉しくなって、意味もなく写真を撮りがちな最近の私であった。

 そんなに飛行機好きなんだ。もしかして隠れ飛行機マニアなの? と訊かれるかもしれない。ううん、全然。飛行機に関してはまったく思い入れがない。鉄道に対してそうであるように。飛行機の運転手に憧れたこともないし、ついでに言えばスッチーと合コンしたこともない。更に付け加えるなら、鳥人間コンテストに出場した経験もない。UFOに乗ったこともないと思う。覚えてないだけかもしれないけど。
 飛行機の機種に関してもさっぱり分からない。ジャンボジェットも、プロペラ機も、第二次大戦に活躍した飛行機も、ほとんど何も知らない。それこそゼロ戦くらいしか。マニアな人はこの写真くらい小さくても機体を言い当てることができるんだろうか。
 飛行機の種類はともかく、歴史の上っ面だけでも知っておいた方がいいに違いない。今日も少し勉強しよう。

 アメリカのライト兄弟が初飛行に成功したのが1903年12月17日。イメージはなかったけど寒い季節だったのだ。写真でいうとヒゲを生やした方が弟なので、クイズ番組に出場するときのために覚えておくといいだろう。
 動力はガソリンエンジンで、機体は木製の骨組に羽布を張ったもので、人は腹這いになって伸ばした左右の手のところに操縦桿があるというスタイルだった。落っこちるときは顔面からなので、とてもデンジャーだ。
 最初に飛行に成功したのは弟のオービルだった。どっちが操縦するかでモメたりはしなかったんだろうか。インタビューのとき、兄のウィルバー・ライト氏がですね、自分にやらせて欲しいと言ったんですが親方の遺言で私がやらせていただきましたと答えた、という歴史的事実はない。
 初飛行は12秒、36.6メートルだった。これも飛行機野郎検定なんていうものがあったら出題されそうなので押さえておきたい。「いーにいさん、むむっとうなったウィルバー」とでも覚えておけばいいと思う。

 20世紀は戦争の世紀だった。その中で飛行機が果たした役割は大きい。逆の言い方をすれば、戦争が飛行機を加速度的に進歩させたとも言えるだろう。もし2つの大きな戦争がなければ、21世紀の今でもまだジャンボジェットは空を飛んでなかったかもしれないし、人類はまだ宇宙に飛び出すことができずにいたかもしれない。飛行機は夢を実現させるものでありながら、戦争の道具でもあった。それこそが飛行機の役割であって、平和的に利用されたのは一部に過ぎない。
 第一次大戦で戦闘機同士が機関銃を撃ち合うようになり、爆撃機が誕生した。機体に金属が使われるようになったのもこの頃からだ。
 1927年、チャールズ・リンドバーグが操縦するスピリット・オブ・セントルイスが、大西洋無着陸横断飛行に初めて達成した。時速も180kmと、200kmに迫るようになった。
 1930年代に入ると、アメリカでは近代的な旅客機が作られるようになる。ボーイング247やダグラスDC-3で、速度も一気に300kmを超えた。
 そして第二次大戦。飛行機は必要に迫られ飛躍的に進歩し、戦争の主役となった。そのきっかけを作ったのは、真珠湾攻撃だったかもしれない。それが結果的にB-29による原爆投下につながったと言うと言い過ぎだろうか。ただ、戦闘機だけでなく輸送機も同時に発達して、それが現代へとつながっているわけで、飛行機は必ずしも暗い面ばかりではない。
 現代、戦闘機の時速はマッハ2(約2,400km)を超え、旅客機は上空10,000kmを飛ぶようになった。ただ、いろいろな要素で速さ、高さともに現在頭打ちになりつつあるという。次の飛行機は重力コントロールか、いつか光の速度を超えることができるのかどうか。

 個人的な思いとしては、だんだん飛行機がロマンチックなものでなくなってしまったのが少し寂しい気がする。やっぱり自ら鳥人間コンテストに出るべきか?
 それよりも思い切って飛行機免許を取ってみようか。そして華麗なるヒコーキ野郎への第一歩を踏み出すのだ。それなら夢がある。
 ライセンスを取れたあかつきには、中古のプロペラ機を買ってみなさんを招待しましょう! 乗りたい人、手を挙げて!
 ……。
 あれ? ひとりも手が挙がらない? じゃあ、しょうがない、ジャンケンで勝った人を乗せてあげることにしましょうか。その日を楽しみにして、ジャンケン・テクニックに磨きをかけておいてくださいね。
 買って嬉しいプロペラ中古 負けて悲しいレシプロ機
 あの子が乗りたい あの子じゃ分からん
 この子が乗りたい この子じゃ分からん
 相談しましょう そうしましょ
 花いちもんめのプロペラ機バージョンで決めてもいいですね!

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コメント
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明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いいたします。
いつ見ても素敵な写真ですね。
私の実家の近くに空港があるので飛行機の音は慣れっ子ですが、外から来た人は思わず耳をふさぎます。
今住んでいる所は静かなので、ブログを読んで、その事を懐かしく思い出だしました。

2006-01-03 13:30 | from noro

搭乗予約?

★noroさん

 こんにちは。
 あけましておめでとうございます。

 早速私のプロペラ機の登場希望ですか? ありがとうございます。
 え? そうじゃないですか?(笑)
 遠慮せずにぜひ乗ってくださいね。大丈夫、車の運転はタクシー並みに静かですから。

 noroさんも飛行機があるところとないところと両方知ってるんですか。あれはかなり劇的に違うというか、あるとうるさいけど、ないと寂しいもんですね。姿が見えないのもなんだか物足りない感じです。

 今年もnoroさん一家の楽しい話が聞けるかと思うと楽しみです(笑)。
 ぼちぼちでいいから書いてくださいね。私の方はきっと毎日書きます。

2006-01-04 04:00 | from オオタ | Edit

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