今年もハッチョウトンボに会いに7月の海上の森へ行ってきた - 現身日和 【うつせみびより】

今年もハッチョウトンボに会いに7月の海上の森へ行ってきた

海上の虫たち-1

Canon EOS 20D+TAMRON SP 90mm f2.8



 ちょっと久しぶりに海上の森へ行ってきた。前回行ったのが4月の終わりで、あのときはギフチョウを探しにいって見つからなかった。季節のメモリはカチリ、カチリと2つ動いて、春から夏、夏から真夏へと変わった。
 昨日、家の近所でアブラゼミの初鳴きを聞いて、そうだ、海上の森へ行かなくてはと思ったのだった。今年はまだハッチョウトンボを見ていなかったというのもある。
 今回は海上の森センター方面から入って、湿地と赤池を回ってきた。約1時間半コースだった。
 写真の収穫としてはもうひとつ。野草は秋までの端境期に入ったし、鳥は葉が生い茂っていて姿が見えない。虫関係もさほど多いところではない。森が深ければ深いほど生き物は多いと思いがちだけど、必ずしもそうではない。生き物の密度が最も濃いのは人の暮らしに近い里山で、森や山奥に入っていくと逆に生物は少なくなっていく。顔の周りを飛ぶ訳の分からない虫や蛾みたいなものはたくさんいるのだけど。
 海上の森で生き物をたくさん撮ろうと思ったら、集落のある方へ行った方がいい。あちらは田んぼや畑もあって、花も植えられているから、虫もたくさんいる。今回は時間が少なかったこともあって、直接湿地へ行けるコースを選んだ。

海上の虫たち-2

 今年もちゃんとハッチョウトンボは生まれていた。毎年同じ場所で再会できるのが嬉しい。今年でもう4回目になる。
 ハッチョウトンボは湿地帯で暮らす日本一小さいトンボで、生まれた場所からほとんど移動しない。生涯の移動範囲はせいぜい数十から数百メートルだろう。だから、生きていく場所の環境が変わってしまうと生きられなくなる。同じ場所で生まれるということは、環境が保たれているということだ。海上の森の湿地帯は人の手で通路が作られてどうだろうと思ったけど、あれはよかったかもしれない。以前はビニールのヒモを張っているだけだったから、中まで入ることができてしまっていた。
 こいつらは相変わらず警戒心の低いやつで、至近距離まで近づいても逃げていかない。被写体としてはとてもありがたい。

海上の虫たち-3

 上の赤いのがオスで、この縞模様がメスだ。
 いつもオスにばかり気を取られてメスを撮るのを忘れてしまうのだけど、今年はしっかり撮れた。メスの方がやや警戒心が強いような気がする。
 オスメスの比率としては、オスの方が多い。実際のところはどうなのか知らないけど、私が見るときはたいていオス3に対してメスが1くらいの割合だ。オス同士の競争は大変なのかもしれない。

海上の虫たち-4

 これも海上の森ではよくいるキイトトンボ。黄色い体と黄緑色の目が特徴だ。目の中にはごく小さい黒目がある。
 小さなハエみたいな虫を捕まえて、むしゃむしゃ食べていた。トンボはカマキリやクモなどに比べて凶暴というイメージはないものの、みんな肉食だから獲物を捕らえて食べる。小さい虫にとっては凶悪な存在だ。けど、捕まえる虫は蚊とかハエとかなので、人からすると益虫ということになる。

海上の虫たち-5

 これもイトトンボの一種、モノサシトンボだ。ちょんちょんと物差しの目盛りのような模様があることから名づけられた。
 イトトンボもたくさんの種類がいて、区別するのは難しい。よく似たやつも多い。
 今日の海上の森はヤンマやシオカラみたいな普通のトンボを見かけなかった。もう少し夏が深まらないと出てこないのか。

海上の虫たち-6

 蝶の収穫もこれだけ。今日歩いたコースは暗いエリアだから、もともとアゲハのような明るい場所を好む蝶は少ない。暗い場所には地味な蝶、明るいところにはあでやかな蝶、虫の世界も人間界もそのあたりは同じだ。夜飛ぶ蝶もいる。
 ジャノメチョウの見分け方も忘れてしまった。たぶんヒメウラナミジャノメでいいと思うけど、ちょっと自信がない。ウラナミジャノメとの違いは模様の数だったっけ。

海上の虫たち-7

 完全な蛾だ。ぺたっと水平に張りついている。基本的にとまったときに羽を開いてるのが蛾で、蝶は羽を閉じる。例外もあるけど、たいていはそうだ。あと、触角の形にも違いがある。
 ただ、蝶と蛾は生物学的には大きな差はなくて、昼活動するものを蝶、夜に飛ぶものを蛾といっているにすぎない。これもいろいろ例外はあるのだけど。

海上の虫たち-8

 蛾の勉強は進んでいない。あまり覚えたいと思わないというのもあって。蝶の知識があれば多少なりとも役に立つことはあるけど、蛾に詳しくても誰も誉めてくれない。必要以上に蛾に詳しい男というのは、かえってマイナスになりかねない。
 蛾は蝶以上に種類が多くて、資料も少ないから、勉強自体の難しさもある。日本にいる蝶が250種類くらいなのに対して、蛾は3,000種類以上もいる。これは手強い。

海上の虫たち-9

 クモの実物はあまりお近づきになりたくないのに、写真に撮ると美しい。足の細さは繊細だし、見ようによってはセクシーだ。トンボやバッタなどと同列に扱われないのは、やはり巣を張るからだろうか。それとも姿形が人間にとっては不快を覚えるものだからだろうか。
 実際問題、触れるかといえば私も触れない。1センチくらいまでのやつなら手に乗せたりはできても、2センチを超えると触りたくなくなる。なんか噛みそうな気もするし。

海上の虫たち-10

 クモの巣コレクションその1。ミシンの縫い目模様みたいにきれいな巣を作っている。まさか遊び心でこんな模様にしてるわけでもないだろうから、この模様が必要なのだろう。
 考えてみると、クモというのもすごい生き物だ。

海上の虫たち-11

 こちらの巣はやや簡略版になっている。上のクモと同じやつかと思ったら、写真をよく見ると腹が違っている。どうやら違う種類のクモのようだ。クモによって巣の模様が違うということは、それぞれ自分なりの張り方があるのだろう。細かい性格のやつや大雑把なやつなど、個体差もあるのだろうか。
 クモも種類が多くて、見分けるのが難しい。今回撮ったクモも名前は分からない。

海上の虫たち-12

 海上の森でもかなりアブラゼミが鳴き始めていた。蝉時雨までもう少しだ。
 これはアブラゼミの抜け殻だろう。子供の頃はこんなものをよく集めていた。今になってよく見ると、なかなかグロテスクではないか。あまり触りたくない。
 残念ながら生きているセミの姿を撮ることはできなかった。

海上の虫たち-13

 泥がついている抜け殻はニイニイゼミという覚え方をしていたのだけど、これは違う感じだ。ニイニイゼミならもっと小さくて背中が丸まっている。これはなんだろう。よく分からなかった。

 7月の海上の森第一弾は、虫特集でいってみた。第二弾は花編を予定している。思ったほど写真を撮れなかったから、2回で終わってしまうか、長くても3回だろう。
 まあしかし、夏の海上の森は大変だ。何かと厳しいことが待ち受けている。そのあたりのことは次回書きたいと思う。今日のところはここまでとしよう。
 つづく。

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コメント
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トンボ見たいが遭難怖いw

こんばんは☆
今年もハッチョウトンボさんに会えましたね♪
笠松町のトンボ天国へ行って以来トンボさんにハマリ出しました(^^
ハッチョウトンボさんに会ってみたいけれど遭難が… (・ω・;A)アセアセ…
今度非常食を用意して挑んでみます(^^;

2008-07-14 23:15 | from mimi | Edit

まずは安全コースから

★mimiさん

 こんにちは。
 海上の森は、コースから外れなければ安全だから、ぜひ一度行ってみてください。
 初めてだと面白さが分からないところだけど、通ってるうちに楽しくなってきますから。
 とにかく広いから、間延びすることは確かです。

 ハッチョウトンボを一番手軽に確実に見るなら、東山植物園の湿地コーナーにいます。
 合掌造りの家のあるあたり。
 とにかくちっちゃくて最初はびっくりしますよ。

2008-07-15 04:07 | from オオタ | Edit

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